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気のまま地上へ寄り道したか白日夢か「大正の浮世絵師」


ここのクリエイターさんの中にも図書館を活用されている方は多いようで、なるほど読書レビューや作家さんの話など、いつも楽しく読ませてもらっている。

図書館なるものは私も利用する事があって、以前本棚の中をフムフム物色してた時に、かたわらに立っていた人から突然

たけひさゆめじっ

と大きな声で言われびっくりした経験がある。
最初はそれが何のことかわからなかったのだけども、それが「竹久夢二」という有名な画家さんの名であることはのちにわかって、あの時どういう事情で私にその画家さんの名を発したのかはいまだまったく分からない。発したと言っても結構な大声だったと思う。ひるんで驚き、しめじの絵柄が舞い込んできたり、キョトンと立ち尽くしていたであろう私に向かって、結局その方は3度その名を発っした。
最後3度目のそれは

たけひさ、ゆめじ…

と、一転寂しげなトーンに変わり、なんか私が悪い男になってしまったような理不尽な思いもプチ沸いてきたのだけど、私はまだその時、それが画家さんの名だとは分かっていないので、これは人違いをしてるのだなと察し、右の手のひらを口の前でヒラヒラさせて
「いえ…、私は、違いますよ」
となぜか恐縮して言ったところ、50代前後とおぼしきそのご婦人は、なにか不満そうな表情でゆっくり向きを変え、他の本棚の方へ立ち去ってしまった。


この方が竹久夢二氏


冒頭の画像も氏の作品で、誰も一度は目にした事があるのではなかろうか。
私はその不思議な体験をするまでよく知らなかった。まったく知識見聞が浅いのだ。ほっとけ。

私も眼鏡はかけてるが間違われるような似寄りの風貌ではないし、てかもうゆめじ他界してるし。いないしゆめじ。なんだったのだろうか。


しばし時を経て、再びその図書館へ行く機会があり、いそいそと館内に足を踏み入れながら、いくつか並んでいる長机の隅に忘れもしないそのご婦人がポツリ座っているのが目に入った。ふらぁ〜とその流れで迂回、何か見てはならない物を見てしまった様な心持ちでわずか数秒で出て来てしまった。



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覗いてくれてありがとう。春一番来ましたぁ



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