SOX指数またも史上最高値更新、半導体相場持続

COMPUTEX TAIPEI2026、SOX史上最高値更新、半導体相場続く
イラン戦争停戦協議が難航する中、株式市場は半導体セクターの堅調が持続。6/2㈫はSOX指数がさらなる上昇へ。

SOX指数をけん引したのがMarvell Technology、NVIDIA
台湾の台北市で毎年6月上旬に開催される世界最大級のICT・コンピュータ関連の国際展示会「COMPUTEX TAIPEI 2026」が6/2(火)〜6/5(金)の4日間にわたり開催される、ということで注目されているようです。ここでNVIDIAのジェンスン・フアンCEOがMarvell Technologyを「次の1兆ドル企業」と称賛、AIデータセンター向けインフラ需要への期待から株価が20%近く急騰し、SOX指数を押し上げています。

また、ジェンスン・フアン氏は次世代プロセッサ(N1Xなど)やWindowsノートPC向けの新しいAIプロセッサ構想を発表、NVIDIAも跳ねていますね。高値では利食いも出ているようですが、SOX指数上昇をけん引。

ダウやラッセル2000も堅調。原油高でも米金利上昇が抑制的です。あまりイランとの交渉が難航していることはネガティブ要因として働いていない相場。

下段 NASDAQ ラッセル200 ダウ輸送株
原油は不穏な反発基調。

米金利上昇は意外と抑制的。

JOLTS求人件数好結果でドル高に
米国の4月JOLTS(求人労働異動調査)求人件数は、市場予想の686.0万件を大幅に上回る761.8万件となりました。前月の688.7万件(改定値)から約73万件急増し、約2年ぶりの高水準を記録。
【4月JOLTS 主要指標】
求人件数:761.8万件(予想:686.0万件 / 前回:688.7万件)
採用者数:511.6万人(前月の553.5万人から減少)
総離職者数:497.8万人(前月の537.7万人から減少)
自主退職者数:300.0万人(自主退職率は1.9%と前月からほぼ横ばい)
解雇者数:170.0万人(解雇率は1.1%に小幅低下)
求人の急増は、主に専門・ビジネスサービス分野の大企業が牽引しています。Indeedの分析によると、大企業でのAI(人工知能)導入や関連採用の集中がこの背景にあると指摘されています。ただ、採用の大部分を占める中小企業ではそれほど求人が伸びておらず、二極化の傾向。
ただし、採用者数は減少しています。求人数が増えていても実際の採用は進んでいない点は、ヘッドラインほど中身は良くないとみることも。
ただ、ヘッドラインの強さがドル円上昇をやや押し上げました。

160円が近づいてきましたね。

片山財務大臣は閣議後の会見で、
「石油その他、現物市場も非常に大きく動いているというか、ボラティリティが高い状態のままではないかと思います。為替につきましては必要に応じ、いつでも適切に対応する」
と発言しています。市場への牽制としては弱い。断固たる~フレーズが使われなかった、として円売り圧力が高まると指摘する向きも。切迫した介入の必要性を感じていない、との受け止めということね。
今月は6/15-16日が日銀会合、16-17日がFOMCという日米の金融政策会合を控えています。また今週末には雇用統計発表を控え、タイミング的にはこれら金利や為替を大きく動かすイベントの前に介入はないだろう、と読む向きが多いのが足元のドル円上昇につながっているものと思われます。
クロス円堅調、リスク選好相場で
少なくとも日米の金融政策発表までは介入がないだろう、という市場の思惑と株高継続のリスク選好相場がクロス円を押し上げそうです。予想より弱いCPI受けて下落していた豪ドルも復調。

下段 NZドル円 豪ドル円 カナダ円 1:45時点
補正予算、赤字国債3兆円報道でも金利低下
https://www.47news.jp/14403318.html
政府は2日、2026年度補正予算案の全容を固めた。一般会計の歳出(支出)総額3兆1135億円の全額を、借金である赤字国債で賄う。3日に閣議決定し、国会に提出する。5日に成立する見通しだ。
高市政権の積極財政が日本の金利上昇をもたらしている、という批判も少なくありませんが、補正予算前額を赤字国債で賄うとの報道でも本日の債券市場では債券買いが旺盛、金利はご覧の低下。3兆円くらいの赤字国債は今の日本の財政状況下で全く問題ないのです。

財務省が今日6/2に実施した10年債の入札が順調だったことが背景。入札好調で午後に債券市場全般、買い安心感が広がった模様。しかしこれだけの金利低下です。ほかにも材料はなかったか?
債券市場参加者会合議事録、日銀国債買い入れ減額の停止の意見も
日銀は2日、先月行った債券市場参加者会合の議事要旨を公表しました。2027年4月以降の日銀の国債買い入れの減額ペースを巡り、停止と継続の両論が出た、との内容。減額継続を求める意見を6つ載せる一方、月2.1兆円での減額停止を求める意見を3つ掲載した。
https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/D2FJJOKEQBIGLESB5RSSW6NKZU-2026-06-02/
現在は四半期ごとに2000億円ずつ減額しており、27年1〜3月に月2兆円(程度)になる予定。
日銀が国債を買い入れる金額を減らしていることが、このところの日本の金利上昇の一因でもある、という見方もある中、「減額停止」を求める声を含む内容が、買い入れ縮小ペースへの過度な警戒を和らげ、日本国債を買いやすい地合いを後押しした、とも考えられます。
もちろん、減額継続を求める意見もあり両論併記ではありましたので、この議事録要旨だけが今日の日本の金利低下の要因ではないと思いますが、6月の日銀会合では、仮に利上げがあったとしても、日銀の国債買い入れ額の減額を緩和する政策も発表されるのではないか、という思惑が広がったと思われます。
少なくとも今日の債券市場の動きを見ると赤字国債発行でも日本売りにはならない、ということが確認できたわけです。急激な金利上昇の背景には日銀のバランスシート縮小策が債券市場の需給を悪化させていた側面もありそうですね。
明日6/3㈬の材料
明日は台風上陸予想、皆さんくれぐれもご注意を。


