熱中症対策のつもりが逆効果?知っておきたい飲み物の知識
毎日、本当に暑い日が続いていますね…
天気予報で37℃という数字を見るだけで、
外へ出るのも少しためらってしまいます💦
最近は熱中症対策として、
「スポーツドリンクを飲もう」
「経口補水液を常備しよう」
という言葉をよく耳にするようになりました。
でも、ふと疑問が浮かびました。
「経口補水液って、本当に熱中症のときだけ飲むものなんだろうか?」
「スポーツドリンクは、たくさん飲んでも大丈夫?」
そこで今回は、自分自身の勉強も兼ねて、改めて整理してみることにしました。
前回は経口補水液の基本編でしたが、
今回はもう一歩踏み込んで、スポーツドリンクとの違いや飲み過ぎによる注意点、熱中症対策ドリンクの作り方についてまとめました。
この記事が、夏を元気に過ごすヒントになればうれしいです😊
経口補水液はどんなときに役立つ?
「熱中症のときに飲むもの」
経口補水液というと、多くの方はそう思われるかもしれません。
もちろん、間違いではありません。
でも実は、経口補水液が活躍するのは熱中症だけではないんです。
そこで、「経口補水液はどんなときに役立つのか」を整理してみました。
① 下痢や嘔吐をしたとき
意外度 ★★★
実は、ここが最も重要な場面の一つです。
「お腹を壊したら、おかゆや白湯を飲めばいい」と思われる方も多いと思います。
しかし、下痢や嘔吐では、体から一気に水分と塩分、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが失われるため、経口補水液が役立つ場合があります。
② 激しいスポーツのあと
意外度 ★★☆
「汗をかいたらスポーツドリンク」
これは広く知られていますね。
ただ、汗の量が非常に多く、脱水が強く疑われるような場面では、経口補水液の方が体への吸収が早く、選択肢になることもあります。
スポーツドリンクと経口補水液は似ているようで、実は役割がだいぶ違うんです。
③ 発熱で寝込んでいるとき
意外度 ★★☆
風邪をひくと、
「ポカリを買ってきて」
というやり取りはよくありますよね。
しかし、熱で寝ている間は、呼吸や皮膚から気づかないうちに水分が失われる「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」が増え、かくれ脱水になりやすいんです。
特に食事が摂れていない時は、スポーツドリンクよりも経口補水液のほうが体液のバランスを素早く整えられる場合があります。
一方で、スポーツドリンクは糖分が多く含まれるため、飲み過ぎには注意が必要です。
胃腸に負担がかかったり、お腹がゆるくなることもあるためです。
こうして見てみると、
「熱中症=経口補水液」
「風邪=スポーツドリンク」
というイメージが、とても強く根付いていることが分かります。
でも実際には、それぞれ役割が少し違います。
この違いを知っておくだけでも、いざというときの選択肢が増えるかもしれません💡
間違った飲み方で起こりうること
経口補水液は、脱水時に体をサポートするために作られた飲み物です。
そのため、日常の水分補給として飲み続けるものではありません。
脱水ではないのに毎日飲むと、塩分の摂り過ぎにつながる可能性があります。
また、腎臓病や心臓病、高血圧、糖尿病などの持病がある方は、自己判断で多量に飲まず、医師の指示に従うことが大切です。
さらに、一気に飲んだり、水やジュースで薄めたりすると、本来の働きが十分に発揮されにくくなることがあります。
経口補水液は、「必要なときに、適切な量を飲む」。
この基本を覚えておくだけでも、上手に活用しやすくなります。
飲みやすくなったからこその、新しい落とし穴
最近はりんご風味やゼリータイプなど飲みやすい製品が増え、健康な方でも気軽に手に取りやすくなりました。
しかし、本来は脱水時に役立つよう設計された飲み物です。
飲みやすくなったことで、「体に良さそうだから」と日常的に飲む習慣につながることもあります。
特に小さなお子さんや高齢の方は、おやつ感覚で口にしてしまうこともあります。
便利だからこそ、使うタイミングを知っておく。
それが、経口補水液を上手に活用するコツなのだと思います。
◆国や専門家も危機感を持っている
この「スポーツドリンク感覚での乱用」があまりに増えたため、消費者庁などの行政機関も公式に注意喚起を行っています。
実際に専門家からは、良かれと思って毎日飲み続けたことで、心不全やむくみにつながるケースもあるとして注意が呼びかけられています。
美味しさは「いざという時に子供でもしっかり飲める」という大きなメリットである反面、「元気な時には絶対にストックから出して飲んではいけないもの」という家庭内でのルール作りが、今の時代はとても重要になっていますね。
スポーツドリンクなら、たくさん飲んでも大丈夫?
ここまで読むと、
「じゃあ、猛暑の日はスポーツドリンクを飲んでおけば安心なんだ。」
そう思われる方もいるかもしれません。
確かに、大量に汗をかいたときには、スポーツドリンクが役立つ場面があります。
ただし、「水代わり」に何本も飲むのは注意が必要です。
近年はスポーツドリンクの飲み過ぎによる健康への影響が話題になることが増えてきました。
特に心配されているのが、
「ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)」です。
スポーツドリンクには糖分がたくさん含まれています。
例えば500mLで、角砂糖6~8個分ほどの糖分が含まれる商品もあります。
これを毎日何本も飲み続けると、血糖値が大きく変動し、強い喉の渇きを感じてさらに飲んでしまう…という悪循環につながることがあります。
スポーツドリンクは液体なので満腹感を得にくく、糖分を摂り過ぎやすい飲み物です。
また、甘い飲み物ばかり飲むことで食欲が落ちたり、虫歯のリスクにつながることもあります。
つまり、スポーツドリンクは夏だから飲むというわけではなく、たくさん汗をかいたときに活用する飲み物というイメージが近いのかもしれません。
普段の生活であれば、水や麦茶を基本にするだけでも十分な場合が多いです。
飲み物にも「適材適所」があります。
このことを知っているだけでも、夏の体調管理に役立つでしょう。
見逃したくない「ペットボトル症候群」のサイン
スポーツドリンクの飲み過ぎで起こる「ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)」は、最初から重い症状が出るわけではありません。
実は、「夏バテかな?」と思ってしまうような症状から始まることが多いとされています。
だからこそ、早めに気づくことが大切なんですね。
例えば、次のような症状です。
・スポーツドリンクを飲んだばかりなのに、また強い喉の渇きを感じる
・トイレの回数や尿の量が急に増えた
・体に力が入らないほどの強いだるさが続く
このような症状が続く場合は、血糖値の上昇や脱水が関係している可能性も考えられます。
さらに進行すると、吐き気や腹痛、急激な体重減少、意識障害などにつながることもあるため、注意が必要です。
もちろん、これらの症状がすべてペットボトル症候群とは限りません。
しかし、「いつもの夏バテと少し違う」と感じたら、早めに医療機関へ相談することも大切だと思います。
「どれくらい飲むと危ないの?」
「少しくらいなら大丈夫でしょう?」
そう思いますよね。
実際には、
・毎日1.5〜2L以上のスポーツドリンクを数週間飲み続けた
・猛暑の屋外イベントなどで短時間に2〜3Lほど一気に飲んだ
などのケースで発症が報告されています。
特に、
・肥満傾向がある方
・家族に糖尿病の方がいる方
・スポーツや屋外作業でスポーツドリンクを日常的に大量に飲む方
などは、より注意が必要とされています。
スポーツドリンクは危険な飲み物ではありません。
大量に汗をかいたときに役立つ一方、普段は水や麦茶を基本にするなど、場面に応じて使い分けることが大切です。
糖分ゼロでできる!熱中症対策ドリンク3選
では、ここで、熱中症対策におすすめの、
簡単に作れるドリンクを紹介します♪
① 麦茶+塩(おすすめ)
麦茶1Lに食塩1〜2gを溶かすだけ。
ノンカフェイン・ノンカロリーで、日常の水分補給に最適です。
② 塩麦茶+レモン
①にレモン果汁大さじ1を加えるだけ。
酸味で飲みやすくなり、暑い日でもさっぱり飲めます。
③ 麦茶+塩分タブレット
外出時は麦茶500mlと塩分タブレット1〜2粒を組み合わせるのがおすすめ。
糖分が少ないタイプを選ぶと安心です。
💡 飲むときのポイント
喉が渇く前に、150〜200mlを30分〜1時間おきにこまめに飲みましょう。
普段の水分補給は、水や麦茶など糖分を含まない飲み物がおすすめです。
※大量に汗をかいたときや激しい運動時は、水分とあわせて塩分も補給しましょう。
最後に
ここまで、経口補水液やスポーツドリンクの特徴、そして夏の飲み物の選び方についてまとめてきました。
どんな飲み物にも、それぞれ役割があります。
「体に良さそうだから」ではなく、その日の体調や汗の量に合わせて選ぶことが、暑い夏を元気に乗り切るポイントなのかもしれません。
この記事が、今年の夏をご自身や大切な人が元気に過ごすための、ひとつのきっかけになれば幸いです☺️
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今回の記事では、経口補水液やスポーツドリンクの選び方、飲み過ぎによる注意点についてご紹介しました。
「経口補水液って、そもそもどんな飲み物?」
「熱中症のときは、いつ飲めばいいの?」
そんな基本から知りたい方は、
前回の基本編もぜひご覧ください😊
経口補水液の役割や飲むタイミング、熱中症の初期サインなどを、管理栄養士の視点で分かりやすくまとめています。
