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後世への最大遺物は「勇ましく高尚な生涯」〜次の挑戦の場をファームノートに決めた理由〜

今月から、農業IoTソリューションカンパニーであり、主に畜産農家向けのプロダクトを開発・展開するファームノート社にて、「執行役員CHRO」として挑戦を開始しています。

前回の転職は「ウクライナ/農業資材→東京/再生医療」という大きなピボットでしたが、今回の「東京/再生医療→東京・帯広/畜産」もそれに負けないくらい大きな動きになっています。

今回は、「何故次の挑戦の場をファームノートに決めたのか」という観点で綴ってみたいと思います。


1.小林社長とのご縁とセレンディピティ

「ご縁」でしか転職しないと決めていた

私は本当に「ヒト」を愛している人間で、とにかくヒトと新たな繋がりを作り、そしてそれを育てていくことが最早ライフワークになっています。

そして、その繋がりが生む「ご縁」に沿って生きていくこと自体が、私の人生を形作り、彩っていくと信じています。

そのため、私は常に「流れに沿う」ことを意識しており、転職は必ずリファラルで行く、と決めていました。なのでエージェントを使ったり、転職サイトに登録したり、ということはしませんでした。

また、私がかなり特殊な人間なので、「私をよく知っている人が関わらないと確実に先方に迷惑を掛ける」という確信があるというのもあります笑

「辞める」と決めた日に届いた小林社長からのMessenger

ファームノートは、私が住友商事に勤務していた時代(2016年)に、当時まだまだ小さかった同社に突撃訪問した時からの繋がりです。

その時に小林社長の掲げるVisionに共感し、社内を駆けずり回って出資に漕ぎつけました。

その後、私がウクライナ赴任になる2019年頭まで伴走して担当を外れ、それ以来小林さんとはたまに交信するくらいの関係でした。

それが、私が「セルソースを辞めよう」と決めた5月19日その日に、3年ぶりのMessengerが届きました。

正直「怖っ」と思いましたが、まさにこれこそが「セレンディピティ」・「ご縁の結晶化」であり、酒席をご一緒しました。

その場では何も合意せず、「その他のご縁の可能性」を真剣に模索・検討することをお伝えしましたが、この連絡がなければ、私の意思決定が違うものになっていた可能性は勿論あります。

また、他にいただいた「ご縁」も本当に尊く嬉しいものばかりで、今回の転機を通じ、今までの自分の生き方を承認・肯定出来た気がします

2.掲げるVisionの壮大さと解像度の高さ

「日本」のために仕事がしたい

私は住友商事時代にイギリスやアルゼンチン、ブラジル、ウクライナ、、、世界各国の会社を支援したり、買収したり、、、という仕事を主にしていました。

住友商事としては「事業を大きくして受取配当金を増やす」というのが経済的な目的ですが、それらの会社のステークホルダー(顧客や従業員)は全て海外の方々であり、私は彼らのために仕事をしていました。

その後娘が生まれ、「日本という国の未来のために仕事がしたい」と強く思い、帰国後に日本の高齢者を顧客とする再生医療領域のセルソースに転職しました。

勿論世界も大事ですが、私の今のモチベーションのベースは「日本」にあります。

心を打たれるファームノートのビジョン

今、私の手元にはファームノートの戦略説明資料があるのですが、冒頭にはこんな言葉が並んでいます。

・デジタルによる食糧生産の民主化
・農業の主役を、すべての人へ
・世界の農業の「頭脳」を作る

そして、これはただお題目として掲げているだけでなく、「それらが成し得た時の世界はどういう世界なのか」、そして「それがなぜ成されるべきなのか」
が極めて明確に描かれており、読んでいるだけでワクワクしますし、それが間違いなく日本国に貢献するであろうという確信を持つことができます。

勿論、その道程は長く険しいものでしょうが、「この世界を実現したい」と心から思うことが出来ることは、とても幸せなことです。

また、つい先日の11月28日には、Farmnote Cloud Platform Version 3という自立型経営プラットフォームを発表しました

既存のプロダクト、そしてこのプラットフォーム構想を掛け合わせ、世に社会実装していくべく、まずはCHROとしてHR領域から推進していきたいと思います。

3. AIセントリックな経営を本気で目指している

冗談ではなく「出来る限り全ての仕事をAIに」

小林さんとは全部で3回お会いしましたが、基本的には転職の話よりもAIの話の方が長く、その「出来る限り全ての仕事をAIに」という熱量には圧倒されました。

ファームノートではn8nという自動化プラットフォームを用い、議事録作成、資料作成、そして経営計画の言語化など、既に多くの分野がAIにて自動化されています。

事実、社内の経営戦略を中心とした全ての言語化はAIによって為されています。

私自身、AIやIT分野に強みのある人間ではないので、AI活用を本気で取り組んでいる会社に行くことで、私自身レベルアップしたい、という思いがありました。

(n8nのサンプル画像)

そして、まだ入社して一週間ですが、まず議事録の「精度」に驚かされています。

ファームノートの全ての情報が織り込まれているので、人の名前も専門用語も間違えず、正しい文脈で適切に議事録とExecutive Summaryを作ってくれます。

そして、事前にOutput先も作っておけば、新しい議事録が組成されたら瞬時にOutput側も更新される。特に面談の多いHRの人間からすると本当に神ツールで、生産性は本当に100倍になるのではと感じています。

まだ5日目なので、こんなのは序の口なのでしょうが、今後の「AI活用」の可能性が一気に広がったことにかなり感動しています。

4.「背中を預け合える」関係になれると感じた

「出来ることを任せる」のではなく「出来ないことを任せる」人と働きたい

今回いただいたオファーの大半はCxOでしたが、今回の転職活動やセルソースでの経験を踏まえ、「社長とCxOの関係」は以下の二つに大別されると感じました。

①「自分(社長)も出来るけど、時間という縛りがあるので、やってほしい」
②「自分には出来ないから(苦手だから)、やってほしい」

①はいわゆる「なんでもできる社長」で、CxOが誰か辞めたら、穴埋めは一時的でも自分で出来てしまう方です。

一方、②は「偏った社長」で、出来ること出来ないこと、やりたいことやりたくないことがはっきりしている方です。

私は、①の人の元では安心して仕事が出来ないタイプです。

というのは、後述の通り「自分の知らない領域」にどんどん進出するせいで、毎回「素人」からスタートし、後からConnecting dotsで追いかける「追い込み馬」スタイルしかないので、「社長」という比較対象があるとやり辛いのです。

また、私は、ヒトとヒトが互いを尊重し合う関係になるための必要条件は「比較不可能な関係である」ことだと思っています。

例えるなら、算数で「100点」を取る人は「算数50点」の人のことは尊敬・尊重しづらいけど、「地学100点」の人のことは尊敬・尊重しやすい、ということです。

僕は勝手ながら今回、小林さんとそういう関係になれると思いましたし、オファーの際にそういう言葉もいただいたので、「心理的安全性を持ってフルパワーで仕事できる」と感じたことがとても大きかったです。

5.一番遠くにDotを打てる選択を

Always Be Connecting Dots

私の人生における重要なテーマは「とにかくDotを打つ。そして、その後に星座を考えてみる」であり、英語におけるABCD(Always Be Connecting Dots)です。

実は私は「新しいこと」「変化」が超苦手な人間です。

だからこそ、転機の際は極力「遠く」に「多く」のDotを打てる選択をする。そうすると、強制的にDotが増え、描ける星座が壮大になる。

この「強制的」というのがとても大事で、常にタフな「選択」をする胆力はないので、大きな選択を一度してしまい、後は流れに沿う。そうすると心を擦り減らさなくて済みます。

私は酪農家さんのことも、北海道のことも、AIのこともほぼ知りません。ファームノートは新卒採用を本当に大切にする会社ですが、そういう会社の経験もありません。

また一から出直しです。また新しいDotsを沢山打たないといけない。「今日の私」では何の貢献も出来ません。

でも、「きっと未来の私は、これまでのDotsと新しいDotsを繋げて、新しい星座を描き、誰にも出来ない貢献ができるはず」と信じて、今回の決断に至りました。

おわりに:変化することで、勇ましく高尚に生きる

当たり前ですが、勤務地もPCも、仲間も、ルールも、全てが変わりました。人生初のMacBookなので、ショートカットも一から覚え直しました笑

産業もピボットしてしまったので、完全に「無知」の状態からスタートしています。

ですが、環境が変化したことにより、「感じたことないことを感じ(知覚し)」、「考えたことないことを考え」、「悩んだことないことを悩み」、「やったことないことをやる」、ということを3.5年ぶりに経験し、「環境が変わるとここまで変わるのか」の影響力を物凄く感じています。

タイトルにある「後世への最大遺物は勇ましく高尚な生涯」は内村鑑三の書籍から取ってきています。

これは「金や事業や思想といった成果物を遺せなかったとしても、貴方のその生き様が最大遺物である。だからこそ、勇ましく高尚に生きなければならない」と解釈しました。

今回のような変化を重ね、ファームノートの変化を促し、畜産業界の改革に繋げることで、「後世に遺せる生き様」を刻んでいきたいと思います。

もしこれを読んで、ファームノートに興味を持っていただいた方は、是非私にご連絡くださいませ(XでもFacebookでもnoteのメッセージ機能でも)。

では、また次の記事でお会いしましょう。

細田 薫


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