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『デビュー』32p完成版 神童の終わり、ショパンの始まり

あらすじ

子どもの頃からサロンに招待され、「神童」と呼ばれたショパン。
しかし、国費留学を申請し、却下されたのです!
今までずっと褒められてばかりだったのに、初めて自分を否定された。友人ティトゥスの励ましも空しく響きます。

しかし卒業旅行で外国へ行ったとき、偶然「デビュー」の機会が訪れます。
知らない街で、まったく無名の若者として演奏する。国外と国内の大きな評価の差。不安に揺れる19歳の青年が、一歩を踏み出すまでの物語です。

noteで少しずつ連載していたものをまとめました。

noteのコミックビューア、使ってみました。『ビューアを開く』で開き、本のようにページをめくって読んでくださいね。



音楽の才能がある、だけど信じられなくなるときもある

■あとがき

この作品の舞台は1829年。ショパンはまだワルシャワでプロとして「デビュー」はしていないのです。幼いころから人前で演奏していたのに、何故だろう?それがこの話を描く出発点です。

このころの彼はあくまで、アマチュア演奏家なんですね。音楽院は卒業した。しかも首席。才能はみなが認めている。
(…と成功するのが分かってる私たちは思いますが)
当時の彼は不安を抱え、親友のティトゥスに強く寄りかかっていきます。

後のパリでは、音楽的成功と共にショパン自身も神格化されていきますが、この時代はまだ人間なんですよ。ショパン本人が書いた手紙も、この時代がいちばんおもしろい。自慢、自虐、褒められて嬉しい、でも自虐、泣き言、まあいいさ、がんばるよ…と、普通の青年として親しみが湧くのです。

■ 1829年のショパン

3月1日 19歳になる。
4月2日 国費留学申請が却下される。
7月 卒業/ティトゥスの帰郷。
8月 卒業旅行で国外へ。偶然ウィーンでデビューコンサート。帰国。
9月12日 ティトゥスへの手紙『君に会いたい』
10月3日 ワルシャワ新聞の誤訳に憤慨する。
ティトゥスへの手紙『気持ちを分かち合う相手がいないのは辛い』
11月14日 ティトゥスへの手紙『冬にウィーンへ行きたい。国外で会おう』


【創作漫画】ティトゥスの『もうひとつのデビュー』

「ワルシャワへ来てくれ!」ショパンは手紙で何度も訴えるのですが、親友のティトゥスはワルシャワへ来ない。それはどうしてなんでしょう?
ティトゥス側から見た『もうひとつのデビュー」を描きました。

【マガジン】紹介

1829年、ショパンとティトゥスはまだ20歳前後。
1830年11月蜂起を書きたいので、しばらくシリーズを続ける予定です。

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