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まさかと思った。あの頃の同級生から、連絡が来た。

これは、本当は書くつもりのなかった話だ。

でも、
あまりにも出来すぎていて、
書かずにはいられなかった。

少し不思議で、
でもちゃんと現実だった、
そんなつながりの話。

まさか、こんな形で繋がるとは思ってなかった。

しかもきっかけは、
自分が書いたあの話だった。

数日前に書いた、小学校4年間の記録。
👇

「あの時間がどれだけ特別だったのか、
書きながら思い出していた」

投稿した日の夜、ひとつのメッセージが届いた。

「なんか、聞き覚えのある話が多くて…思わず連絡しました」

最初は、よくある感想だと思った。
ありがたいな、くらいの気持ちで返事をした。

でも、やり取りを続けていくうちに、
少しずつ違和感が出てくる。

話が、妙に具体的だった。

あの時の空気とか、
先生の言い方とか、
教室のざわつき方とか。

そんな細かいところまで、覚えている人がいるのかと思った。

そして、ある一言で確信に変わった。

「もしかして、同じクラスでした?」

思わず、笑ってしまった。

こんなことあるんだ、と思った。

何十年ぶりだろう。

あの頃、一緒に同じ教室にいた人と、
こうしてまた話している。

しかもきっかけは、
自分が書いたあの話だった。


そこからは、少しずつ記憶をたどるような時間だった。

あんなこともあったよね。
こんなこともあったよね。

今思えば、本当にぶっ飛んだ先生だった。

時間割なんてあってないようなもので、
気づけば体育が四時間続いた日もあったし、
突然「山、行くぞ」で奥多摩に行ったこともあった。

今ならたぶん、全部アウトだと思う。

でもあの時は、
それが世界が広がる瞬間だった。

教科書の中じゃなくて、
自分の手で触れて、
確かめて、
納得する。

そんな時間だった。


「今じゃ絶対できないよね」

そう言って、二人で笑った。

でも、そのあと少しだけ間があった。

たぶん、お互い同じことを思っていた。

でも、あの時間は特別だったよね

言葉にしなくても、なんとなく分かる。


あの4年間は、
ただの学校生活じゃなかった。

正解を覚える時間じゃなくて、
考えて、試して、
自分なりの答えを見つける時間だった。

あの先生は、
きっとそれを教えようとしていたんだと思う。


気づけば、
あの教室はもう遠い過去になっていた。

それぞれ違う場所で、
違う時間を生きている。

もう交わることはないと思っていた。


でも、違った。

あの時間は、終わっていなかった。

ただ、静かに残っていた。


書いたことで、
思い出した人がいた。

書いたことで、
つながった時間があった。


もし、あの時書いていなかったら。

このやり取りは、きっとなかった。

あの教室は、
そのまま記憶の中だけで終わっていたと思う。


そう考えると、少し不思議な気持ちになる。

物語として書いたはずのものが、
誰かにとっては本当の記憶だった。


そして、その記憶が、
もう一度つながるきっかけになった。

その子は、今は親になっていた。

「子どもには、できるだけいろんな体験をさせてきたんだよね」

そう言って、少しだけ笑った。


あの頃、自分たちがもらっていたものを、
今度は自分の子どもに渡している。


ああ、ちゃんと残っているんだな、と思った。



あの時間は、終わっていなかった。


ただ、形を変えて、
次の世代に渡っているだけだった。


教科書より先に見せてもらった世界は、

今、
別の誰かのはじまりになっている。


あの教室は、
もうどこにもない。


でも、

あの時間は、
ちゃんと残っている。


そしてきっと、

これからも、どこかで続いていく。

もしよければ、
あの4年間の話も、ここに残しています。

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