ミニ歌集 ともだち
生きてると、いろんな人と会います。
そんな人たちとの時間が、ちょうど短歌になりました。
「大一番、終わってやっと元気そう」
よく見てるねと言わず味噌汁
エレベーターで地理が得意な君を知り
ほくほくとデスクに戻る
早口な「いま時間いい?」午後3時
断る私がいたら殴って
散髪にめざとく気付いた、画面越し
緩んだ口元も見逃さず
ドリンクの追加を聞かれ遠慮した
笑ってる君「あともう一杯」
藤の字が書けない彼から受け取った
お土産、お誘い、鳥のイラスト
後出しの「もしかして今日、空いてた?」
楽しい夜はふたりでもいい
君の本、味わうよりも幸せな
次の付箋を探すゲームよ
帰り道「きたなすぎ」と笑った靴
食器用洗剤で洗う
プレゼント、渡した数が倍になる
それでも君の話を聞くの
人に歌集を借りて、感化されやすすぎる私は気づいたら短歌を詠んでいました。
初めて詠む短歌は、いま1番身近な人たちがテーマです。
他愛がないからこそ忘れたくない、そんな思い出。誰かにもきっと響くと思って。
