子どもの身近な支援者は子ども
生きる時代が同じ。生きていく世の中もずっと同じ。
私は療育に関わり、支援者として子どもたちと過ごしています。
一人ひとりの将来を考え、自立を願いながら支援をしています。
でも、ふと思うことがあります。
今、目の前にいる子どもたちが成人し、誰が見ても立派な大人になった頃。
私はきっと高齢者です。
その頃の世の中で、主役として活躍しているのは間違いなく彼らです。
だから私は、支援者としてだけでなく、一人の人間として思うのです。
「子ども」という立場や、障害の有無というラベルを超えて、同じ時代を生きる仲間として、個性や性格の根っこを認め合いたい。
日々の遊びの中では、ダメなことはダメと伝えます。
でも、面白いことがあれば思いきり笑う。
時には一緒にバカみたいに遊ぶ。
どうしたら同じ仲間として楽しみ、認め合いながら過ごせるのだろう。
そんなことをいつも考えています。
支援者としては、能力の凸凹がある子どもたちに対して、
「何を補えばいいだろう」
「どんな支援が必要だろう」
と考え続けています。
けれど、子どもたちは大人が思う以上によく見ています。
自分の周りの世界しか知らないからこそ、素直に人を見ています。
そして実際に、
「一緒に行こうよ」
と手を差し伸べてくれる子がいます。
困っている友達を気にかけたり、遅れている子を待ってくれたりする子がいます。
そんな場面に何度も出会いました。
その姿を見るたびに思います。
「そうだよ。そこで生きていくんだよ。」
「ありがとうね。」
そう言って、私は素直に笑顔になります。
そして、その大切さを伝え続けたいと思うのです。
生きていくうえで、本当に必要なことは何だろう。
自分を大切にされること。
相手を大切に思うこと。
そして、周りから愛されること。
私は子どもたちに、困った時に頼る相手は大人だけではないことも伝えたいと思っています。
友達にお願いする言葉。
助けてほしいと伝える方法。
一緒にやろうと声をかける勇気。
そうした力を少しずつ身につけてほしい。
きっと、その先の人生で大きな支えになるからです。
また明日からも、目立たない黒子のような存在を目指して。
子どもたちが自分らしく輝けるように。
