岩手旅行記 2025 #0 旅のしたく
今年の文学フリマ岩手に行ったときのお話をしようと思います。
私は、旅のことを書いた文章が好きなんです。エッセイでも小説でも、歴史的な記録でもいい。旅のことが書いてあれば。どんな文章が旅のことを書いたものか、というとなかなか難しいんですが、ああこれは好きだな、旅みたいだな、と思うと何度も読み返してしまいます。
だから自分でもひとつ旅行のことを書いてみようと思います。旅の文章になるかはわからないけれど。今年の岩手文学フリマに行った時のお話です。今年の岩手旅行(岩手じゃない県にも行きました)は少し長かったので、文章も少し長くなってしまうかもしれない。もしよろしければ、しばらくお付き合いくださいね。
目標を立てる
旅行に行く前に、いつも行った先で何をするのかのリストを作ります。旅行中は夢中で、何をしたかったのかなんて思い出している余裕もなくて、すっかり終わって家に帰ってから「ああ! あれがしたかったのに!」と思うこともしばしばあります。それはそれで臨機応変でいい旅行をしたのかもしれませんが、後悔はなるべくしたくない。そこであらかじめ手帳に書いておきます。今回の旅行はこんな感じです。
1.文学フリマ岩手に出店する(他のブースも回ろう!)
2.仙台の友人に会いに行く(このため、宮城県にも寄りました)
3.チャグチャグ馬コ(盛岡で行われるお祭り)を見る
4.マルカンビル大食堂に行く
5.地元の本を買う
6.校正の通信講座を1回分こなす
7.旅行中に寝込まない(最重要)
大抵、リストは作り過ぎてしまいます。欲張りなんですよね。20代の頃は旅先でしょっちゅう寝込んでいました。歩き過ぎて熱中症になったり、体を冷やし過ぎて身動きが取れなくなったり。「一緒にきた人がいなくて(楽しいはずの旅行で迷惑をかけたくないので)よかったなあ」とよくわからないことを考えながらホテルで寝ているだけの旅行もあったりしました。寝込まないために、今はいくつかの対策を考え出しています。大体こんな感じ。
1.荷物はできるだけ軽く
2.常に水をもつ(そして速やかに飲む)
3.2万歩以上歩かない
4.16時までにホテルに辿り着く
小学生の遠足みたいですね。私は体質的な都合で、多分普通の人より頻繁に眠くなります。眠くなると起きているのに一生懸命で痛覚や他の五感が鈍くなり、ちょっと出歩くのは危ない状態になります。だから16時までにはホテルに入って、できるだけ早く寝るようにしていて、そういうわけでこの旅行記には夜に美味しいものを食べに行きました、という記録はほとんどありません。お酒の話もなかったりします。お好きな方、ごめんなさいね。
荷物を詰める
旅の荷物の話をしましょうか。
文学フリマに出店をするので、荷物は比較的多めです。できれば久しぶりに会う方たちにお土産も渡したい。自分の衣服は洗って使い回すつもりです。

スーツケースの中身のだいたい半分は本ですね。なぜか通信講座のテキストまであります。何をやっているんでしょう。ものすごく重かったです。
スーツケースって、ごろごろ転がしますけど、結局エレベーターやエスカレーターのない場所や、ちょっとした段差の時に自分で持ち上げないといけないんですよね。「体鍛えないと」と旅行に行くたびに思います。
そして今回は飲み物に関して秘策があります。水出しポット一式と水筒2本、丸ごと持って行きました。手荷物のほとんどが水分補給セットです。嵩張るにもほどがある。コーヒーのパックも日数分持って行きました。あると、ホテルでくつろげるんです。ほとんど自宅です。

思い切って前泊する(そして後悔する)
無理をすると結局寝込んでしまうので、少しだけなら贅沢したほうが、結局いいことのほうが多いなあ、というのが最近の感慨です。身体を使い過ぎて、ヒイヒイいいながら病院やお薬の世話になるよりも、楽して元気でいたほうがいい。
今年の旅行は少し贅沢をして(一年頑張って働きましたからね!)飛行機で岩手に飛ぶ前に空港近くで前泊しました。盛岡でお祭りを見るために早めの飛行機を予約したら、当日自宅からでは間に合わない出発時間だったんですよね。早朝出かければいいやと思っていたけど、無理そうだった。このことに気づいたのが一週間ほど前で、慌ててホテルを予約しました。なんだか勿体無いなあ、と思ったせいで値段は低めのところ。しかし、まあ、これが良くなくてですね。
会社が終わって、荷物をまとめて自宅を飛び出し、いざホテルまでついてみると、なんか、こう、部屋から嫌な匂いがするんですよね。古い建物独特の、油臭いというか……。
でも、次の日早いものですから、とにかく寝ようと思って、ベッドに横になってみると、もう、これ絶対シーツの中に入ってはダメだ、と本能が訴えてくるような匂いがする。なんの本だったのか忘れたのですが、確か漫画家の方が自分が会社員だった時に使っていた会社の保養所の話を書いていて、保養所に着いたら真っ先に寝具を借りに行かなければいけない、というような内容で、なんでかというと寝具に当たり外れがあるからで、外れの寝具というのは、もう、何年もの間にその寝具の利用をしてきた無数の宿泊者たちの匂いが染み込んでいて取れなくなっているっていうんです。へえ、とその時は思ったのだけれど、このベッドに横になって、その話の意味がね、わかったような気がしました。一生わかんなくてもいい知識がね、この世にはあります。

ベッドに安心して横たわれないおかげで、ろくに眠れず。次の日はいよいよ飛行機に乗って岩手県に向かいます。開幕早々踏んだり蹴ったりだ。大丈夫なのかこの旅行、ねこの中の人よ!
というわけで、明日からは岩手県のお話です。#1に続く!
岩手旅行記2025 #0
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入選作品はこちらでもご紹介しています! 素敵な作品揃いですので、ぜひご覧ください。
現在開催中の「夏の星々」についてはこちらをどうぞ。
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