AIで蘇るサザビー ― メカは最高で物語は難解...
これまで何度か、数年前に制作したガンプラのジオラマを、AIでディテールアップし、さらに動かしてみるという遊びをしてきた。前回は『逆襲のシャア』のνガンダムを題材にした動画をInstagramへ投稿したのだが、思った以上に多くの人に見てもらえたようだ。
そこで今回は、サザビーを中心に作ってみた。
画像生成AIに、言葉だけでイメージを伝えて画像を作らせるのは意外と難しい。だが、参考となる画像があれば、格段に指示を出しやすくなる。
今回の場合は、すでにジオラマとして完成しており、写真もしっかり撮影してある。そのため、一から作らせるのではなく、その写真をもとにディテールアップさせればよい。AIへの指示も格段に簡単になり、成功率も高くなる。

油断すると、AIは勝手に形状を変えたり、意図しないものを追加したりする。そのため、かなり細かく指示を出す必要がある。このような指示文は「プロンプト」と呼ばれており、何度も試行錯誤を繰り返しながら精度を高めていく。


その他の細かい手順については、前回の記事「大人たちの本気のリアリティ ― νガンダム(逆襲のシャア)」にて説明しているので、必要があれば参照してほしい。

今回の主役は、1988年に劇場公開されたガンダムシリーズのアニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するモビルスーツ、MSN-04 サザビー。ガンダムに登場するモビルスーツの中では大きな方で、プラモデルもかっこいい。というか、置き場に困るくらいに巨大だった。
ボディは日本や西洋の甲冑をイメージさせる要素が入っており、頭部は武将の兜のようでもある。

前の記事でも書いたが、そもそも私はガンダムにほとんど知識がなかった。コロナ禍に入った頃、ちょっとしたきっかけでガンプラを作り始めたのだが、その際に世界観を理解するため、ガンダムのアニメや映画をいろいろ観るようになった。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』も何度か観た。シャアはスマートで格好良く、どこかダークヒーローのように描かれている。強い理想や思想を持つ人物として描写されているのだが、大人であれば乗り越えるべき執着や過去の呪縛に囚われた人物に見える。
地球や人類の未来という大きな理想を掲げながら、その根底では個人的な感情に振り回されている。その姿があまりに情けなく感じられ、作品を観終えた後も何とも言えない後味の悪さが残った。
これもあくまでも個人的な意見だが、ガンダムシリーズの中で最も完成度が高く、ガンダムらしい格好良さがあるのは、やはり『逆襲のシャア』のνガンダムとサザビーだと思う。
だが一方で、ストーリーについては、私にはシリーズの中でもかなり評価が低い作品だった。いろいろと、深いメッセージがあるのは承知しているが、問題はそれが伝わるかどうかが、こういった作品の意味だとすれば、少々難解すぎるように感じた。

