26歳独身OL、都心に新築マンションを買ってみて変わった2つのこと
私は昨年、都心に新築マンションを購入した。
26歳、独身。
転売目的ではなく、資産形成の1つの手段として、そして「これからの生き方」を考えた末の選択だった。
もちろん、即決ではない。
人生で間違いなく1番大きな買い物で、収入と見比べても明らかに背伸びをしている。
相場や利回りは一通り計算した。
それでも、自分が見落としている視点や致命的なデメリットがあるのではないかと、何度も考えた。
抽選に当選した後も、営業担当者に「やはり辞退します」と連絡しようと思ったことは1度や2度ではない。
迷い続けた結果、ストレスが増え、免疫が落ちたせいか——関係があるかはわからないが——インフルエンザにも罹患した。
それでも、考え抜いた末に購入を決めた。
通勤時間は1/6になり、居住面積は広くなり、最新設備が備わった住居に住むことは私のQOLを上げるだろう。
まだ物件は建設中で、ローン返済も始まっていない。 しかし、この決断をきっかけに、私の行動とお金に対する向き合い方は確実に変わった。
① 政治や経済を「自分の生活」として捉えるようになった
マンションを購入するまで、日銀の金利動向は特別気にするニュースではなかった。
誰の政権の下で円安が進もうが、職業柄、仕事では大きく影響あるものの、プライベートへの影響といえば「海外旅行が行きにくくなるな」程度だった。
株式投資も一部していたが、深く調べることはほとんどなかった。
ホールドしていたら増えていた、という再現性のない成功体験が、私から「考える姿勢」を奪っていたのだと思う。
マンション購入は、その感覚を一変させた。
住宅ローンの金利は、これから何十年も私の家計に影響を与える。
外国人が日本の不動産を買いやすいかどうかは為替に左右され、それが住宅価格に波及する。
政治や経済は、もう遠いニュースではない。
もし将来、売却時に価格が下がって損をすることになったとしても、この視点を得られたこと自体は、十分に「価値ある勉強代」だと思っている。
② お金を「使わない選択」を意識するようになった
月々のローン返済は、確実に家計を圧迫する。
無駄遣いをしている自覚はなかったが、見直す必要があるという感覚ははっきりとあった。
そこで、月々の支出を洗い出し、管理するようになった。
ただし、全てを削るわけではない。
遠距離恋愛をしている彼に会うための交通費は、人生の豊かさをつくるための必要経費だと思っている。
iDeCoやNISAの積立投資も、「お金に働いてもらう」ために続ける。
一方で、月8,000円のジム会員費は、週2回しか通えていない今の自分には過剰だと判断し、退会した。
スーパーに行く度になんとなく買っていたお菓子も、マンション購入を境に手に取らなくなった。
これからも友人との食事や、家族への誕生日プレゼントにかけるお金を削るつもりはない。
ただ、この資産形成に1つの結果が出るまでは、幸福度に大きな影響を与えない「ひとり時間」の支出は、できるだけ減らしたいと考えている。
マンションを購入したからといって、急にお金持ちになったわけでも、住む場所が保証されたわけでもない。
それでも、「お金を何に使い、何に使わないか」を、以前よりも意識的に選ぶようになった。
私にとってお金は、贅沢をするための道具ではない。
人生の選択肢を広げるための手段だ。
住む場所を選ぶこと。
学ぶこと。
人との関係を大切にすること。
それらを長期的に守るために、今の私はお金を使っている。
このマンション購入が正解だったかどうかは、まだわからない。
それでも、「自分はどう生きたいのか」を考えながらお金を使うようになった今の私は、購入前よりも少しだけ、地に足のついた大人になれた気がしている。

