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FIFAワールドカップ2026 23日目の見どころ【日本時間・7月4日】アルゼンチンvsカーボベルデ/コロンビアvsガーナ/オーストラリアvsエジプト

ワールドカップ2026・ラウンド32もこの日が最終日。日本時間7月4日の3試合で、ベスト16の顔ぶれが出そろいます。ワールドカップのノックアウトに進んだ史上最小国カーボベルデが、メッシ擁する王者アルゼンチンに挑む大一番に、8年ぶりのコロンビアとアフリカの伝統国ガーナの一戦、そしてサラーのエジプトと堅守のオーストラリアが、ともに悲願のノックアウト勝利を狙う一戦。順にお届けします。

※選手名の前に付く「#10」などは、すべて背番号です。

この日の試合

ラウンド32の締めくくりとなるこの日は、3試合とも「格上」と「粘る挑戦者」の構図です。1試合目は、ともにワールドカップでのノックアウト勝利を知らないオーストラリアとエジプトが、堅い守り合いのなかでサラーの状態を軸に競います。2試合目は、王者アルゼンチンと、初出場ながら3試合連続ドローで勝ち上がった、ノックアウトに進んだ史上最小国カーボベルデという、劇的な対比の一戦。3試合目は、無敗のコロンビアと、堅守のガーナが、最後のベスト16の椅子を懸けて争います。勝てばラウンド16、負ければ終わり。R32最後の一日です。

(カッコ内はFIFA公式ランキング・2026年6月11日版です)


オーストラリア(27位)vs エジプト(29位)

日本 7/4 3:00 / 現地 7/3 13:00・AT&T(ダラス/アーリントン)

ともに「初」を懸けた一戦です。オーストラリアはワールドカップのノックアウトで勝ったことがなく、エジプトもまた、ワールドカップでのノックアウト勝利をまだ知りません。堅守を身上とする両チームだけに、簡単には点が入らない我慢比べが予想されます。最大の焦点は、エジプトのエース・サラーがピッチに立てるかどうか。彼の状態が、この一戦の色を大きく左右します。

30秒でわかる構図

  • オーストラリア:ポポビッチ監督の「守って一発」。規律ある守備ブロックで耐え、切り札イランクンダ(#17)のカウンターとセットプレーで仕留めます。3試合で2失点の堅守が土台。

  • エジプト:ハッサン監督の堅守速攻。サラー(#10・主将)を最大の武器に、マルムーシュ(#22)・トレゼゲ(#7)も絡めて縦に速く。守ってサラーへ託す形が生命線です。

  • 懸かるもの:勝者がラウンド16へ。両者ともワールドカップでは初のノックアウト勝利(ラウンド16進出)を懸けた、歴史的な一戦です。

注目選手

【オーストラリア】

  • #17 ネスターリー・イランクンダ(FW/ワトフォード(イングランド)):カウンターの切り札。スピードとドリブルで、守勢の時間から一気に相手ゴールへ迫れる決定力が武器。少ない好機を仕留める役割を担います。

  • #22 ジャクソン・アーヴァイン(MF/ザンクトパウリ(ドイツ)):中盤を統率するリーダー。豊富な運動量と球際の強さで守備ブロックを支え、攻守の切り替えの起点になります。

  • #19 ハリー・スータル(DF/レスター(イングランド)):198センチの長身CB。空中戦の強さでゴール前を跳ね返し、セットプレーでは前線の的にもなる守備の柱です。

【エジプト】

  • #10 モハメド・サラー(FW・主将/リバプール(イングランド)):世界的スター。左サイドからのカットインと決定力で、一人で試合を決められる存在です。グループでも得点に絡んでおり、彼が万全なら最大の脅威。ただし負傷明けで、出場可否そのものが焦点です。

  • #22 オマル・マルムーシュ(FW/マンチェスター・シティ(イングランド)):もう一人の得点源。スピードとフィニッシュで、サラーが警戒される分のスペースを突きます。サラーの状態次第では、彼が主役になる可能性も。

  • #7 トレゼゲ(FW/アル・アハリ(エジプト)):経験豊富なアタッカー。ニュージーランド戦の逆転劇でも得点に絡んだ勝負強さで、堅守速攻の二の矢を担います。

戦術と強み・急所

【オーストラリア】

  • 攻めの特徴:規律ある守備で耐え、奪ったらイランクンダのスピードで一気に。セットプレーとカウンターが数少ない得点源で、相手が攻めてくるほど「守って一発」がはまります。

  • 急所:自ら主導権を握って崩す力の乏しさ。グループでも2試合で無得点と、ボールを持たされると手詰まりになりがち。前線のレッキーに加えイタリアーノも負傷で欠き、選手層に不安を抱える点も気がかりです。

【エジプト】

  • 攻めの特徴:堅い守備から、サラーの個へ素早く託す。サラーが警戒されればマルムーシュ・トレゼゲが空くという、複数の得点源が持ち味です。

  • 急所:サラー依存。彼を消されると得点力が大きく落ちるうえ、今回はそのサラー自身の出場可否が不透明。彼を欠けば、自ら崩す力の乏しさが一気に表面化します。

各国のいま

【オーストラリア】

  • ポポビッチ監督のもと、初戦トルコに2-0と完封勝ちし、第2節アメリカに0-2、最終節パラグアイと0-0で、グループD2位(勝点4)で通過しました。3試合で2失点の堅守は本物ですが、2試合連続無得点と、自ら点を取る力は課題。相手が攻めてくる展開でこそ「守って一発」が生きるだけに、受け身になりすぎない入りが鍵です。

【エジプト】

  • ハッサン監督のもと、初戦ベルギーと1-1、第2節ニュージーランドに3-1(ビハインドからの逆転でW杯初勝利)、最終節イランと引き分け、グループG2位で通過しました。サラーに加えマルムーシュ・トレゼゲと得点源が複数あるのが強み。ただし最終節でサラーがハムストリングを痛めて交代しており、出場可否は直前の判断になる見込みで、チームとしては彼を欠く事態にも備えておく必要があります。

かみ合わせ分析

  • オーストラリアの守備ブロック × エジプトの急所(サラー不在なら崩す力が細る):サラーを欠けば、エジプトもオーストラリアの堅守を崩す手数が乏しく、ロースコアの我慢比べになります。

  • エジプトの勝ち筋(サラーの個+マルムーシュ)× オーストラリアの急所(受け身での無得点):サラーが万全なら、彼の一瞬でオーストラリアの堅守をこじ開けられます。

  • 総じて:両者とも守備的で、少ない決定機を仕留めた方が勝つ拮抗した一戦。サラーが出られればエジプトが個の質でわずかに上回ると見ますが、彼を欠けば延長・PKもある接戦です。

会場とコンディション

AT&T(ダラス/アーリントン)は開閉式屋根と空調を備え、猛暑のテキサスでも快適にプレーできる環境です。暑熱のハンデが小さいぶん、運動量を保ちやすく、堅守を90分維持したい両チームにとってはやりやすい舞台。守備の集中を切らさずに終盤までもつれれば、一発勝負の緊張感が増していきます。

もし今、笛が鳴ったら

両チームが慎重に入り、まずは守備を固める立ち上がりでしょう。オーストラリアはブロックを敷いてカウンターを狙い、エジプトはサラーにボールを集めます。膠着した展開のなか、サラー(もしくはマルムーシュ)の一瞬の個でエジプトが均衡を破る——そんな流れを本線に見ています。オーストラリアもイランクンダのカウンターとセットプレーで応戦しますが、少ない好機を決め切れるか。サラーを欠く場合は、さらに点が遠くなり、延長までもつれる可能性が高まります。

  • 予想スコア:エジプトが 1-0 で勝利

  • 予想得点者:サラー(エジプト)

  • 注目ポイント:サラーが出場できるか、オーストラリアが受け身になりすぎないか、どちらが少ない好機を仕留めるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

ともにワールドカップのノックアウト勝利を知らない両チームの、歴史を懸けた一戦です。最大の見どころは、やはりサラーの状態。彼が万全でピッチに立てば、その個の質でオーストラリアの堅守をこじ開けられるか。逆に欠場となれば、マルムーシュら第2の得点源が主役になれるか、そしてオーストラリアの「守って一発」がはまるかに注目が移ります。堅守同士の我慢比べだけに、一瞬の個かセットプレーが勝敗を分ける、緊張感の高い90分になりそうです。オーストラリアにとっては、これまで一度も届かなかったワールドカップのノックアウト勝利という悲願。エジプトにとっては、サラーの世代でつかむ初のノックアウト勝利という大きな一歩。どちらが自国の歴史を動かすのか、守備の集中と一瞬の質がものを言う、締まった好勝負が期待できます。

アルゼンチン(1位)vs カーボベルデ(67位)

日本 7/4 7:00 / 現地 7/3 18:00・ハードロック(マイアミ)

これ以上ない対比の一戦です。前回王者にして世界ランキング1位のアルゼンチンと、ワールドカップ初出場で史上最小の人口規模ながらノックアウトに勝ち上がったカーボベルデ。メッシという至宝を擁する王者に、堅守で強豪を苦しめてきたシンデレラが挑みます。実力差は明白ですが、カーボベルデがここまで見せてきた組織的な守備が、王者相手にどこまで通用するかが焦点です。

30秒でわかる構図

  • アルゼンチン:スカローニ監督の4-3-3。メッシ(#10・主将)を中心に、ラウタロ・マルティネス(#22)とJ.アルバレス(#9)が前線を担い、デ・パウルらが中盤を支配。王者の試合運びと、大会随一の個が武器です。

  • カーボベルデ:ワールドカップ初出場の伏兵。GKヴォジーニャ(#1)の好守と、全員で守る規律あるブロックが生命線。奪ったらカウンターとセットプレーの一発に賭けます。

  • 懸かるもの:勝者がラウンド16へ。王者が順当に勝ち進むのか、それとも史上最小国のシンデレラストーリーが続くのか。

注目選手

【アルゼンチン】

  • #10 リオネル・メッシ(FW・主将/インテル・マイアミ(アメリカ)):言わずと知れた至宝。この大会でも6得点を挙げて得点王争いの先頭集団に入り、一瞬の閃きで試合を決めます。ホームに近いマイアミで、王者を勝利へ導く中心です。

  • #22 ラウタロ・マルティネス(FW/インテル(イタリア)):前線の仕留め役。ポストプレーと決定力で、メッシが作る好機をゴールに変えます。彼の得点力が、王者の攻撃に厚みを加えます。

  • #9 フリアン・アルバレス(FW/アトレティコ・マドリード(スペイン)):運動量と決定力を兼ね備えた万能型。前線からの守備でも貢献し、メッシ・ラウタロと三者三様の崩しで相手を揺さぶります。

【カーボベルデ】

  • #1 ヴォジーニャ(GK/シャベス(ポルトガル)):今大会のカーボベルデ躍進の立役者。スペイン相手を含む2度の完封を演出した好守で、王者の攻撃を最後尾ではね返します。彼の出来が、番狂わせの生命線です。

  • #5 ロガン・コスタ(DF/ビジャレアル(スペイン)):欧州の強豪でプレーする守備の柱。高さと対人の強さで最終ラインを統率し、メッシやラウタロを抑える大役を担います。

  • #6 ケビン・ピナ(MF/クラスノダール(ロシア)):カーボベルデの数少ない得点源。ウルグアイ戦ではフリーキックで得点しており、セットプレーの一発が、王者から金星を奪う数少ない現実的な武器になります。

戦術と強み・急所

【アルゼンチン】

  • 攻めの特徴:メッシの創造を軸に、ラウタロ・J.アルバレスの決定力、サイドからの幅(モリーナの攻め上がり)で多彩に崩します。守備も堅く、グループでは好調アルジェリアなどを完封しました。

  • 急所:大きな穴は見当たりませんが、引いて固める相手をこじ開けるのに時間がかかる可能性と、メッシの負担(年齢)くらい。カーボベルデが徹底して守れば、我慢の時間もあり得ます。

【カーボベルデ】

  • 攻めの特徴:全員守備の規律あるブロックで耐え、奪ったらカウンターとセットプレーの一発に賭けます。スペインを0-0に抑えた組織力が最大の武器です。

  • 急所:得点源が乏しく、自ら主導権を握る力は限定的。守勢が長引くと終盤に消耗し、無得点のまま押し切られるリスクがあります。

各国のいま

【アルゼンチン】

  • スカローニ監督のもと、初戦アルジェリアに3-0、第2節オーストリアに2-0、最終節ヨルダンに3-1と、グループJを3連勝・1失点で1位通過しました。メッシがこの大会でも得点を量産し、ラウタロ・J.アルバレスら前線の層も厚い。王者らしい試合運びで、順当にベスト16入りをめざします。

【カーボベルデ】

  • 初出場ながら、初戦で優勝候補スペインと0-0、第2節ウルグアイと2-2、最終節サウジアラビアと0-0と、3試合連続ドローで勝点3を積み、グループH2位で史上初のノックアウト進出を果たしました。3試合で2失点という守備の組織力が突破の原動力でした。人口わずか約50万人という史上最小規模の国が、W杯初出場でノックアウトに到達したこと自体が快挙。番狂わせの象徴として、王者相手にも堅守で食い下がり、世界を驚かせ続けたいところです。

かみ合わせ分析

  • アルゼンチンの個(メッシ・ラウタロ)× カーボベルデの堅守(スペインを完封した組織):王者が、これまで強豪を苦しめてきたブロックをこじ開けられるか。メッシの一瞬とサイドの幅が鍵になります。

  • カーボベルデの勝ち筋(堅守+セットプレーの一発)× アルゼンチンの急所(引いた相手への遅攻):カーボベルデが我慢を続け、ピナのセットプレーで一発を決められれば、歴史的な金星の目も。

  • 総じて:個の総量で圧倒するアルゼンチンが主導権を握り、メッシらの質でカーボベルデの堅守を破る展開を本線に見ています。ただしカーボベルデの組織は本物で、早い時間に失点しなければ、王者に我慢を強いる時間帯も作れるでしょう。

会場とコンディション

ハードロック(マイアミ)は、観客席の多くを覆う固定キャノピーを備えた屋外型のスタジアムです。完全密閉型の空調ドームではないため、7月のマイアミ特有の高温多湿は一定の影響があります。アルゼンチンにとってはメッシが所属するインテル・マイアミの本拠地に近く、声援面での後押しも期待できる一方、カーボベルデにとっては90分を通して集中と運動量を保てるかが、堅守を維持する条件になります。

もし今、笛が鳴ったら

アルゼンチンがボールを支配し、カーボベルデが全員で引いて守る——立ち上がりはその構図でしょう。王者はメッシを起点にサイドの幅を使い、根気強くブロックを揺さぶります。カーボベルデはヴォジーニャを中心に耐えますが、我慢の展開のどこかでメッシの一瞬かラウタロの決定力が均衡を破って先制。先手を取ったアルゼンチンが、後半に追加点を重ねて突き放す——そんな流れを本線に見ています。カーボベルデはセットプレーの一発に、一縷の望みを託す展開です。

  • 予想スコア:アルゼンチンが 3-0 で勝利

  • 予想得点者:メッシ、ラウタロ、J.アルバレス(アルゼンチン)

  • 注目ポイント:アルゼンチンがカーボベルデの堅守を早く割れるか、メッシが違いを作れるか、カーボベルデがセットプレーで一矢報いられるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

王者アルゼンチンと、史上最小国のシンデレラ・カーボベルデ。物語性の強い一戦です。最大の見どころは、メッシという至宝が、これまで強豪を完封してきたカーボベルデの堅守をどうこじ開けるか。得点王争いの先頭集団にいるメッシが、また魔法を見せるのか。一方のカーボベルデにとっては、GKヴォジーニャの好守とセットプレーの一発で、世界を驚かせ続けられるか。実力差のある一戦ながら、伏兵がどこまで食い下がるかという緊張感があり、最後まで見届けたい90分です。王者アルゼンチンにとっては、メッシとともに歩む大会を、また一つ先の舞台へ進めるための一戦。カーボベルデにとっては、たとえ敗れても胸を張れる、国のサッカー史に永く刻まれる大舞台です。実力差を超えて、初出場の伏兵がどんな爪痕を残すのかにも、大きな注目が集まります。

コロンビア(14位)vs ガーナ(73位)

日本 7/4 10:30 / 現地 7/3 20:30・アローヘッド(カンザスシティ)

ラウンド32を締めくくる一戦です。8年ぶりのワールドカップで無敗のコロンビアと、堅守を武器に勝ち上がったアフリカの伝統国ガーナ。ハメスの創造性を軸に個の質で押すコロンビアに対し、ガーナは組織的な守備と終盤の勝負強さで対抗します。最後のベスト16の椅子を懸けた、締めくくりにふさわしい好カードです。

30秒でわかる構図

  • コロンビア:ロレンソ監督の4-2-3-1。ハメス・ロドリゲス(#10・主将)が中央でタクトを振るい、L.ディアス(#7)が左から仕掛けます。無敗で勝ち上がった個の質と、守備の安定が武器。

  • ガーナ:ケイロス監督の堅守。J.アユー(#9・主将)とパーティ(#5)を軸に、組織的な守備ブロックで耐え、終盤の勝負強さで一発を狙います。ただし最大の核クドゥスを負傷で欠きます。

  • 懸かるもの:勝者がラウンド16へ。ラウンド32最後の椅子を、無敗のコロンビアと堅守のガーナのどちらがつかむか。

注目選手

【コロンビア】

  • #10 ハメス・ロドリゲス(MF・主将/ミネソタ・ユナイテッド(アメリカ)):コロンビアの創造の核であり主将。一本のスルーパスとセットプレーの精度で、引いた相手の堅守も一瞬で崩します。彼が前を向く時間を与えると、危険なチームです。

  • #7 ルイス・ディアス(FW/バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)):左サイドの仕掛け役。スピードとドリブルでガーナのサイドを狙い、崩しの主軸になります。彼とガーナの右サイドの攻防が、試合を左右します。

  • #19 クーチョ・エルナンデス(FW/レアル・ベティス(スペイン)):前線の仕留め役。ボックス内での決定力で、ハメスやディアスが作る好機をゴールに変えます。

【ガーナ】

  • #9 ジョーダン・アユー(FW・主将/レスター(イングランド)):経験豊富な主将。前線の起点として体を張り、終盤の勝負どころで違いを作る勝負強さが持ち味です。

  • #5 トーマス・パーティ(MF/ビジャレアル(スペイン)):中盤の心臓。ボール奪取と配球で守備ブロックを支え、彼の出来がガーナの守備の安定を左右します。

  • #11 アントワーヌ・セメニョ(FW/マンチェスター・シティ(イングランド)):スピードと推進力を備えるアタッカー。クドゥス不在のなか、数少ないカウンターの槍として、コロンビアの背後を狙います。

戦術と強み・急所

【コロンビア】

  • 攻めの特徴:ハメスの配球を起点に、L.ディアスの仕掛けとクーチョの決定力で崩します。個の質は高く、両サイドからの攻撃が武器。守備も安定し、グループでは1失点のみでした。

  • 急所:ハメスを消された時の停滞と、引いて固める相手を崩すのに時間がかかる遅攻。集中を欠くと一時的に押し込まれる時間帯もあります。

【ガーナ】

  • 攻めの特徴:組織的な守備ブロックで耐え、終盤の勝負強さと個の一発で仕留めます。イングランドを完封した堅守が土台です。

  • 急所:クドゥス不在で崩しの創造性が一枚不足し、グループでも2得点と得点力が乏しい点。堅守で耐えても、自ら点を取る手数が少ないのが決勝トーナメントでの課題です。

各国のいま

【コロンビア】

  • ロレンソ監督のもと、初戦ウズベキスタンに3-1、第2節コンゴ民主に1-0、最終節ポルトガルと0-0で、グループKを無敗の1位(勝点7・1失点)で通過しました。ハメス・L.ディアスら個の質と、失点の少ない安定した試合運びが武器。主力を軸に、この一戦に臨める見込みです。8年ぶりのワールドカップで無敗を続けている自信は、一発勝負のノックアウトでも大きな後押しになるはずで、堅守のガーナをこじ開けるだけの個の質は十分に備えています。あとは、引いた相手を焦れずに崩す遅攻の精度を、どこまで高められるかです。

【ガーナ】

  • ケイロス監督のもと、初戦パナマに1-0(95分の劇的弾)、第2節イングランドと0-0、最終節クロアチアに1-2と敗れるも、グループL3位(勝点4)で3位上位に入り、ラウンド32へ勝ち上がりました。堅守は本物ですが、クドゥスを欠く攻撃は2試合で1得点と得点力が課題。セメニョはクロアチア戦終盤に足首を痛めましたが、最後までプレーしており、その状態も直前まで確認したい材料です。

かみ合わせ分析

  • コロンビアの個(ハメス・L.ディアス)× ガーナの急所(クドゥス不在の得点力不足):コロンビアが主導権を握り、L.ディアスがガーナのサイドを突ければ、堅守をこじ開ける形が見えてきます。

  • ガーナの勝ち筋(堅守+終盤の勝負強さ)× コロンビアの急所(遅攻・ハメス封じ):ガーナが耐えてハメスを消し、終盤の一発に持ち込めれば、低スコアの接戦から金星の目も。

  • 総じて:個の質と無敗の安定感で上回るコロンビアが主導権を握り、L.ディアスの仕掛けとハメスの創造で先に均衡を破る展開を本線に見ています。ただしガーナの堅守は堅く、コロンビアが遅攻に持ち込まれると、ロースコアのもつれた展開もあり得ます。

会場とコンディション

アローヘッド(カンザスシティ)は屋外のスタジアム。7月のカンザスシティは高温になりやすく、夜のキックオフでも蒸し暑さが残る可能性があります。暑熱と湿度が運動量に影響すれば、終盤の消耗が勝敗を左右しかねません。堅守で耐えるガーナにとっては、後半の運動量をどう保つかが、コロンビアの個を抑え続ける条件になります。

もし今、笛が鳴ったら

コロンビアがボールを支配し、ガーナが引いて守る——立ち上がりはその構図でしょう。コロンビアはハメスの配球とL.ディアスの仕掛けでサイドから圧力をかけます。ガーナはパーティを中心に耐えますが、我慢の展開のどこかでL.ディアスの突破かハメスの一瞬が均衡を破って先制。先手を取ったコロンビアが、後半に追加点で突き放す——そんな流れを本線に見ています。ガーナは堅守から終盤の一発に望みをつなぎますが、クドゥス不在の攻撃で崩し切れるかが課題です。

  • 予想スコア:コロンビアが 2-0 で勝利

  • 予想得点者:L.ディアス、ハメス(コロンビア)

  • 注目ポイント:コロンビアがガーナの堅守を崩せるか、ハメスが前を向けるか、ガーナがクドゥス不在の攻撃で点を取れるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

無敗のコロンビアと、堅守のガーナ。ラウンド32を締めくくる好カードです。最大の見どころは、ハメスとL.ディアスというコロンビアの個が、イングランドをも完封したガーナの堅守をこじ開けられるか。ハメスがどれだけ前を向いてタクトを振るえるかが、試合の質を決めます。一方のガーナは、クドゥスを欠くなかで、堅守と終盤の勝負強さでどこまで食い下がれるか。個の質か、組織の粘りか——最後のベスト16をめぐる攻防を、じっくり楽しみたい一戦です。そしてこの試合をもって、ラウンド32の全16試合が終了し、ベスト16の顔ぶれが完全に出そろいます。無敗のコロンビアが個の質で締めくくるのか、それともガーナの堅守が大会最後の波乱を起こすのか。ラウンド32のラストゲームにふさわしい、見応えのある90分になりそうです。

最後に

これでラウンド32の全16試合が終わり、ベスト16の顔ぶれが出そろいます。この日は、王者アルゼンチンとメッシが、ノックアウトに進んだ史上最小国カーボベルデのシンデレラストーリーに立ちはだかり、無敗のコロンビアと堅守のガーナが最後の椅子を争い、サラーのエジプトと堅守のオーストラリアが悲願のノックアウト勝利を狙います。順当に王者や格上が勝ち進むのか、それともまた新たな波乱が生まれるのか。ラウンド32の締めくくりを、最後まで見届けましょう。

【マガジンのご紹介】

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よかったらご覧ください♪

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