明け方の対決!松前町の鉢合わせ2 (他地区の神輿の写真も少しだけ)
午前6時前、東の空がすこーし明るくなりましたが、まだほぼ夜。
愛媛県伊予郡松前町西古泉の玉生八幡大神社の境内です。

前日の夫婦橋での鉢合わせの時、「玉生神社では毎回横倒しにする」と聞いてました。
本村大神輿と新立大神輿の鉢合わせは、太い太い担ぎ棒をクロスさせ、左右から押し合いし①下に落とす ②クロスのまま横倒しにする——というパターンがあることが分かりました。
横倒しの方が迫力あるし、危ない。
が、境内にはまだ緊迫した様子はなく、神輿を載せて巡行する台車のうえで子どもたちがくつろぎ中。

午前6時、少しずつ明けていく中、神職9人での神事。おごそかな雰囲気。

午前6時20分すぎ、本殿横に置かれていた神輿を拝殿前へ移動。
まず本村神輿から…と思ったら、新立の担ぎ手が邪魔をします。
祭りを終わらせないため、だと思われます。

この押し合いが激しい。
早朝から怒号が飛びます。

拝殿入り口付近まで押し合いが続きます。

本村がようやく拝殿前に出たのが約10分後。


新立も追うように拝殿から出ていきます。


さっそく一発目の鉢合わせ。


担ぎ棒をクロスさせます。
「まだ行ける」「ヨイヨイ!ヨイヨイ!」
深くクロスさせるのには力も要るし、この後の展開がよりデンジャラスに。

クロスした状態の両神輿を、両陣営の担ぎ手が左右に揺らします。

ドス~ン!
担ぎ手たちはどちらに倒すか分かってるようですが、観客は「こっちか?」「下がれ~」とスリル満点。

倒れた後、担ぎ棒が4本絡み合った状態で、各神輿をさらに揺らします。
これによって、相手の担ぎ棒を折ろうとしている。

絡み合った神輿を元に戻すのも大変。
ロープで後ろに引っ張ります。
この時は相手を壊すのではなく、次の鉢合わせに備えてノーサイドで協力し合ってました。


タイミングを合わせる時の掛け声を前回「ぉちーのせっ!」と書きましたが、神輿関係の人に改めて聞いてみると正式には
「おちーの、さんよど」
と言ってるそうです。
意味はもちろん「いち、に、のさん、よん」です。
分かったうえでよーく聞いていると、古老らしき人が「さんょど!」と言ってるのが聞こえました。
どんどん明るくなっていく中、クロスさせ揺らして倒し、揺らして離れる。
これを何度も繰り返します。


両神輿が「怖いんか?」「まだ行けるぞ」と煽り合いながらクロスを深くします。

またドス~ン!

次の鉢合わせでは、新立に乗っていた指揮者さん(見えにくいですが写真左)がライター㋶のすぐ横に降ってきて、ちょっとビビりました。

4~5回鉢合わせた後、クロスした状態で休憩。
松前町の鉢合わせの面白いところです。
拝殿バックなのでカッコイイ。

子どもたちが記念撮影。
前日とこの日、鉢合わせを見ただけで偉そうには言えませんが、松前町の秋祭りは鉢合わせも獅子舞も独自性が強い。
でも子どもたちはそうと知らずに育つんでしょうね。これぞ地域性。

両神輿の担ぎ手が集合して記念撮影もありました。
やはり昔と違って、神社に来る人も減ってて、殺伐とした感じはなくなってきてる、と聞きました。
残念がる人もいましたが、平和な祭りを目指してきた人たちの努力の賜物でもあるようです。
初めての㋶からすると、これぐらいのバランスが見てて楽しい。

30分弱の休憩後、またドス~ン!!!
荒っぽい祭りに戻ります。
両神輿合わせれば優に1トンは超えそうなのに、壊れないのが不思議な勢いです。

ラストは限界までクロスを深く、高く。
「もっと行けよ!」「まだまだ」
両神輿が力を合わせます。

あまりに高く噛み合わさったので、観客も担ぎ手も「おぉ~!」「これはスゴイな」と見上げてました。

軽く揺らすだけでドド~ン!と倒れました。

鉢合わせの後はモチ&お菓子撒き。両神輿の担ぎ手が混じって本殿から投げました。

観客たちは大喜びでした。

神社から出る両神輿。これで宮出しは終了です。


以上、2025年10月15日の松前町秋祭り、玉生八幡大神社の宮出しでした。
14日の鉢合わせや、町内の獅子舞についてはこちら。
15日に獅子舞を見て回った時に遭遇した神輿。
写真だけ掲載しておきます。
恵久美地区の神輿


徳丸地区の神輿


神崎地区の神輿


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