FIFAワールドカップ2026 20日目の見どころ【日本時間・7月1日】コートジボワールvsノルウェー/フランスvsスウェーデン/メキシコvsエクアドル
ワールドカップ2026・ラウンド32は、日本時間7月1日も3試合。史上初の決勝トーナメントに挑むコートジボワールと、ハーランド擁するノルウェーの好カードに始まり、優勝候補フランスとプレミアリーグの得点源を抱えるスウェーデン、そして開催国メキシコがアステカでエクアドルを迎える一戦と、見どころが詰まった一日です。それぞれ立場も背景も異なる3試合を、順にお届けします。
※選手名の前に付く「#10」などは、すべて背番号です。
この日の試合(日本時間/現地時間)
コートジボワール(33位)vs ノルウェー(30位)|日本 7/1(水)2:00 / 現地 6/30(火)12:00 |AT&T(ダラス/アーリントン)|ラウンド32
フランス(3位)vs スウェーデン(38位)|日本 7/1(水)6:00 / 現地 6/30(火)17:00 |メットライフ(ニューヨーク/NJ)|ラウンド32
メキシコ(13位)vs エクアドル(24位)|日本 7/1(水)10:00 / 現地 6/30(火)19:00 |アステカ(メキシコシティ)|ラウンド32
(カッコ内はFIFA公式ランキング・2026年6月11日版です)
コートジボワール(33位)vs ノルウェー(30位)
日本 7/1 2:00 / 現地 6/30 12:00・AT&T(ダラス/アーリントン)

ラウンド32屈指の「読めない一戦」です。コートジボワールはグループEを2位で抜け、国史上初の決勝トーナメント進出を果たしました。2024年のアフリカ選手権を地元で制した勢いそのままに、初の大舞台へ。対するノルウェーは28年ぶりのワールドカップで、エースのハーランドが最初の2試合で4得点と、得点王争いの先頭に立っています。アフリカの新興勢力と、世界最高のストライカーを擁する北欧の対決。どちらが勝ってもおかしくない、緊張感あふれる90分です。
30秒でわかる構図
コートジボワール:ファエ監督の4-3-3。ケシエ・サンガレの強い中盤を土台に、ボニーのポストと両翼の個で崩す堅守速攻。アフリカ選手権王者の勝負強さが武器。
ノルウェー:ソルバッケン監督の4-3-3。ハーランドの決定力とウーデゴールの創造・セットプレーが生命線。最終節フランス戦で主力を温存し、主力の多くは休養十分。
懸かるもの:勝者がラウンド16へ。コートジは史上初のベスト16、ノルウェーはW杯初のノックアウト勝利を懸けた一戦。
注目選手
【コートジボワール】
#9 アンジェ=ヨアン・ボニー(FW/インテル・ミラノ(イタリア)):1トップを務める万能型ストライカー。ポストプレーと背後への抜け出しで起点になり、少ない好機を仕留める。堅守速攻のフィニッシャー役。
#8 フランク・ケシエ(MF・主将/アル・アハリ(サウジアラビア)):中盤のエンジンであり主将。フィジカルで圧倒し、ボールを奪い、配給する。攻守の中心としてチームを牽引する精神的支柱。
#2 ウスマン・ディオマンデ(DF/スポルティングCP(ポルトガル)):最終ラインを統率するCB。スピードと対人の強さを武器に、この試合では世界最高のストライカー・ハーランドを抑える大役を担う。彼の出来が結果を左右する。
【ノルウェー】
#9 エルリング・ハーランド(FW/マンチェスター・シティ(イングランド)):グループ最初の2試合で4得点を挙げた、得点王争いの先頭集団にいる決定力の塊。高さ・スピード・両足のフィニッシュと、ゴール前の脅威は世界屈指。彼を止められるかが、この試合の最大の焦点。
#10 マルティン・ウーデゴール(MF・主将/アーセナル(イングランド)):試合を組み立てる司令塔であり主将。欧州屈指のFK精度を持ち、ハーランドへの供給源にもなる。彼がリズムを握れば、ノルウェーの攻撃が生きる。
#7 アレクサンデル・ソールロート(FW/アトレティコ・マドリード(スペイン)):高さとポストプレーが持ち味の2番手FW。ハーランドと並ぶ高さの圧力は、セットプレーでも大きな武器になる。
戦術と強み・急所
【コートジボワール】
攻めの特徴:ケシエ・サンガレで中盤を制し、奪ったらボニーのポストと両翼の速さで一気に。アフリカ選手権を制した堅守と勝負強さが土台。
急所:守備のスピード対応。シンゴ(CB)の負傷で最終ラインに不安が残る。前線ではペペ・ボニー・ヤン・ディオマンデらの個で打開したいが、決定機の数は多くないだけに、少ない好機を仕留めきれるかが鍵になる。
【ノルウェー】
攻めの特徴:ハーランドの決定力に、ウーデゴールの配球とセットプレー、ソールロートの高さを絡める。前線の破壊力は大会屈指。
急所:ハーランドへの依存度の高さ。引いて固める相手をこじ開ける手数は多くなく、彼を抑えられると停滞する時間帯がある。
各国のいま
【コートジボワール】
ファエ監督のもと、初戦エクアドルに1-0(アマド・ディアロの90分弾)、第2節ドイツに1-2と惜敗するも、最終節キュラソーにペペの2発で2-0と快勝し、勝点6の2位で国史上初の決勝トーナメント進出を果たしました。崖っぷちから優勝をつかんだ「ミラクル・コートジボワール」の勝負強さは健在。シンゴの負傷で守備には不安が残りますが、ケシエを中心とした強い中盤と、ペペ・ボニーの個で、初のベスト16を狙います。
【ノルウェー】
ソルバッケン監督のもと、初戦イラクに4-1、第2節セネガルに3-2(いずれもハーランドが2得点)と連勝し、最終節フランスには1-4と敗れたものの、勝点6の2位で28年ぶりのノックアウト進出。最終節は決勝トーナメントを見据えてハーランド・ウーデゴール・ヌサを温存しており、主力は休養十分でこの一戦に臨めます。一方で、右サイドのリュエルソンを負傷で欠くため、サイドの守備対応には不安も残ります。ハーランドが大会4得点と絶好調で、得点王も視野に。W杯では初となるノックアウト勝利と、その先を狙います。
かみ合わせ分析
ノルウェーの強み(ハーランドの個+ウーデゴールの創造)× コートジの急所(守備のスピード対応・シンゴ負傷):ハーランドにディオマンデが1対1で対応できるかが最大の焦点。最終ラインに不安を抱えるコートジが、世界最高のストライカーを抑え切れるか。
コートジの勝ち筋(強い中盤+ペペ・ボニーの個+王者の勝負強さ)× ノルウェーの急所(ハーランド依存):コートジがケシエ・サンガレで中盤を制し、ハーランドを孤立させられれば、堅守速攻から金星の目が出てくる。
総じて:オッズはノルウェーがわずかに有利で、ハーランドの決定力がコートジ守備をこじ開ける展開を本線に見ています。ただしコートジもアフリカ選手権王者の地力で1点は返す、緊迫した接戦になりそうです。
会場とコンディション
AT&T(ダラス/アーリントン)は開閉式屋根を備えたスタジアムで、暑い時期は屋根を閉じて空調を効かせられる環境です。猛暑のテキサスでも快適にプレーでき、暑熱のハンデは小さめ。運動量を保ちやすいぶん、両チームとも最後まで強度の高いサッカーができます。コンディションの言い訳がきかない、純粋な力比べの舞台です。
もし今、笛が鳴ったら
ノルウェーがハーランドを軸に押し込み、コートジが堅く構える——立ち上がりはその構図でしょう。コートジはケシエ・サンガレで中盤を締め、ハーランドにはディオマンデが食らいつきます。我慢の展開のなか、ウーデゴールの一本のパスかセットプレーから、ハーランドが均衡を破って先制。コートジもペペの個で1点を返して食い下がりますが、終盤にソールロートが高さで突き放す——そんな流れを本線に、一発勝負だけにコートジの金星も十分にある接戦と見ています。
予想スコア:ノルウェーが 2-1 で勝利
予想得点者:ハーランド、ソールロート(ノルウェー)/ペペ(コートジボワール)
注目ポイント:ディオマンデがハーランドを抑えられるか、コートジが中盤を制してハーランドを孤立させられるか、ペペやボニーが少ない好機を仕留められるか
※あくまで個人的な予想です
見どころ
世界最高のストライカーと、アフリカの新興勢力がぶつかる一戦です。ノルウェーは、大会4得点のハーランドが、得点王争いの先頭を走る決定力でコートジ守備をこじ開けられるか。ウーデゴールの創造とセットプレーにも注目です。対するコートジボワールは、国史上初のベスト16へ、アフリカ選手権を制した堅守と勝負強さで、ハーランドをどう封じるか。ディオマンデとハーランドの個の対決は、この試合最大の見どころ。どちらが勝ってもおかしくない緊迫の90分を、最後まで見届けたい一戦です。
フランス(3位)vs スウェーデン(38位)
日本 7/1 6:00 / 現地 6/30 17:00・メットライフ(ニューヨーク/NJ)

優勝候補フランスと、プレミアリーグ屈指の得点源2枚を擁するスウェーデンの一戦。フランスはグループIを3連勝・10得点で危なげなく1位通過し、ムバッペとデンベレが絶好調。対するスウェーデンは3位での通過ながら、ギョケレスとイサクという世界的なストライカーを2枚そろえる、侮れない相手です。地力で大きく上回るフランスが順当に勝ち進むのか、それともスウェーデンの2トップが一泡吹かせるのか。個の質がぶつかる90分です。
30秒でわかる構図
フランス:デシャン監督の4-2-3-1。ムバッペを最前線に、デンベレ・オリーズ・バルコラの2列目とチュアメニ・ラビオの中盤で多彩に崩す。個の総量も層の厚さも大会屈指。
スウェーデン:ポッター監督の3バック。ギョケレスとイサクの2トップにエランガを絡め、縦に速い攻撃で勝負。ただしCBの負傷で守備の再編を迫られている。
懸かるもの:勝者がラウンド16へ。優勝を狙うフランスは確実に勝ちたい一戦、スウェーデンは2トップの個で番狂わせを狙う。
注目選手
【フランス】
#10 キリアン・ムバッペ(FW・主将/レアル・マドリード(スペイン)):フランス代表でも傑出した得点力を誇る絶対的エースで主将。左サイドからの仕掛けと中央でのフィニッシュ、爆発的なスピードで一人で局面を打開できる。この試合も得点の中心。
#7 ウスマン・デンベレ(FW/パリ・サンジェルマン(フランス)):最終節ノルウェー戦で前半の短い時間にハットトリックを達成した絶好調のウインガー。両足の仕掛けとフィニッシュで、スウェーデンの再編された守備を切り裂く。
#8 オーレリアン・チュアメニ(MF/レアル・マドリード(スペイン)):中盤の底を締めるアンカー。豊富な運動量と読みで守備のフィルターになり、攻撃の起点にもなる。フランスの安定を支える要。
【スウェーデン】
#17 ビクトル・ギョケレス(FW・主将格/アーセナル(イングランド)):プレミアリーグ優勝&チーム最多得点を記録した最前線の主軸。フィジカルと決定力、ポストプレーで強豪相手にも違いを作れる、スウェーデン最大の武器。
#9 アレクサンデル・イサク(FW/リバプール(イングランド)):技術とスピードを備えたストライカー。腓骨骨折からの復帰となるが、ギョケレスと組む2トップは強豪相手にも一発を秘める。
#11 アンソニー・エランガ(FW/ニューカッスル(イングランド)):スピードとドリブルが武器の左ウインガー。グループステージで2得点を挙げており、カウンターでフランスの背後を突く速さが脅威になる。
戦術と強み・急所
【フランス】
攻めの特徴:ムバッペの個を軸に、デンベレ・オリーズ・バルコラの仕掛けと層の厚さで多彩に崩す。個の総量は大会随一で、どこからでも点が取れる。
急所:たまに見せる守備の軽さ。サリバの状態が万全でなく、テュラムを負傷で欠く前線のバランス調整も含め、油断した時間帯にカウンターを浴びる隙がある。
【スウェーデン】
攻めの特徴:ギョケレス・イサクの2トップに縦パスを当て、エランガの速さで追い越す。強豪相手でも2トップの個で点を取れるのが強み。
急所:守備の不安定さ。CBのイサク・ヒーンを負傷で欠き、最終ラインの再編を迫られている。フランスの個に背後を突かれるリスクが大きい。
各国のいま
【フランス】
デシャン監督のもと、初戦セネガルに3-1、第2節イラクに3-0、最終節ノルウェーに4-1と3連勝・10得点2失点でI組を1位通過。ムバッペが好調を維持し、デンベレがノルウェー戦でハットトリックと、攻撃陣は絶好調です。テュラムの負傷でムバッペが中央に入る見込みですが、層の厚さで穴は埋まります。優勝候補として、まずは順当にベスト16へ駒を進めたい一戦です。
【スウェーデン】
元チェルシー、元ブライトンの英国人指揮官ポッター監督のもと、初戦チュニジアに5-1と大勝するも、第2節オランダに1-5と完敗、最終節日本と1-1で勝点4の3位通過。ギョケレス・イサクという世界的な2トップを擁する一方、CBのイサク・ヒーンを負傷で欠き、守備の再編が課題です。腓骨骨折から戻ったイサクの状態も鍵。格上フランス相手に、2トップの個でどこまで食い下がれるかが問われます。
かみ合わせ分析
フランスの強み(ムバッペ・デンベレの個+層)× スウェーデンの急所(CB負傷で守備再編・背後):個で大きく上回るフランスが、再編されたスウェーデン守備の背後を突いて複数得点を奪う公算が高い。
スウェーデンの勝ち筋(ギョケレス・イサクの2トップ)× フランスの急所(守備の軽さ・サリバ微妙):プレミアリーグ級の2トップが、フランスが緩んだ時間帯に1点は返せる質を持つ。先制できれば展開は変わる。
総じて:個の総量・層・優勝オッズはフランスが明確に上で、フランスが個の質で振り切る展開が本線。ただしギョケレス・イサクの2トップがスウェーデンに1点をもたらす、見ごたえのある撃ち合いになりそうです。
会場とコンディション
メットライフ(ニューヨーク/NJ)はオープンエア型の大型スタジアム。6月下旬の東海岸は気温と湿度が高く、走り合いになれば後半の消耗が大きくなります。個の質で省エネに試合を運びたいフランスにとっては、無理に走らず保持率を高めたい環境。スウェーデンは2トップへ素早く当てる効率的な攻撃で、消耗を抑えながらチャンスを作りたいところです。
もし今、笛が鳴ったら
フランスがボールを握り、スウェーデンが2トップを残して構える——立ち上がりはその構図でしょう。フランスはムバッペとデンベレの仕掛けで、再編されたスウェーデン守備を揺さぶり、前半のうちにムバッペが先制。後半もデンベレやオリーズが押し込んで突き放します。スウェーデンはギョケレスの個で一矢を報いますが、地力の差は埋まらないまま——そんな流れを本線に見ています。
予想スコア:フランスが 3-1 で勝利
予想得点者:ムバッペ、デンベレ、オリーズ(フランス)/ギョケレス(スウェーデン)
注目ポイント:フランスがスウェーデンの再編守備を早く崩せるか、ギョケレス・イサクの2トップが反撃できるか、イサクが本来の状態に戻っているか
※あくまで個人的な予想です
見どころ
優勝候補フランスの仕上がりと、世界的2トップを擁するスウェーデンの一戦です。フランスは、ムバッペとデンベレの絶好調コンビが、スウェーデンの再編された守備をどう崩すか。層の厚い攻撃陣の総合力に注目です。対するスウェーデンは、プレミアリーグで結果を残すギョケレスとイサクの2トップが、格上相手に一泡吹かせられるか。英国人ポッター監督が、守備の不安をどう整理して臨むかも見どころです。地力ではフランスが上ですが、一発勝負のノックアウトでスウェーデンの個がどこまで通じるか、楽しみな90分です。
メキシコ(13位)vs エクアドル(24位)
日本 7/1 10:00 / 現地 6/30 19:00・アステカ(メキシコシティ)

この日の最後は、開催国メキシコが、本拠地アステカでエクアドルを迎える一戦です。メキシコはグループAを3連勝・無失点・6得点と完璧な内容で1位通過し、ノックアウト一番乗り。標高約2240mの高地アステカで、12番目の選手とも言える大観衆の後押しを受けます。対するエクアドルは、最終節で優勝候補ドイツを2-1と破る金星で3位通過を決めた、勢いのあるチーム。地の利のメキシコと、ジャイアントキリングの勢いのエクアドル。引き締まった好勝負が期待されます。
30秒でわかる構図
メキシコ:アギーレ監督の4-3-3。アルバレスを中心とした中盤と、両ヒメネスの前線で攻める。3戦無失点の堅守と、アステカの高地・大観衆という地の利が最大の武器。
エクアドル:ベカチェセ監督の4-3-3。カイセドが中盤を支配し、パチョ・インカピエの堅い最終ラインを土台に、プラタら個の仕掛けで勝負。ドイツを倒した勝負強さがある。
懸かるもの:勝者がラウンド16へ。開催国メキシコは地元で勝ち進みたい一戦、エクアドルは2006年以来のベスト16を狙う。
注目選手
【メキシコ】
#11 サンティアゴ・ヒメネス(FW/ACミラン(イタリア)):ミランで磨いた両足のフィニッシュ力とポストプレーを備えるストライカー。アステカの後押しを受け、決定機を仕留められるかが、メキシコの得点源になる。
#4 エドソン・アルバレス(MF・主将/フェネルバフチェ(トルコ)):中盤の底を守る主将。ボール奪取とカバーリングで守備のバランスを取り、3戦無失点の堅守を支える司令塔。
#1 ラウル・ランヘル(GK/グアダラハラ(メキシコ)):今大会の正GK。グループ3戦無失点を最後方から支えた守備の要で、アステカの大一番でも落ち着いた対応とコーチングが求められる。ベテランのオチョアがベンチから経験で支える布陣も心強い。
【エクアドル】
#23 モイセス・カイセド(MF・主将/チェルシー(イングランド)):中盤の心臓であり、チームを束ねる主将。ボール奪取から縦パスの配給まで担い、グループでも豊富な走行量とインターセプトでゲームを支配した。彼が中盤を制すれば、エクアドルのリズムが生まれる。
#13 エネル・バレンシア(FW/パチュカ(メキシコ)):2度のワールドカップを経験する36歳のベテランFW。メキシコの名門パチュカでプレーするだけに、相手の地は知り尽くした間柄。経験とセットプレーの空中戦で、勢いをゴールに変えたい。
#10 ケンドリ・パエス(MF/リーベル・プレート(アルゼンチン)):19歳の若き才能。テクニックとスプリント、無尽蔵のエネルギーで中盤に変化をもたらす。大舞台で物おじしない仕掛けが、試合を動かす可能性を秘める。
戦術と強み・急所
【メキシコ】
攻めの特徴:アルバレスの配球を起点に、両サイドの推進力と両ヒメネスのポスト・抜け出しで崩す。セットプレーも得点源。3戦無失点の堅守を土台にした手堅い戦い。
急所:強豪相手の経験不足。今大会の対戦相手はランキング下位が中心で、エクアドルのような個の質が高い相手にどこまで通用するかは未知数。
【エクアドル】
攻めの特徴:カイセドの中盤支配を起点に、プラタやアングロの個で仕掛ける。パチョ・インカピエの堅い守備から、カウンターで一撃を狙う。
急所:得点力の波。ドイツ戦で2得点を奪ったものの、それ以外の2試合は無得点と、自ら試合を動かす力にムラがある。
各国のいま
メキシコ:アギーレ監督のもと、グループAを3連勝・無失点・6得点と完璧な内容で1位通過し、ノックアウト一番乗りを決めました。開催国として本拠地アステカで戦えるのは最大のアドバンテージで、標高約2240mの高地と大観衆の後押しは強力。負傷の不安もなく、ラウル・ヒメネスも先発に復帰する見込みです。地の利を生かし、地元のベスト16進出を確実にしたい一戦です。
エクアドル:ベカチェセ監督のもと、初戦コートジボワールに0-1と惜敗、第2節キュラソーと0-0で苦しむも、最終節で優勝候補ドイツを2-1と破る金星で3位通過を決めました(2006年以来の決勝トーナメント)。カイセド・パチョ・インカピエら欧州トップクラブの個は大会屈指。エクアドルも高地でのプレー経験を持つ選手が多く、アステカの標高に一方的に苦しむ構図にはなりにくいでしょう。ドイツを倒した勢いで、強豪メキシコの地元に乗り込みます。
かみ合わせ分析
メキシコの強み(3戦無失点の堅守+ホーム・高地の後押し)× エクアドルの急所(得点力の波):地の利を生かしてメキシコが押し込み、両ヒメネスの個で先制できれば、堅守で逃げ切る形に持ち込める。
エクアドルの勝ち筋(カイセドの中盤支配+プラタ・アングロの個+ドイツを倒した勝負強さ)× メキシコの急所(強豪相手の経験):エクアドルの個の質はメキシコの今大会の対戦相手より格段に上。カイセドが中盤を制し、一撃を当てれば金星の目が見える。
総じて:アステカの高地と大観衆という地の利は大きく、メキシコがホームの後押しで競り勝つ展開を本線に見ています。ただしエクアドルもドイツを倒した個と勝負強さで1点は返す、緊迫した接戦になりそうです。
会場とコンディション
アステカ(メキシコシティ)は標高約2240mの高地にある、メキシコサッカーの聖地。薄い空気は、慣れていないチームには大きな負担になりますが、開催国メキシコは適応済み。そしてエクアドルも高地でのプレー経験を持つ選手が多く、メキシコだけが一方的に標高の利を得る構図にはなりにくいでしょう。気候面では比較的フェアな条件で、勝負を分けるのは大観衆の後押しを受けるメキシコの地の利になりそうです。
もし今、笛が鳴ったら
メキシコが大観衆を背に主導権を握り、エクアドルがカイセドを軸に受けて立つ——立ち上がりはその構図でしょう。メキシコは両サイドとヒメネスで仕掛け、前半のどこかでサンティアゴ・ヒメネスかセットプレーで先制。エクアドルもカイセドの配球からプラタが仕掛け、エネル・バレンシアの空中戦で1点を返す緊迫した展開に。最後はアステカの後押しを受けたメキシコが、チャベスらの追加点で振り切る——そんな流れを本線に見ています。
予想スコア:メキシコが 2-1 で勝利
予想得点者:サンティアゴ・ヒメネス、チャベス(メキシコ)/エネル・バレンシア(エクアドル)
注目ポイント:メキシコの堅守がエクアドルの個を抑えられるか、カイセドが中盤を支配できるか、アステカの高地と大観衆がどこまで後押しになるか
※あくまで個人的な予想です
見どころ
開催国メキシコの地元での戦いと、ドイツを倒したエクアドルの勢いがぶつかる一戦です。メキシコは、3戦無失点の堅守と、アステカの高地・大観衆という地の利を生かし、地元のベスト16をつかめるか。両ヒメネスの決定力と、3戦無失点を支えた堅い守備に注目です。ベテランのオチョアがベンチから経験で支える姿も、メキシコの物語の一部でしょう。対するエクアドルは、チェルシーのカイセドを中心とした個の質と、ドイツを破った勝負強さで、強豪の地元に一泡吹かせられるか。メキシコのパチュカでプレーするベテランFWエネル・バレンシアにとっては、勝手知ったる地での因縁の一戦でもあります。地の利と勢いの激突を、この日の締めくくりとして楽しみたい一戦です。
最後に
決勝トーナメントに入って2日目の7月1日は、立場も背景もまったく違う3試合がそろいました。アフリカの新興勢力と世界最高のストライカー、優勝候補と北欧の2トップ、地元の開催国とジャイアントキリングの勢い。個の質、勢い、地の利——勝負を分ける要素は試合ごとに違います。ハーランドとディオマンデの対決、ムバッペ・デンベレの個、アステカの大観衆。注目ポイントを意識しながら追うと、この一日は何倍も面白くなります。
【マガジンのご紹介】
ワールドカップに関する記事はこちらにまとめています。
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