見出し画像

第2824回 カモにする

https://www.google.com/amp/s/kanji.jitenon.jp/amp/kanjie/2197.htmlより引用の漢字の「鴨」

   鴨という漢字は本来なら野生の「カモ」を表していますはずなのですが、この漢字は会意兼形声文字といい、漢字を分解しますと「甲」と「鳥」に分かれます。「甲」は「尾を引(ひ)いた亀の甲羅」の象形で、ここでは「あひるの鳴き声の擬声語」と「鳥」の象形から「あひる」を意味するといいます。本来は『鴨』でありますのに、何か「鴨にさる」ような、今回の①のタイトルの「カモにする」は野鳥の中の「カモ」が、ことわざでいいますと、語源が日没と同時に餌を取りに飛び立ち、明け方になると昼間いたもとの場所に帰ってくるという鴨の習性を利用すれば、明け方には鴨の大群を簡単に捕らえることができることからということから転じて「鴨にする」「鴨になる」なのでその意味は「その人を、いいもうけの対象、だましやすい相手として利用する」とあまり良い意味ではありません。また「鴨が葱を背負って来る」ということわざも「まるで鴨が具材の葱まで背負ってくるように、狙った相手が望みどおりのものを持って現れること」を意味し良い意味でない。

https://www.bun-ichi.co.jp/tabid/57/pdid/clearfile3/Default.aspxより引用の鴨の仲間のイラスト

   カモの仲間は何かとなりましたら、日本に生息します仲間には、カルガモ、マガモ、オナガガモ、コガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、トモエガモ、オカヨシガモ、ヨシガモ、オシドリ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、ビロードキンクロ、シノリガモなどが挙がります。この中で年中見られます留鳥はカルガモで、この種は春の繁殖期の子育て中のカルガモ親子の引越しでも有名です。カルガモを除く他のカモは日本に越冬のためにやってきます冬鳥です。その中でも一番代表的なカモはマガモです。ことわざのカモのイラストは殆どがマガモです。そしてこのカモの中で、冬鳥でない渡り鳥の仲間は、日本では北海道や本州中部以北で繁殖し、冬季になると本州以南の主に西日本へ南下し越冬しますオシドリは一般的に漂鳥です。マガモ以下の14種は冬鳥。

③-1.https://adachidesanpo.com/karugamo-299/より引用の雌雄同色のつがいのカルガモ(右が背の羽縁の輪郭が目立たないのがオス、左のはっきり目立っているのがメス、共に体長約60㌢)

③-2.http://maroleopie.blog118.fc2.com/blog-entry-193.htmlより引用のつがいのオシドリ(左がメス体長約42㌢、右がオス体長約48㌢)

③-3.http://blog.minigarage.net/?eid=910658#gsc.tab=0より引用のつがいのマガモ(左がメス、右がオス共に体長約52〜65㌢)

   ②の項で軽く説明しました③-1.のカルガモは写真をご覧頂きわかりますように雌雄同色の留鳥のカモです。繁殖期の子育て中に引越しの親子行進をすることで有名なカルガモは、なぜこの種だけが繁殖形態が雌雄同色なのでしょう。それは年中同じ場所で過ごますので、他種のカモがいない状態で繁殖するために、オスは目立つ羽色を必要としないのではないかと言われています。またそのカルガモに反するように、③-2.の写真の漂鳥でありますオシドリは、写真のように性的二型で、オスが地味な容姿に対して、あまりにも派手な出立ちで、空からの天敵に見つかりやすい姿なので、繁殖期の営巣は水辺に近い樹林の10㍍以上の高木の祠などで子育てするくらい警戒心が強いです。また、カモの代表格の冬鳥であります③-3.の写真のマガモは、他13種のカモと同じく性的二型の繁殖形態です。カルガモやオシドリのように、日本の繁殖期にあたります春から夏にかけては、生息致しませんので繁殖、子育てはありません。しかし、留鳥や漂鳥、冬鳥でありましても、共通の生息場所は湖沼、河川、海岸に生息し生活します。

④-1.https://note.com/hiho2351/n/n4b89324105adより引用の海鴨のつがいのキンクロハジロ(手前がオス体長約47㌢、奥側がメス体長約42㌢)

④-2.https://gentarou567.muragon.com/entry/502.htmlより引用のつがいのシノリガモ(手前がオス体長約46㌢、奥側がメス体長約38㌢)

④-3.https://asitahuku.exblog.jp/iv/detail/?s=9622780&i=201001%2F10%2F81%2Fa0083081_16284995.jpgより引用のどんなカモのメスもほとんどが茶色で見分けは難しい

   カモの分類の仕方には、留鳥のカルガモ、漂鳥のオシドリ、そして他のカモは日本に越冬してきます冬鳥と三つに分かれますが、そのカモすべてはさらに二つに分類されます。ひとつは淡水ガモや陸ガモと呼ばれますカルガモや、オシドリ、マガモやオナガガモとカルガモから数えて10種がそれにあたります。残りのホシハジロから④-2.の写真のキンクロハジロや④-3.の写真のシノリガモまでが海鴨や潜水鴨と呼ばれる鴨の仲間です。淡水鴨の仲間は水中に頭や上半身を使って水中の水生植物を捕食します。そのため、脚は体の中央ふきんに位置し、また海鴨は淡水の河川や湖沼みたいに浅いところが少なく、主食であります海中の貝や無脊椎動物を捕食するために潜水致します。そのため、脚は体の後方に位置し潜水しやすい仕組。

⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/tekuteku23.exblog.jp/amp/28587163/より引用の葦(あし)や水草・枯れ葉などで水面に作ったカイツブリの巣の親子(奥側がメス、手前がオス共に体長約26㌢)

⑤-2.https://kouroenhama.seesaa.net/article/201602article_16.htmlより引用のつがいのオオバン(手前がオス、奥側がメス共に体長約39㌢)

⑤-3.https://2ndart.hatenablog.com/entry/2022/12/15/222405より引用の手前がマガン(体長約65〜86㌢)と奥側のヒシクイ(体長約78〜100㌢)

⑤-4.https://love-bird-life.com/archives/6017より引用のオオハクチョウ(体長約140㌢)とコハクチョウ(体長約130㌢)

   よくカモの仲間と間違われます水鳥は二種います。その代表的なものに⑤-1.の写真の一年中見られますカイツブリがいます。鳥のことをあまりご存知でない方がご覧になりましたら、茶色いカモのメスの側にいますと、まるで親子のようなものです。体長30㌢にも満たないカモに比べますと小さな体です。また、淡水鴨が出来ない潜水をして、水中で魚介類を捕獲致します。またこのカイツブリと同じようにカモの仲間と勘違いされますのが、やはり留鳥のクイナの仲間の⑤-2.の写真のオオバンです。カモの仲間には蹼足といわれます水掻きですが、このオオバンとカイツブリは弁足といわれます舟を漕ぐ櫂の役割を致します蹼膜のない水掻きです。しかし、カイツブリのように潜水はオオバンには出来ません。この二種がカモの仲間に間違われますのと反対に、カモの仲間にも関わらず、そうではないと思われていますのが、⑤-3.のマガンやヒシクイ、カリガネなどの冬鳥のガンの仲間と、また同じくコハクチョウやオオハクチョウ、コブハクチョウ等の⑤-4.の写真の冬鳥のハクチョウがいます。幅広いカモの仲間です。

いいなと思ったら応援しよう!