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FIFAワールドカップ2026 21日目の見どころ【日本時間・7月2日】イングランドvsコンゴ民主/ベルギーvsセネガル/アメリカvsボスニア

ワールドカップ2026・ラウンド32は、日本時間7月2日も3試合。優勝候補イングランドが、国史上初のノックアウトに挑むコンゴ民主共和国を迎える一戦に始まり、デ・ブライネのベルギーとマネのセネガルが激突する本ラウンド屈指の好カード、そして開催国アメリカが、ベテラン・ジェコ擁するボスニアをホームに迎える一戦と、立場も背景も異なる3試合が並びます。順にお届けします。

※選手名の前に付く「#10」などは、すべて背番号です。

この日の試合

この日の3試合は、それぞれ色合いが違います。1試合目は、1966年以来の頂点をめざすイングランドと、悲願の初ベスト16をめざすコンゴ民主の「格上 vs 史上初挑戦」。2試合目は、得点に苦しんだベルギーと、爆発力を見せたセネガルが、ともに守備に不安を抱えたまま当たる「最も読めない一戦」。3試合目は、ホームの大観衆を背にしたアメリカと、40歳ジェコを擁するボスニアの「開催国 vs ベテランの意地」。勝てばラウンド16、負ければ終わり。一発勝負の緊張感を、3試合とも味わえる一日です。

(カッコ内はFIFA公式ランキング・2026年6月11日版です)

イングランド(4位)vs コンゴ民主共和国(46位)

日本 7/2 1:00 / 現地 7/1 12:00・メルセデス・ベンツ(アトランタ)

優勝候補と、歴史を作ろうとする新興勢力の対決です。イングランドはグループLを1位で通過し、1966年以来の頂点へ歩を進めたい一戦。対するコンゴ民主共和国(愛称=レオパード)は、3位チームの中でも上位でラウンド32へ勝ち上がり、国史上初の決勝トーナメント進出を果たしました。優勝候補の貫禄を見せたいイングランドと、初のベスト16へ目の色を変えるコンゴ民主。立場は大きく違っても、一発勝負ならではの緊張感が漂う90分です。

30秒でわかる構図

  • イングランド:トゥヘル監督の4-2-3-1。ケイン(#9・主将)を頂点に、ベリンガム(#10)が中盤から飛び込み、サカ(#7)・ラッシュフォード(#11)が両翼で仕掛けます。ライス(#4)が中盤の底を締め、個の総量は大会屈指。

  • コンゴ民主共和国:デサブレ監督の3バックによるローブロック+カウンター。ンベンバ(#22・主将)を軸にした堅守で耐え、ヴィッサ(#20)・バカンブ(#17)の個で一発を狙う、典型的な「耐えて刺す」スタイル。

  • 懸かるもの:勝者がラウンド16へ。イングランドは1966年以来の頂点への一歩、コンゴ民主は国史上初のベスト16進出を懸けた一戦です。

注目選手

【イングランド】

  • #9 ハリー・ケイン(FW・主将/バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)):世界屈指のストライカーで主将。ポストプレーで起点を作り、フィニッシュでも仕留める二役をこなします。グループでも得点に絡み、こじ開け役としてチームの命運を握ります。

  • #10 ジュード・ベリンガム(MF/レアル・マドリード(スペイン)):中盤から最前線へ飛び込む推進力が最大の武器。ボックス内での嗅覚も鋭く、ケインと並ぶ得点源。彼の飛び出しが、引いた相手の守備を切り裂きます。

  • #7 ブカヨ・サカ(FW/アーセナル(イングランド)):右ウイングからのカットインと仕掛けで、相手の左サイドをこじ開ける個の力。引いて固める相手に対し、サイドからの突破は最も有効な打開策になります。

【コンゴ民主共和国】

  • #20 ヨアン・ヴィッサ(FW/ニューカッスル(イングランド)):今大会のコンゴ民主の得点源。チームの4得点中3点を挙げ、カウンターとセットプレーの的として、少ない好機を確実に仕留めます。彼の一発が、波乱の鍵を握ります。

  • #22 シャンセル・ンベンバ(DF・主将/リール(フランス)):最終ラインを統率する主将。フィジカルと経験で堅守を支え、ケインとの空中戦は試合を左右する重要な局面になります。

  • #17 セドリック・バカンブ(FW):長く代表前線を支えるベテラン。ヴィッサと2トップを組み、背後への抜け出しでカウンターの槍になります。経験に裏打ちされた決定力が持ち味。

戦術と強み・急所

【イングランド】

  • 攻めの特徴:ケインのポストとベリンガムの飛び出しを軸に、サカ・ラッシュフォードの両翼で幅を取り、セットプレーも絡めて多彩に崩します。個の質と層の厚さは大会屈指。

  • 急所:決定力のムラ。グループではガーナと0-0に終わるなど、規律ある守備に手こずる時間帯がありました。さらに右サイドバックはリース・ジェームズが負傷し、控えのクアンサも足首を痛めたため、ジェド・スペンスが入る見込みで、最終ラインの連係が新しい点は変数です。

【コンゴ民主共和国】

  • 攻めの特徴:自陣にコンパクトなブロックを敷いて耐え、奪ったらヴィッサ・バカンブの個へ速く。欧州主要リーグ組のフィジカルが堅守の土台です。

  • 急所:自分たちから主導権を握って崩す力は限定的で、得点が個の一発に頼りがち。先制されて前に出ざるを得なくなると、本来の堅守速攻の形が作りにくくなります。

各国のいま

【イングランド】

  • トゥヘル監督のもと、初戦クロアチアに4-2と打ち合いを制し、第2節ガーナとは0-0、最終節パナマに2-0(ベリンガム・ケイン)と退け、勝点7でグループL1位通過。決定力にはムラがありますが、ノックアウトで本来の破壊力を取り戻したいところ。右サイドバックの負傷でスペンスが入る見込みですが、層の厚さで穴は埋めたい一戦です。

【コンゴ民主共和国】

  • デサブレ監督のもと、初戦で優勝候補ポルトガルと1-1の殊勲、第2節コロンビアに0-1と惜敗するも、最終節ウズベキスタンに3-1(ヴィッサの2発ら)と逆転勝ちし、勝点4の3位で上位8入り。国史上初のノックアウト進出を決めました。得点力が課題と見られていましたが、最終節で3得点を奪う底力を見せ、ヴィッサが大会4得点中3点と絶好調でこの大舞台に臨みます。

かみ合わせ分析

  • イングランドの強み(ケイン・ベリンガムの破壊力+両翼+セットプレー)× コンゴ民主の急所(崩されると個頼み):イングランドがボールを支配し、セットプレーと個の質で先にこじ開けられるかが本線の鍵です。

  • コンゴ民主の勝ち筋(堅守ローブロック+ヴィッサのカウンター)× イングランドの急所(規律ある守備に手こずる癖):ガーナと0-0だったイングランドが、同じように引いて固めるコンゴ民主を攻めあぐねれば、ヴィッサの一発で波乱の目も出てきます。

  • 総じて:質で大きく上回るイングランドが押し込み、終盤までに2点目で振り切る展開を本線に見ています。ただしコンゴ民主の堅守と、初のベスト16への気迫を考えれば、簡単な90分にはならないでしょう。

会場とコンディション

メルセデス・ベンツ(アトランタ)は開閉式屋根を備えたドーム型スタジアム。空調を効かせられるため、真夏でも快適にプレーでき、暑熱のハンデは小さい環境です。コンディションの言い訳がきかない、純粋な力比べの舞台。運動量を保ちやすいぶん、引いて守るコンゴ民主にとっては、90分を通して集中を切らさずに耐えられるかが問われます。

もし今、笛が鳴ったら

イングランドがボールを持ち、コンゴ民主が3バックで固める——立ち上がりはその構図でしょう。イングランドはサカ・ラッシュフォードの仕掛けとセットプレーで圧力をかけ続けます。我慢の展開のなか、ケインのポストかベリンガムの飛び出しから均衡を破って先制。コンゴ民主もヴィッサのカウンターで一矢を狙いますが、終盤にイングランドが2点目で突き放す——そんな流れを本線に、引いた相手をこじ開けられなければコンゴ民主の金星もあり得る一戦と見ています。

  • 予想スコア:イングランドが 2-0 で勝利

  • 予想得点者:ケイン、ベリンガム(イングランド)

  • 注目ポイント:イングランドがコンゴ民主の堅守をこじ開けられるか、ヴィッサのカウンターを抑えられるか、スペンスら新しい最終ラインが安定するか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

優勝候補の貫禄を示したいイングランドと、歴史的な初のベスト16に挑むコンゴ民主。優勝候補が、引いて固める堅守をどうこじ開けるか——その「我慢比べ」がこの試合の主題です。ケインとベリンガムが本来の破壊力を取り戻せるか、サカ・ラッシュフォードの両翼が違いを作れるか。一方のコンゴ民主は、ヴィッサの一発と組織的な堅守で、いかに優勝候補を苦しめられるか。歴史を作ろうとする挑戦者の気迫が、優勝候補をどこまで追い詰めるか、最後まで見届けたい一戦です。

ベルギー(9位)vs セネガル(16位)

日本 7/2 5:00 / 現地 7/1 13:00・ルーメン(シアトル)

本ラウンドでも屈指の「読めない一戦」です。ベルギーはデ・ブライネを中心とした個の質で勝ち上がる黄金世代の系譜。セネガルはマネを筆頭に、アフリカの強豪らしいスピードとパワーを備えています。ともにグループでは波のある戦いを見せ、守備にも不安を残したまま激突。実力が拮抗し、点の取り合いになりやすい——そんな予感のする90分です。

30秒でわかる構図

  • ベルギー:ガルシア監督の4-3-3。デ・ブライネ(#7)を司令塔に据え、クルトワが最後方に控え、ルカク(#9)のポスト、ドク・トロサールの仕掛けと、個の質は大会屈指。ただしグループでは得点に苦しみました。

  • セネガル:ティアウ監督の4-3-3。クリバリ(#3・主将)を軸にした守備を土台に、マネ(#10)・I.サール・ジャクソンの縦のスピードでカウンターを狙う、アフリカの強豪らしいスタイル。

  • 懸かるもの:勝者がラウンド16へ。実力伯仲で、どちらが勝ってもおかしくない一戦です。

注目選手

【ベルギー】

  • #7 ケビン・デ・ブライネ(MF/ナポリ(イタリア)):世界屈指の司令塔。一本のパスで局面を変える創造性と、正確なセットプレーが武器。最終節ニュージーランド戦では得点・アシストで躍動しただけに、この大一番でもその勢いを継続できるかが、ベルギーの命運を握ります。

  • #9 ロメル・ルカク(FW/ナポリ(イタリア)):代表歴代最多得点者級のストライカー。強靭なフィジカルでのポストプレーと、ゴール前での決定力が持ち味。先発でも途中投入でも、ゴール前で試合を動かせる存在です。

  • #11 ジェレミー・ドク(FW/マンチェスター・シティ(イングランド)):圧倒的なドリブルで相手守備をこじ開けるウインガー。1対1の仕掛けは大会屈指で、セネガルの最終ラインにとって最も嫌な存在になります。

【セネガル】

  • #10 サディオ・マネ(FW/アル・ナスル(サウジアラビア)):セネガルの象徴。スピードと決定力を兼ね備え、前線の起点として縦に速い攻撃を牽引します。彼が背後を取れれば、ベルギーの脆い守備ラインを一気に突けます。

  • #3 カリドゥ・クリバリ(DF・主将/アル・ヒラル(サウジアラビア)):守備の柱で主将。経験と対人の強さで最終ラインを統率し、ルカクとの空中戦は試合の重要な局面になります。

  • #18 イスマイラ・サール(FW/クリスタル・パレス(イングランド)):右サイドからの仕掛けとフィニッシュを担うアタッカー。マネと並ぶスピードで、カウンターの槍として相手の背後を突きます。最終節イラク戦でも得点に絡み、調子を上げてこの一戦に臨みます。

戦術と強み・急所

【ベルギー】

  • 攻めの特徴:デ・ブライネの創造性を起点に、ルカクのポストとドク・トロサールの仕掛けで多彩に崩します。個の質は大会屈指で、はまれば一気に複数得点が奪えます。

  • 急所:守備ラインの脆さ。世代交代の途上で、カウンターを受けると背後が空きやすく、グループでもエジプト・イランに取りこぼしました。セネガルの速い攻撃は、最も嫌な相手です。

【セネガル】

  • 攻めの特徴:マネ・I.サールの縦のスピードと、ゲイエ、P.M.サールらの中盤の運動量を生かしたカウンター。握れる相手には、最終節イラク戦の5得点のような破壊力を見せます。

  • 急所:格上に個の質差で受け身になりやすい点。さらに正ゴールキーパーのエドゥアール・メンディが、ノルウェー戦での膝の負傷でイラク戦を欠場しており、ベルギー戦で起用できるかも大きな焦点です。

各国のいま

【ベルギー】

  • グループでは初戦エジプトと1-1、第2節イランと0-0と連続ドローで得点に苦しみましたが、最終節ニュージーランドに5-1と爆発し、デ・ブライネらの得点で得失点差を逆転してグループG1位通過。本来の攻撃力を取り戻しつつあるなかでノックアウトを迎えます。崩しの最後の質さえ戻れば、優勝候補の一角にふさわしい破壊力を秘めています。

【セネガル】

  • 初戦フランスに1-3、第2節ノルウェーに2-3と連敗して崖っぷちに立たされましたが、最終節イラクに5-0(P.ゲイエの2発ら)と大勝し、勝点3の3位で上位8入り。主導権を握れる相手には前線のスピードが一気に火を噴くことを証明しました。正ゴールキーパーのメンディが膝の負傷で状態を注視されており、その出場可否も気がかりですが、マネを中心とした攻撃の総量は本物です。

かみ合わせ分析

  • ベルギーの創造(デ・ブライネ)× セネガルの中盤プレス(ゲイエ・P.M.サール):中央の主導権争いが、試合の質を決めます。デ・ブライネが自由を得れば、ベルギーが押し込みます。

  • セネガルの縦のスピード(マネ・I.サール)× ベルギーの急所(守備ラインの脆さ):ベルギーがカウンターを受けて背後を突かれれば、セネガルに失点する隙が生まれます。

  • 総じて:最も拮抗した一戦で、両守備とも脆く、点の入る展開を見ています。セネガルの正ゴールキーパー・メンディの状態が不透明な点はベルギーに追い風になり得て、経験とモメンタムでベルギーがわずかに上と見ますが、波乱も十分にあり得ます。

会場とコンディション

ルーメン(シアトル)は屋外のスタジアム。7月のシアトルは全米でも比較的涼しく、湿度も低めで、コンディションは良好な部類です。暑熱の消耗が小さいぶん、両チームとも90分を通して強度の高い攻防を続けられます。スピードで上回りたいセネガルにとっては、走力を生かしやすい環境とも言えます。

もし今、笛が鳴ったら

ベルギーがボールを持ち、セネガルが鋭いカウンターを狙う——立ち上がりはその構図でしょう。デ・ブライネの一本のパスからルカクが先制しますが、セネガルもマネ・I.サールのスピードで背後を突き、I.サールが追いつく。点の取り合いのなか、終盤にベルギーが個の質で勝ち越す——そんな流れを本線に、セネガルの逆転やドローからの延長も十分にある接戦と見ています。

  • 予想スコア:ベルギーが 2-1 で勝利

  • 予想得点者:ルカク、ドク(ベルギー)/I.サール(セネガル)

  • 注目ポイント:デ・ブライネがニュージーランド戦の勢いを継続できるか、メンディの状態を含めセネガルがゴール前の安定感を保てるか、マネのスピードがベルギー守備を破れるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

黄金世代の系譜を継ぐベルギーと、アフリカの強豪セネガル。実力が拮抗した、本ラウンド屈指の好カードです。最大の見どころは、デ・ブライネの創造性と、ゲイエ、P.M.サールらが牽引するセネガルの中盤プレスの攻防。ベルギーが崩しの最後の質を取り戻せるか、それともセネガルがマネのスピードでベルギーの脆い守備を破るか。メンディの状態を含め、セネガルがゴール前の安定感を保てるかも見どころです。ベルギーにとっては黄金世代の経験を結果に変えたい一戦であり、セネガルにとっては連敗から立て直した勢いを、強豪撃破という形で示したい舞台でもあります。互いに守備の不安を抱えるだけに、点の取り合いになれば、延長・PK戦までもつれる激戦になるでしょう。

アメリカ(15位)vs ボスニア・ヘルツェゴビナ(63位)

日本 7/2 9:00 / 現地 7/1 17:00・リーバイス(サンタクララ)

開催国のホームゲームです。アメリカは3カ国共催の一角として、地元の大観衆を背にベスト16入りをめざします。対するボスニア・ヘルツェゴビナは、40歳の主将ジェコを擁し、ベテランの経験とセットプレーで格上を破る勝負強さが武器。勢いと地の利のアメリカに、老練なボスニアが意地でどこまで食い下がるか——そんな構図の一戦です。

30秒でわかる構図

  • アメリカ:ポチェッティーノ監督の4-2-3-1。プリシッチ(#10)を攻撃の中心に、バログンのフィニッシュとマッケニーの推進力で押し込みます。速い立ち上がりと、ホームの大観衆が最大の武器。

  • ボスニア・ヘルツェゴビナ:バルバレス監督の4-4-2。40歳の主将ジェコの存在感を軸に、セットプレーと一発の勝負強さで格上を破るスタイル。若いアライベゴヴィッチが攻撃のアクセントになります。

  • 懸かるもの:勝者がラウンド16へ。開催国アメリカが、地元でベスト16をつかめるかどうかの一戦です。

注目選手

【アメリカ】

  • #10 クリスティアン・プリシッチ(FW/ミラン(イタリア)):アメリカの象徴。左サイドからのカットインと決定力で、攻撃を一人で活性化させます。グループ途中で負傷したものの復帰見込みで、ホームの大一番で違いを作る存在です。

  • #20 フォラリン・バログン(FW/モナコ(フランス)):強靭なフィジカルと決定力を備えるストライカー。グループ初戦パラグアイ戦では2得点を挙げ、アメリカの最前線を担います。プリシッチとの連係から、立ち上がりの先制点が期待されます。

  • #8 ウェストン・マッケニー(MF/ユベントス(イタリア)):中盤からの飛び出しとフィジカルで、攻守に推進力をもたらすボックス・トゥ・ボックス。彼の上下動が、アメリカの攻撃に厚みを生みます。

【ボスニア・ヘルツェゴビナ】

  • #11 エディン・ジェコ(FW・主将/シャルケ04(ドイツ)):40歳のレジェンドで主将。今大会はまだ無得点ながら、ポストプレーとビッグゲームでの一発はいまだ健在。セットプレーのターゲットとして、一瞬の決定力で試合を動かす力を残しています。

  • #19 ケリム・アライベゴヴィッチ(FW/レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)):チームの将来を担う若手アタッカー。最終節カタール戦で得点を挙げ、ベテラン中心のチームに推進力と意外性をもたらす存在です。

  • #26 エルミン・マフミッチ(MF/スロヴァン・リベレツ(チェコ)):今大会2得点とチーム内最多に並ぶ得点感覚が持ち味。ジェコが引きつけたスペースを突く動きで、二の矢として機能します。

戦術と強み・急所

【アメリカ】

  • 攻めの特徴:速い立ち上がりで一気に試合を決める破壊力が最大の武器。プリシッチの個とバログンのフィニッシュ、そしてホームの大観衆の後押しで、序盤から主導権を握りにいきます。

  • 急所:強度の高い相手への守備の脆さと、リード時の集中切れ。グループ最終節も主力を温存したとはいえ終盤に失点して逆転負けしており、守り切る局面での甘さは決勝トーナメントでも不安材料です。

【ボスニア・ヘルツェゴビナ】

  • 攻めの特徴:ジェコのポストとセットプレーを起点にした一発勝負。個の決定力とセットプレーの破壊力で、格上から金星をもぎ取る勝負強さがあります。

  • 急所:全体の高齢化による運動量の低下と、リードを終盤に守り切れない弱さ。さらに今大会は主将ジェコが無得点で、得点を一発に頼りがちな点も、先制されると重くのしかかります。

各国のいま

【アメリカ】

  • 初戦パラグアイに4-1、第2節オーストラリアに2-0と連勝してグループD突破を早々に確定し、最終節トルコには主力を温存して2-3。首位通過は確保しました。ホームの大観衆を背に、得意の速い立ち上がりで先手を取りたいところ。負傷で一時離脱したプリシッチが復帰見込みで、攻撃の中心が戻るのは大きな後押しです。

【ボスニア・ヘルツェゴビナ】

  • 初戦カナダと1-1、第2節スイスに1-4と大敗するも、最終節カタールに3-1と快勝して勝点4のグループB3位となり、3位上位8に入ってラウンド32進出を決めました。40歳のジェコは今大会まだ無得点ですが、マフミッチやアライベゴヴィッチら若い力が点を取っており、ベテランと新鋭が噛み合えば、格上相手にも一発のある勝負強さを見せます。

かみ合わせ分析

  • アメリカの立ち上がりの破壊力+ホーム × ボスニアの急所(得点力難・先制されると苦しい):アメリカが早い時間に先制すれば、一気に試合を優位に運べます。

  • ボスニアの勝ち筋(セットプレー+ジェコの一発)× アメリカの急所(守備の脆さ・集中切れ):ボスニアがセットプレーで先手を取れれば、アメリカの守備不安を突いて波乱の目も出てきます。

  • 総じて:ホーム・大観衆・選手層で上回るアメリカが立ち上がりから主導権を握り、完封で振り切る展開を本線に見ています。ただしアメリカの守備の集中が切れれば、ボスニアの一発で難しい展開になり得ます。

会場とコンディション

リーバイス(サンタクララ)は屋外のスタジアム。7月のカリフォルニアは日中の気温が上がりますが、湿度は低めです。現地夕方のキックオフで、序盤はやや暑さが残る時間帯になりそうですが、ホームのアメリカは環境に慣れている強み。暑さが運動量に影響すれば、高齢化が課題のボスニアにとっては、終盤の運動量低下が一段と響く可能性があります。

もし今、笛が鳴ったら

アメリカがホームの後押しを受け、立ち上がりから押し込む——そんな展開でしょう。プリシッチ・バログンの仕掛けで早い時間に先制し、流れをつかみます。ボスニアはジェコのポストとセットプレーで応戦しますが、決定力を欠いて好機を生かせない。終盤にアメリカが2点目で突き放し、完封で振り切る——そんな流れを本線に、ボスニアがセットプレーから一発を返せば、終盤に緊迫した展開もあり得ると見ています。

  • 予想スコア:アメリカが 2-0 で勝利

  • 予想得点者:バログン、プリシッチ(アメリカ)

  • 注目ポイント:アメリカが立ち上がりで先制できるか、ジェコのセットプレーを抑えられるか、アメリカの守備が集中を切らさないか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

開催国アメリカと、ベテランの意地で食い下がるボスニア。最大の見どころは、ホームの大観衆を背にしたアメリカが、得意の速い立ち上がりで先手を取れるかどうかです。プリシッチが復帰し、バログンとの連係で序盤に試合を動かせれば、アメリカが優位に進めます。一方のボスニアは、40歳ジェコのポストとセットプレーで、いかにアメリカの守備不安を突けるか。地の利と勢いのアメリカに、老練なボスニアがどこまで意地を見せるか。開催国にとっては、自国開催のワールドカップでベスト16へ進めるかどうかという、大会全体の盛り上がりにも関わる大事な一戦です。プレッシャーを力に変えられるか、それとも重圧に飲まれるか——アメリカの戦いぶりにも注目しながら、この日の締めくくりとして楽しみたい一戦です。

最後に

ラウンド32も終盤に入り、勝てば前進、負ければ終わりの一発勝負が続きます。この日は、優勝候補イングランドが史上初の挑戦を続けるコンゴ民主を迎え、実力伯仲のベルギーとセネガルが激突し、開催国アメリカがホームでベスト16をめざす——3者3様の物語が並びます。番狂わせが続いているのが今大会のラウンド32。順当に進むのか、それとも新たな波乱が生まれるのか、3試合とも目が離せません。

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