デジタルスキル標準における「データサイエンティスト」の定義を正しく理解する(その7) ~ 「データエンジニア」とは
はじめに
どの企業にもDX人材が必須と言われて久しいです。企業はDX人材、特に「データサイエンティスト」を社内に確保しましょうと言われています。ただ、
「データサイエンティスト」とは何か
としっかり定義されているでしょうか? そこで、全7回にわたってIPAのデジタルスキル標準を読み込みながら、データサイエンティストについて解説をしていく連載を書いていきます。
※2025年12月加筆:「完全版」公開について
なお、2025年12年にこの連載を集約、加筆したものを発表しております。こちらも是非ご覧ください。
※以下、当時公開のまま記載
「データエンジニア」とは
今回は、データサイエンティストの3つ目のロールである「データエンジニア」について解説します。一言でいうと
データ分析環境を設計し、実装し、運用する人
です。

「データエンジニア」は、データ活用基盤として、リアルタイム、動的(dynamic)、自動(automatic)に最適化されるようなデータ分析環境を設計・実装・運用する役割を担う。
上のような役割を担うため、「データエンジニア」には、「バックエンドシステム開発」や「クラウドインフラ活用」に関しても、ソフトウェアエンジニアと同等の高い実践力が求められる。
https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/dss/about.html
いわゆるITエンジニアに近いロールと言うことができるでしょう。
「データエンジニア」に求められるスキル
データエンジニアに求められるスキルは何でしょうか?

このスキルシートを見ると、これまでの「データビジネスストラテジスト」「データサイエンススペシャリスト」と比べて、
求められるスキルが、ITエンジニアに近い
ように見えます。ソフトウェア開発、システムエンジニアリングやセキュリティといった、システム構築といった点の重要度が高く、逆にデータ活用の一部や、ビジネスモデル・プロセス、デザインといったスキルの重要度は下がっています。ここから
ソフトウェア・システム構築の実務がこなせる人材
を解釈することができるでしょう。いくら、顧客のデータを持っていて、データ分析の理論がわかっていても、ソフトウェアの活用ができなければ、ビジネスへの展開ができないからです。
おわりに
ここまで7回にわたって、デジタルスキル標準における「データサイエンティスト」を解説してきました。データサイエンティスト協会が示す3種のスキル定義をベースにしつつ、非常に読みやすいスキルマップにより、データサイエンティストに求められるスキルが非常に理解しすくなっておりました。
ただし、このガイドラインがあれば自社のDX人材の問題が万事解決するというわけではありません。最も難しく、また最も大切なことは
このガイドラインを使って自社のデータサイエンティストスキルを定義
することです。自社が保有する人材・スキルによって、役割は変わってきます。ガイドラインは、あくまでガイドラインであり、幅を持たせて書いています。実際に、DX人材を育成・獲得するためには、このガイドラインを使って
自社に必要なDX人材を定義したうえで、人材の育成・獲得戦略を立案
する必要があります。
(おわり)
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