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FIFAワールドカップ2026 19日目の見どころ【日本時間・6月30日】ブラジルvs日本/ドイツvsパラグアイ/オランダvsモロッコ

ワールドカップ2026・ラウンド32は、日本時間6月30日に3試合が行われます。最大の注目は、なんといっても日本のノックアウト初戦——優勝候補の筆頭格ブラジルとの大一番。日本時間6月30日2時、ヒューストンのNRGスタジアムで、ヴィニシウス・ジュニオールとネイマールを擁する南米の王国に、森保ジャパンが挑みます。グループステージで世界8位オランダと2-2で渡り合い、通算7得点(日本のW杯1大会最多)で勝ち上がった日本にとって、これは大会最大の挑戦であると同時に、世界に実力を示す最高の舞台です。さらにこの日は、ドイツ×パラグアイオランダ×モロッコと、優勝を狙う欧州の強豪が登場する2試合も。3試合の見どころを、順にお届けします。

※選手名の前に付く「#10」などは、すべて背番号です。

この日の試合(日本時間/現地時間)

  • ブラジル(6位)vs 日本(18位)|日本 6/30(火)2:00 / 現地 6/29(月)12:00 |NRG(ヒューストン)|ラウンド32

  • ドイツ(10位)vs パラグアイ(42位)|日本 6/30(火)5:30 / 現地 6/29(月)16:30 |ジレット(ボストン)|ラウンド32

  • オランダ(8位)vs モロッコ(7位)|日本 6/30(火)10:00 / 現地 6/29(月)19:00 |BBVA(モンテレー)|ラウンド32

(カッコ内はFIFA公式ランキング・2026年6月11日版です)

ブラジル(6位)vs 日本(18位)

日本 6/30 2:00 / 現地 6/29 12:00・NRG(ヒューストン)

ともにグループを首位・2位で勝ち上がった両者ですが、その立ち位置は対照的です。ブラジルはC組をモロッコと引き分けつつもハイチ・スコットランドを3-0で退けて1位通過。ヴィニシウスが大会4得点で得点ランク上位に立ち、負傷明けのネイマールもベンチに戻って、攻撃陣の選択肢は大会屈指の豪華さです。対する日本はF組で、オランダと2-2、チュニジアに4-0、スウェーデンと1-1の無敗で2位通過。得点源が多角化し、保持型の強豪を限定する戦い方に再現性があります。個の総量はブラジルが明確に上。それでも一発勝負のノックアウトは、日本にも十分な勝機を残します。しかもブラジルにとっては、2025年10月の対戦で日本に2-3と敗れた記憶も残る相手。ワールドカップの舞台で、その借りを返しに来る一戦でもあります。

30秒でわかる構図

  • ブラジル:アンチェロッティ監督の4-3-3。ヴィニシウスの左の突破を軸に、クーニャの中央、若手ラヤンの右、カゼミーロ・ブルーノ・パケタの中盤で多彩に崩す。負傷明けのネイマールはベンチからの切り札。個の質は大会屈指で、いつでも一閃がある。

  • 日本:森保監督の3-4-2-1。5-4-1で中央を封鎖し、前田の非対称プレスでブラジルのビルドアップ出口を限定。奪ったら鎌田・中村・上田の多角的な得点源とセットプレーで一撃を狙う。

  • 懸かるもの:勝者がラウンド16進出、敗者は敗退の一発勝負。90分が引き分けなら延長・PK戦へ。優勝候補ブラジルを相手に、日本がどこまで挑めるかの大一番。

注目選手

【ブラジル】

  • #7 ヴィニシウス・ジュニオール(FW/レアル・マドリード(スペイン)):グループステージ4得点で大会得点ランク上位の最大の脅威。左サイドの1対1から仕掛ける爆発的なスピードとドリブルは、この試合で日本守備が最も警戒すべき個。彼を止められるかが勝敗を直接左右する。

  • #10 ネイマール(FW/サントス(ブラジル)):最終節スコットランド戦で76分から負傷明け復帰した王国の象徴。1試合14分の出場にとどまり、この試合も先発は考えにくくベンチからの途中出場が見込まれます。それでもピッチに立てば、一本のパスとひらめきで局面を変える創造性は別格で、日本にとっても警戒すべき切り札です。アンチェロッティ監督も、日本戦ではより長い時間を与えたい意向を示しています。

  • #8 ブルーノ・ギマラエス(MF/ニューカッスル(イングランド)):中盤から前へ推進力をもたらすエンジン。ボールを運び、前線の個へ良質な供給を送る。日本のプレスを外して攻撃のテンポを作れるかが、ブラジルのリズムを決める。

【日本】

  • #15 鎌田大地(MF/クリスタル・パレス(イングランド)):中盤からの飛び出しで、日本最大の得点源(グループ2得点)。狭いスペースでもボールを失わず、ここぞでゴール前に顔を出す。ブラジルが一瞬でも緩めば、それを罰せる決定力を持つ。

  • #18 上田綺世(FW/フェイエノールト(オランダ)):1トップの軸。チュニジア戦で2得点を挙げた高さと収まり、抜け出しの鋭さが武器。少ない好機を仕留める働きが、日本の現実的な得点源になる。

  • #11 前田大然(FW/セルティック(スコットランド)):この試合の隠れたキーマン。驚異的な運動量でブラジルのビルドアップを追い回し、出口を限定する非対称プレスの起点。スウェーデン戦でも先制点を奪っており、トランジションの一撃も秘める。

戦術と強み・急所

【ブラジル】

  • 攻めの特徴:ヴィニシウスの左を起点に、SBの高い位置取りとクーニャ・パケタのリンクで崩す。両翼の個とセットプレー、そして途中投入のネイマールと、得点ルートが多彩。個の総量は大会屈指。

  • 急所:立ち上がりの取りこぼしと、引いた相手への手詰まり。初戦モロッコ戦で後半無得点の1-1と、コンパクトに守る相手をこじ開けるのに時間がかかる癖がある。守備の強度も、鋭いカウンターには揺れる。

【日本】

  • 攻めの特徴:5-4-1で耐え、奪ったら鎌田・中村・伊東・上田の多角的な得点源で一撃。伊東のキックを軸とした強力なセットプレー(オランダ戦の同点弾もCK起点)と、前田を走らせるトランジションが現実的な得点源。

  • 急所:押し込まれた時間帯の保持の安定と、個・セットプレーでの失点。ヴィニシウス級の個に対し、右サイドが1対1で耐えられるか。打開役の久保を欠くため、自ら試合を動かす一手が細る懸念もある。

各国のいま

【ブラジル】

  • カルロ・アンチェロッティ監督のもと、初戦モロッコと1-1と取りこぼすも、ハイチ3-0・スコットランド3-0と尻上がりに調子を上げて勝点7でC組1位。ヴィニシウスが大会4得点と絶好調で、クーニャも安定して得点を重ねています。最終節ではネイマールが負傷明けに途中出場で復帰し、ベンチに切り札を加えました(予想スタメンはクーニャを中心に、両翼ヴィニシウス・ラヤン)。ラフィーニャは負傷で出場が微妙ですが、それでも前線のタレントは大会随一。優勝を狙ううえで、日本は「楽に勝てる相手」ではなく、油断のできない技巧派と映っているはずです。

【日本】

  • 森保一監督のもと、初戦オランダと2-2(2度のビハインドを2度とも追いつく粘り)、チュニジアに4-0(鎌田の日本のW杯史上最速ゴール+上田2発。日本の攻撃力を強く印象づけた大量得点)、最終節スウェーデンと1-1の無敗で2位通過。通算7得点は日本のW杯1大会最多で、得点源が多角化したのが今大会の強みです。世界8位オランダと2-2で渡り合った戦い方は、保持型の強豪ブラジルにもそのまま通用する設計。板倉が出場微妙、久保を欠く台所事情はありますが、いる選手の総力で、悲願の大一番に臨みます。森保監督は、延長・PK戦になればキッカーは監督が指名する考えを明言。2022年カタール大会の決勝トーナメント・クロアチア戦でPK3本を外して敗れた苦い記憶を踏まえ、「歴史を変える」ための準備を進めています。

かみ合わせ分析

  • ブラジルの保持・個(ヴィニシウスの左/クーニャの決定力)× 日本の5-4-1ブロック+前田プレス:これが試合の軸。日本が前田のスイッチで出口を限定し、中央を5-4-1で封鎖できれば、ブラジルを「持たされる」展開に引き込める。勝負の分かれ目は、日本の右サイドがヴィニシウスの突破を1対1で耐えられるか。

  • 日本の勝ち筋(堅守+多彩な得点源+セットプレー)× ブラジルの急所(立ち上がりの取りこぼし・守備の強度):日本が立ち上がり30分を0-0で耐え、セットプレーとトランジションの一撃を当てられれば、ブラジルの「取りこぼし」癖が勝機になる。オランダ戦で2度追いついた修正力も心強い。

  • 総じて:個の総量・優勝オッズはブラジルが上で、楽な相手でないのは確かです。それでも日本は保持型エリートを限定する型で再現性を示しており(対オランダ2-2)、堅守と多角的な得点源、そして大舞台での集中力がそろえば、番狂わせは十分に起こりうる。ここは日本のサッカーファンとしての願いも込めて、日本が堅守と一撃で競り勝つ展開を本線に見たい。延長・PK戦のもつれも含め、世界の王国に挑む90分に期待します。

会場とコンディション

NRG(ヒューストン)は開閉式屋根を備えたスタジアムで、暑い時期は屋根を閉じて空調を効かせられる環境です。猛暑のテキサスでも快適にプレーでき、暑熱のハンデは小さめ。技術と組織で勝負したい日本にとって、コンディション面の言い訳がきかない、純粋な力比べの舞台です。日本時間の深夜2時キックオフですが、それだけの価値がある一戦になります。

もし今、笛が鳴ったら

ブラジルがボールを握り、日本が5-4-1で構える——立ち上がりはその構図でしょう。日本は前田を走らせてビルドアップを限定し、ヴィニシウスの左には複数で粘り強く対応します。我慢の時間を0-0でしのぐと、日本は得意のセットプレーから上田のヘッドで均衡を破って先制。ブラジルもヴィニシウスの個で同点に追いつきますが、終盤、日本がトランジションから鎌田の飛び出しで勝ち越し——そんな逆転勝ちの展開を、日本のサッカーファンとしての願いも込めて本線に見ています。もつれれば延長・PK戦も十分。世界の王国を相手に、日本が歴史を動かす一戦を期待します。

  • 予想スコア:日本が 2-1 で勝利(接戦・延長/PK戦の目も十分)

  • 予想得点者:上田、鎌田(日本)/ヴィニシウス(ブラジル)

  • 注目ポイント:日本の前田プレスと右サイドがヴィニシウスの左を止められるか、日本が立ち上がり30分を0-0で耐えられるか、セットプレーで先手を取れるか

※あくまで個人的な予想です(日本のサッカーファンとしての願望込み)

見どころ

日本にとって、ワールドカップ2026・最大の挑戦です。世界8位オランダと2-2で渡り合った組織と勝負強さで、優勝候補ブラジルをどこまで苦しめられるか。鍵は、前田大然のプレスでブラジルのビルドアップを限定し、ヴィニシウスの左を1対1で耐え、立ち上がりの時間帯を0-0で進められるか。そして奪った好機を、鎌田・上田・伊東のセットプレーとトランジションで仕留められるか。対するブラジルは、ヴィニシウスを軸とした個と、途中投入のネイマールの一閃が、引いた相手の堅守をこじ開けられるか。立ち上がりの取りこぼし癖を出さず、早い時間に試合を動かせれば、得意の展開になります。個の王国に組織で挑む日本の一戦を、最後まで見届けたい大一番です。

ドイツ(10位)vs パラグアイ(42位)

日本 6/30 5:30 / 現地 6/29 16:30・ジレット(ボストン)

優勝候補の一角ドイツ(E組1位)と、グループD3位で勝ち上がったパラグアイの一戦。個の質で圧倒するドイツが、堅守速攻のパラグアイをこじ開けられるか。それとも、トルコ戦で大会最速ゴールを叩き込んだパラグアイが、粘り強い守備とカウンターで番狂わせを起こすか。「個の王国」対「組織の堅守」という、この日もうひとつの好対照です。

30秒でわかる構図

  • ドイツ:ナーゲルスマン監督の4-2-3-1。ヴィルツ・ムシアラの創造とハフェルツの決定力で多彩に崩す。個の質は大会屈指だが、エクアドルに足元をすくわれた守備の隙もある。

  • パラグアイ:アルファロ監督の堅守速攻(4-4-2/5-3-2)。主将グスタボ・ゴメスを中心に粘り強く守り、アルミロン・サナブリアの速攻で一発を狙う。トルコ戦ではガラルサが開始64秒で大会最速ゴールを記録した。

  • 懸かるもの:勝者がラウンド16へ。ドイツは優勝へ向け確実に勝ちたい一戦、パラグアイは堅守で歴史的な番狂わせを狙う。

注目選手

【ドイツ】

  • #7 カイ・ハフェルツ(FW/アーセナル(イングランド)):高さと決定力を備える前線の軸。キュラソー戦で2得点を挙げた、ドイツの確実なフィニッシャー。引いた相手にもセットプレーとポストで違いを作る。

  • #10 ジャマル・ムシアラ(MF/バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)):ドリブルと創造性でブロックをこじ開ける天才アタッカー。狭いスペースでも仕掛けられる個は、パラグアイの堅守を崩す最大の鍵になる。

  • #6 ヨシュア・キミッヒ(MF・主将/バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)):中盤を統率する司令塔。正確な配球とゲームコントロールで、ドイツのテンポを作る。引いた相手に対し、辛抱強くボールを動かす起点になる。

【パラグアイ】

  • #15 グスタボ・ゴメス(DF・主将/パルメイラス(ブラジル)):守備の柱でありキャプテン。経験と統率力で最終ラインをまとめ、ドイツの多彩な攻撃を体を張って防ぐ、堅守速攻の生命線。

  • #10 ミゲル・アルミロン(MF/アトランタ・ユナイテッド(アメリカ)):右サイドの突破役。スピードある持ち運びとクロスで、奪ったボールを一気に前へ運ぶカウンターの先導役。

  • #9 アントニオ・サナブリア(FW/クレモネーゼ(イタリア)):前線で起点を作り、決定力も備えるストライカー。少ない好機を仕留められるかが、パラグアイの意地を左右する。

戦術と強み・急所

【ドイツ】

  • 攻めの特徴:キミッヒの正確な配球を起点に、ヴィルツ・ムシアラが仕掛け、ハフェルツが仕留める。サネやウンダフら控えの質も高く、引いた相手にも手数をかけて崩しきる遅攻の質が高い。

  • 急所:守備のスピード対応と切り替え。最終節エクアドルに1-2と足元をすくわれたように、強度の高いカウンターに背後を突かれる隙がある。

【パラグアイ】

  • 攻めの特徴:規律ある守備ブロックで耐え、奪ったらアルミロン・サナブリアの速さで一気に。セットプレーも数少ない得点源として大切にする。

  • 急所:得点力の絶対量。グループ3試合で2得点と、自ら試合を動かす力は限定的。受けに回りすぎると、ドイツの個に押し込まれ続けるリスクがある。

各国のいま

【ドイツ】

  • ナーゲルスマン監督のもと、初戦キュラソーに7-1と大勝、第2節コートジボワールに2-1(ウンダフの逆転2発)と競り勝つも、最終節エクアドルに1-2とまさかの敗戦を喫しました。それでも勝点6・得失点+6でE組1位通過を確保。ムシアラ・ヴィルツの創造性とハフェルツの高さなど、個の質は大会屈指です。ただ直前報道では、その主力3人がグループでやや不発に終わり、ベンチ出場のウンダフが実質的な得点源という皮肉な状況。ナーゲルスマン監督は「主力が結果を出す」巻き返しを求めており、ノックアウトでスターたちの真価が問われます。一方で、エクアドル戦で露呈した最終ラインのスピード対応と、引いた相手をこじ開ける際の取りこぼしも課題。4-2-3-1と3-4-2-1を使い分ける可変システムで、堅守のパラグアイをどう攻略するか。優勝を狙うなら、早い時間に試合を動かして確実に勝ちたいラウンド32です。

【パラグアイ】

  • 名将アルファロ監督のもと、初戦アメリカに1-4と大敗するも、第2節トルコに1-0(ガラルサが開始64秒で大会最速ゴール、その後10人になりながら逃げ切り)、最終節オーストラリアと0-0で勝点4の3位。3位上位8に滑り込み、16年ぶりとなる決勝トーナメント進出を果たしました。南米予選を堅守でくぐり抜けてきたチームで、グスタボ・ゴメスを中心とした粘り強い守備が身上。アメリカ戦の大敗以降は2試合連続で無失点に抑え、本来の堅さを取り戻しています。攻撃はアルミロン・サナブリアの個に頼るぶん手数は多くありませんが、強豪相手に守ってカウンターという戦い方は明確。直前情報では、アルミロンが出場停止明けで復帰する一方、PK・セットプレーの蹴り手ディエゴ・ゴメスは累積警告で欠場、アルデレーテ(膝)にも不安が残ります。優勝候補ドイツ相手に、堅守速攻の一撃で歴史的な金星を狙います。

かみ合わせ分析

  • ドイツの強み(個の質・多彩な崩し)× パラグアイの急所(得点力・受けに回る展開):個で大きく上回るドイツが押し込み、ムシアラやハフェルツの質で先制すれば、堅いパラグアイでも複数得点でこじ開けられる公算が高い。

  • パラグアイの勝ち筋(堅守+カウンター)× ドイツの急所(守備のスピード対応):パラグアイが先に失点せず我慢し、アルミロンの速さでドイツの背後を突ければ、一発で試合を動かせる。立ち上がりを0-0で進められるかが鍵。

  • 総じて:個の総量はドイツが明確に上で、ドイツが個の質で快勝する展開が本線。パラグアイは堅守でロースコアに持ち込み、カウンターの一撃に望みを託します。

会場とコンディション

ジレット(ボストン)はオープンエア型のスタジアム。6月の北東部は比較的穏やかですが、湿度が上がれば後半の運動量に影響します。ボールを支配して攻め続けるドイツにとっては、運動量を保ちやすい好条件。守ってカウンターを狙うパラグアイには、ドイツが間延びする時間帯が勝機になります。

もし今、笛が鳴ったら

ドイツがボールを握り、パラグアイが自陣にブロックを作って構える——立ち上がりはその構図でしょう。ドイツはキミッヒの配球からムシアラが仕掛け、前半のうちにハフェルツかセットプレーで先制。後半、運動量が落ちた時間帯にムシアラの個が押し込み、追加点を奪う展開に。パラグアイはアルミロンのカウンターに望みを託しますが、堅いドイツ守備を割れないまま——そんな流れを本線に見ています。

  • 予想スコア:ドイツが 2-0 で勝利

  • 予想得点者:ハフェルツ、ムシアラ(ドイツ)

  • 注目ポイント:ドイツがパラグアイの堅守を早く崩せるか、パラグアイが立ち上がりを0-0で耐えられるか、ガラルサ・アルミロンのカウンターが刺さるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

優勝候補ドイツの仕上がりと、堅守のパラグアイの粘りがぶつかる一戦です。ドイツは、ムシアラ・ハフェルツら強力な攻撃陣で、引いた相手をどう崩すか。最終節エクアドル戦で露呈した守備の隙を埋められるかも、優勝へ向けた試金石です。対するパラグアイは、グスタボ・ゴメスを中心とした堅守と、ガラルサ・アルミロンのカウンターで、優勝候補に一矢報いられるか。個の質では及ばなくても、ノックアウトの一発勝負は何が起きるか分かりません。堅守速攻の南米勢が、欧州の強豪をどこまで苦しめるかに注目です。

オランダ(8位)vs モロッコ(7位)

日本 6/30 10:00 / 現地 6/29 19:00・BBVA(モンテレー)

この日の最後を飾るのは、FIFAランク8位と7位が激突する、実力拮抗の好カード。グループFを首位で抜けたオランダと、グループC2位のモロッコ。攻撃力に長けたオランダと、カタール大会でベスト4に輝いた組織のモロッコ。順位も実力も近い両者だけに、ラウンド32屈指の見ごたえある一戦になりそうです。さらにこの対戦には特別な背景もあります。モロッコ代表にはオランダにルーツや育成年代を持つ選手も多く、両国はサッカーで深くつながった間柄。勝手知ったる者どうしが大舞台で相まみえる、因縁めいた90分でもあります。

30秒でわかる構図

  • オランダ:クーマン監督の4-2-3-1。ファン・ダイクの堅守を土台に、ガクポの左、ブロッビーの高さ、デパイの経験で崩す。スウェーデンに5-1と攻撃も爆発し、得点力は大会屈指。

  • モロッコ:ウアビ新監督の4-2-3-1(守備時5-4-1)。主将ハキミの右サイド攻撃を柱に、ブラヒム・ディアスの創造、アムラバトの中盤で崩す。カタール大会ベスト4の組織力が武器。

  • 懸かるもの:勝者がラウンド16へ。FIFAランクも実力も拮抗し、どちらが勝ってもおかしくない好勝負。

注目選手

【オランダ】

  • #11 コーディ・ガクポ(FW/リバプール(イングランド)):左ウイングの主力で、スウェーデン戦で2得点。左足のカットインと決定力で、モロッコの右サイド(ハキミの裏)を突く最大の脅威。

  • #19 ブライアン・ブロッビー(FW/サンダーランド(イングランド)):フィジカルと空中戦が持ち味のセンターフォワード。グループステージで結果を残し、前線で起点と仕留め役を兼ねる。

  • #4 フィルジル・ファン・ダイク(DF・主将/リバプール(イングランド)):身長193センチの守備統率者。制空権とポジショニングで最終ラインをまとめ、セットプレーでは日本戦で得点したように攻撃の脅威にもなる。

【モロッコ】

  • #2 アシュラフ・ハキミ(DF・主将/パリ・サンジェルマン(フランス)):世界トップクラスの右サイドバック。深い位置まで持ち込むクロスとカットインで、1人で右サイドを完結できる。ハイチ戦でも得点した攻撃の柱。

  • #10 ブラヒム・ディアス(MF/レアル・マドリード(スペイン)):レアルで磨いた創造性と技術。守備ブロックを崩すアイデアと個人突破で、モロッコ攻撃の組み立てを担う10番役。

  • #4 ソフィアン・アムラバト(MF/レアル・ベティス(スペイン)):中盤の底でフィルター役を務める守備の要。豊富な運動量とデュエルの強さで、オランダの攻撃を受け止める。

戦術と強み・急所

【オランダ】

  • 攻めの特徴:ファン・ダイクとデ・ヨングの堅いブロックを土台に、ガクポの左とドゥムフリースの右で多彩にサイドを攻める。ブロッビーの高さとセットプレー(ファン・ダイクへのCK)も強力。

  • 急所:デパイのコンディション不安と、強度の高い相手に押し込まれた時間帯の守備。モロッコの個に背後を突かれるリスクがある。

【モロッコ】

  • 攻めの特徴:ハキミの右を起点に、ブラヒム・ディアスの創造で崩す。守備時は5-4-1にコンパクトに変形し、奪ったら速い攻撃に移る。カタール大会で実証した組織力が武器。

  • 急所:自ら主導権を握って崩しきる場面の決定力と、ハキミが攻め上がった裏のスペース。ガクポの左に背後を突かれる懸念がある。

各国のいま

【オランダ】

  • クーマン監督のもと、初戦日本と2-2、第2節スウェーデンに5-1と大勝、最終節チュニジアに3-1と、勝点7・得失点+6でF組1位通過。スウェーデン戦の5得点に象徴される攻撃力は大会屈指で、ガクポ・ブロッビーら前線が好調です。ファン・ダイクの統率に、デ・ヨングらの中盤、右のドゥムフリースの攻撃参加と、各ポジションに実力者がそろう陣容も強み。一方、初戦の日本戦では2度リードを追いつかれ、守備の隙も見せました。前線のデパイにはコンディション不安もあります。優勝を狙ううえで、攻撃力を生かしつつ、堅いモロッコ相手に守備を引き締められるかが、ノックアウトでの課題になります。

【モロッコ】

  • ウアビ監督のもと、初戦ブラジルと1-1と互角に渡り合い、第2節スコットランドに1-0(サイバリの電撃弾)、最終節ハイチに4-2と、勝点7でC組2位通過。2022年カタール大会でアフリカ勢史上初のベスト4に輝いた組織力は、レグラギ前監督からウアビ新監督に代わっても健在です。主将ハキミ、創造性のブラヒム・ディアス、中盤の底のアムラバトに、ハイチ戦で複数の得点が生まれた前線の厚みも加わり、個のタレントは豊富。守備時は5-4-1にコンパクトに変形してブロックを固め、ハキミの右からの一撃を狙う戦い方は、強豪相手にこそ機能します。アフリカの旗手として、ふたたび決勝トーナメントで旋風を起こせるか。実力拮抗のオランダ戦は、真価が問われる一戦です。

かみ合わせ分析

  • オランダの強み(攻撃力・ガクポの左)× モロッコの急所(ハキミの裏のスペース):オランダがガクポの左で、攻め上がったハキミの背後を突ければ、得意の崩しから先制できる。

  • モロッコの強み(ハキミの右+組織)× オランダの急所(押し込まれた守備):モロッコがハキミの攻撃とブラヒム・ディアスの創造で押し込めば、オランダの守備の隙を突いて試合を動かせる。

  • 総じて:順位・実力ともに拮抗し、互いの攻撃力がぶつかる締まった展開になりやすい。個の総量とホームに近い気候への適応で、わずかにオランダが優位と見つつ、モロッコの組織が十分に対抗できる好勝負です。

会場とコンディション

BBVA(モンテレー)はメキシコの都市型スタジアム。標高は約540mとやや高く、6月は乾燥した暑さになります。アフリカや南欧の暑熱に慣れたモロッコにとっては適応しやすい環境。一方、オランダには蒸し暑さと標高がわずかな負担になり得ます。メキシコにはモロッコを後押しする観客も多く、雰囲気の面でもモロッコに追い風が吹く可能性があります。

もし今、笛が鳴ったら

互いに攻撃力を持つ両者が、立ち上がりから主導権を探り合う——そんな構図でしょう。オランダはガクポの左から仕掛け、モロッコはハキミの右で応戦します。一進一退の好勝負のなか、前半のどこかでオランダがガクポの個かセットプレーで先制。モロッコも主将ハキミの攻め上がりとセットプレーで押し返し、1点を返す展開に。終盤まで分からない緊迫した90分を、最後はオランダの攻撃力がわずかに上回る——そんな流れを本線に、もつれれば延長・PK戦も十分に見ています。

  • 予想スコア:オランダが 2-1 で勝利(接戦・延長/PK戦の目も十分)

  • 予想得点者:ガクポ、ブロッビー(オランダ)/ブラヒム・ディアス(モロッコ)

  • 注目ポイント:ガクポの左がハキミの裏を突けるか、モロッコの組織がオランダの攻撃を抑えられるか、モンテレーの気候と観客がどちらに味方するか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

FIFAランク8位と7位、実力拮抗の好カードです。オランダは、ガクポ・ブロッビーら好調の攻撃陣で、モロッコの堅い組織をこじ開けられるか。初戦の日本戦で見せた守備の隙を埋められるかも鍵です。対するモロッコは、ハキミの右サイド攻撃とブラヒム・ディアスの創造、そしてカタール大会ベスト4の組織力で、優勝候補の一角に挑みます。メキシコの気候と観客の後押しも、モロッコには追い風。どちらが勝ってもおかしくない90分を、この日の締めくくりとして楽しみたい一戦です。

最後に

決勝トーナメントに入った6月30日は、ドイツ×パラグアイ、オランダ×モロッコと優勝を狙う欧州勢が登場し、そして何より——日本のノックアウト初戦が、いきなり優勝候補ブラジルという最大の山場です。個の総量では及ばなくても、日本にはオランダと2-2で渡り合った設計と、7得点を生んだ多角的な攻撃、そして2度追いつく勝負強さがあります。前田のプレス、ヴィニシウスとの1対1、立ち上がりの我慢、セットプレーの一撃——勝負を分けるポイントを意識しながら追うと、この90分は何倍も面白くなります。

【マガジンのご紹介】

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