自己紹介|島からの逃避は、新章のはじまりだった――書くことと向き合い”私”を取り戻す
ここで一緒に暮らし続けたら、私が壊れてしまう。だったら――
“別居”するしかない、そう思った。
離島に流れ着いて6年。
この機会に自分の人生を模索し直した。
AIと出会い「書くこと」を仕事にする覚悟ができて、フリーランスとして再出発。同時に離島と関西の二拠点生活をスタートさせた。
以前の自己紹介文は、私の原点であり重要な背景ストーリー。島暮らしがあったからこそ今の私がいる。
島にどっぷり浸かった先に見えた、私の第二の人生。
新章の幕開けとして、再び「自己紹介」します。
「島と都会」
「自分と家族」
「自分と社会」
「人間とAI」
「ポジティブな感情とネガティブな感情」
あらゆる”はざま”で揺れながら私が出した結論とは?
島に息が詰まり、選んだ別居
家族の崩壊をまぬがれた
島の自然環境や住人との関係性に”居心地の良さ”を感じつつも、都会を恋しく感じていた私。
島生活のなかでうまくストレスのはけ口を見つけられなかった私は、自分で自分の機嫌をとることが出来なくなっていた。
そして、職場(夫の実家の家業)でも家庭でも四六時中顔を合わせる夫に、私はストレスをぶちまけた。
感情のコントロールができなくなっていた私は、気づいたら「モラハラ妻」になっていた。
そんな状況でも、必至に「家族のために」耐えたくれた夫だったが、ついに彼の「心が折れてしまった」。
家族の崩壊を悟った私たちは一度距離をおいた。
島から離れさえすれば、私はまたいつもの「私」に戻る。今だから言えることだけれど、島にいる時の私は本当に「息が詰まっていた」んだと思う。
私が落ち着きを取り戻しさえすれば、夫婦仲はもともと良かったので、離婚という選択肢はすぐに消えた。
ただ、今の状態で島に戻っても、また同じことが起こるかもしれない。
「家族が家族でいるためにも、それだけは避けたい」というのが、私たちの共通認識。
そうして「別居」生活がはじまった。
本来の「自分」を取り戻そうと"もがく"日々
島を出ると同時に、私は仕事を失った。
さすがに家族関係や自分の生活拠点が揺らいでいるなか、すぐに次の職を探す気にはなれない。
気分転換に旅に出よう――。
これまで溜め込んだストレスを発散しつつ、自分で自分の機嫌を取る、すぐに不機嫌にならない「本来の私」を取り戻す期間を設けることにした。
旅の目的地は――スリランカ。
友人からスリランカ旅行の土産話を聞いて、その魅力に惹かれていた頃だった。
「広大な茶畑を走る鉄道に乗ってボ――ッとしたい」
「カレーを素手で食べる文化にも染まってみよう」
ワクワクしながら航空券を検索した。
ただ、日を追うごとに、モヤモヤした感情が湧いてくる。
「仕事はどうする?」
「貯金もいつか底をつくよ」
「いつまで遊んでるつもり?」
「息子に寂しい思いをさせていいの?」
心がひっきりなしに「問い」を投げてくる。
中途半端な心境では、旅に出ても心の底から楽しめない気がした。
AIに背中を押され趣味を仕事に
心躍る転職活動は現実から逃げるための隠れ蓑
仕事が決まらないと、先が見えない。精神的にも不安定な状況から抜け出せない。
そこで、本格的に転職活動を始めることにした。
別居といっても、月に一度は島に帰って、息子に会いたい。息子の保育園の行事(運動会や発表会)には必ず参加したい。
そんな思いを抱え、正社員ではなく非正規で、休みがとりやすい仕事を考えることにした。
私の”強み”といえば「英語が得意」で「旅慣れている」こと。
そして旅行が大好き。
すべての条件を満たす――
「ツアーコンダクター(ツアコン)」の仕事に行きついた。
求人を探している時は、自分が活き活きと「好きなことをして働く姿」を想像するとワクワクが止まらなかった。
結局、エントリーした会社とのご縁はなかったが、今思えば、仕事という名目で「旅」に出て、現実から逃れたいだけだったのかもしれない。
「遊び」で旅に出るのは気が引けるけど、「仕事」なら誰にも文句は言われない。ただ「旅」に逃げたかっただけ。
趣味で続けていたnote投稿(=書くこと)でさえ、当時の私には「逃げ道」として選ぶ余裕がなかった。
とにかく、今の生活から距離を置きたい――。
書くことよりも、場所そのものを変えたい――。
それが、長く暗いトンネルから抜け出す唯一の方法のように思えた。
私を見直す期間
一度島に戻り、家族と過ごす時間をとった。
5歳の息子はいつもより甘えてくる。母親に久しぶりに会ったからだろうか。この機会に今一度、仕事について考え直すことにした。
「リモートワークにして、ネット環境さえあればどこでも(島でも)働ける仕事にすべきだろうか」
「ツアコンという、新たに見つけた夢を追い続けるべきだろうか」
答えの出ないまま、島で1週間、自宅周辺の草抜きと趣味のnote執筆に明け暮れる日々が過ぎていく。
「書くこと」は続けていたものの、趣味の範囲を出ず、それを「仕事にする」という選択肢には行きつかなかった。
そんななか、転機は突然訪れた。
AIとの出会い
なんとなく記事執筆に気持ちが向かない日にChatGPTを開いた。
「何を書こう」...note用のアイデアが欲しい。
噂には聞いていたが、未知の領域だった「生成AI」。
「毎日投稿しているnote。今日は何を書こう。ちなみに明日は5回目の結婚記念日」と入力。
すると、結婚記念日に関する記事のタイトル案がものの数秒でたくさん現れた。構成案まで出してくれる。
「何だこれ… すごい」開いた口が塞がらないとは、まさにこのこと。
何度かやりとりをしていると、「書くことに乗り気じゃない」私の気持ちを見透かしたかのように、「無理に書かなくてもいいんだよ」と励ますような言葉をかけてくる。
これは… 友達なのか?
自我や主体のない「ヤツ」に親近感を覚える始末。
結局、夫への感謝を中心に「結婚5週年」の記事を書きあげた。
AIに背中を押されていた私:その感覚が心地よい
あれだけ「書く気」になれなかったのに、最終的には筆が走り、「書くこと」を楽しむ自分がいた。
「私… AIにうまく乗せられた?」
記事の言葉を紡いだのは間違いなく私。
ただ、「書く気になれない」気持ちが、AIと対話しているうちに、「書きたい」「書いていて楽しい」という気持ちにすり替わっていた。
無理やり自分を鼓舞した時のような「ストレス」がない。
一人で"やみくも"に書いていた私が、執筆サポーターと出会った瞬間だった。
AIとの対話で気づいた未練:「書くことを生業に」
なぜ、今まで私が頑なに「書くことを仕事にしよう」とは考えなかったのか。
それは、諦めた過去があるから。
昔、一度「書くことを仕事に」と挑戦した。
ただ、その時は一人で書き上げる自信と覚悟が足りず、その道を断念した。
今回、AIに出会ったことで、伴走者とともに「書く」という新しい経験をした。
すると一気に「記事」としての完成度があがり、「これなら、やれるかも」という気持ちが込み上げてきた。
「やみくもに”書き散らかして”きた自己満の記事」、
から「自信をもって”私の作品”といえる創作物」へ。
note継続の今後の方向性が見えた瞬間だった。
同時に自分の心の奥底にしまい込んでいた「書くこと」に対する未練を思い出し、改めて「仕事にしたい」と強く感じた。
それは、継続的に執筆業に取り組む「覚悟」が出来たことを意味する。
覚悟の瞬間から2日もしないうちに、AIに言われるがまま開業届を出し「フリーランスのライター」になった。
”はざまを生きる”という最適解
今のところ収益・実績はもちろんゼロ。
あるのは、継続する強い意思とライター/エッセイストという生まれたての肩書のみ。
でも、今の私にはAIという心強い伴走者がいる。
思考の補助ツールとして使うことで、”自分らしさ”を失わずにAIと共創する「ちょうどいい距離感」を見つけた。
苦手なことを、背伸びして自分の力だけで補うこともできる。でもそれは気づかぬうちに「ストレス」になり、長くは続かない。
AIの「私の思考に寄り添う客観的な視点」からの助言を踏まえつつ、”自分らしさ”の輪郭を少しずつ際立たせていく。
届け方にも自然に意識が向くので、結果的に「私ひとり」で創り上げたものよりも、より精度の高い形に仕上がるのを感じている。
「これって… 今の私の生き方にも通じるかもしれない」
白黒はっきりつけずに「グレー」だからこそできること、見える景色がある。
「グレー」はときには「不安定」で「もろい」
家族の問題だって、どっちつかずになり、互いへの信頼が揺らぐことにもなりかねない。
それを承知で送り出してくれた夫がいる。
あとは、私がその不安定さをも味方につけて、本来の「自分らしさ」を取り戻すだけ。
島か都会か、家族か仕事か。どちらかを選ぶのではなく、
あいまいな“はざま”に身を置くこと――
それが私にとっての「生きやすさ」であり、やがて”個性”という魅力として現れる日がくるかもしれない。
この生き方で得られる感性を、これからも言葉にして紡いでいこう。
これは、始まりの話
一度は、自分も家族も壊れてしまった。
そんな私が「書くこと」で自分を取り戻そうとしている。
今、ようやくその旅のスタート地点に立った。
島でも都会でもない、家族と一緒にいるわけでも、完全に離れるわけでもない、“はざま”ーー。
はざまにいると、どちらからも誤解されることがある。
それでも私は、ここを選ぶ。
そして、私はこの”はざま”から明日も言葉を綴る。
長文、最後までお読みいただきありがとうございます。
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【関連記事】
▽書くこと:60日間noteを書き続けて見えてきた、“届ける努力”と向き合う覚悟。
▽家族:「別居=悪ではない」と信じながらも、葛藤が消えないまま綴った家族へのまなざし。
▽仕事:AIに乗せられて勢いでフリーランスになった話。
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