「海賊が主人公のマンガ」と言えば、どの作品ですか? 紘野流が唯一ハマった海賊マンガは、当然コレ! #ファンタジー話
こんにちは。いつもはTALESにコツコツと小説を書いております、紘野流と申します。たまに気まぐれに、noteに顔を出します。
さて、ほとんど異世界ファンタジー小説を読んだことがないのにTALESで異世界ファンタジー小説を書いていて、世をナメてるのかと非難される私が、先日「初めてハマった異世界ファンタジー作品」を語るという、誰得な記事を書いたわけですが……。
今回はその第二弾です。(なぜか誰得な記事をシリーズ化する)
ファンタジー作品をあまり知らない私が、過去に触れてきた数少ないファンタジー作品を語っていきます。
ちなみに私、異世界ファンタジーをほとんど知らないのに、TALESにて『香水瓶は皇宮に躍る』という中華風ファンタジー小説を連載しています。TALESでも激戦区と言われる「異世界ファンタジー」ジャンルで現在月間ランキング第2位🥈らしく、健闘しているようです。よかったら読んでみてくださいネ。🥰

さて、今日は海賊ファンタジーのお話です。子どもなら誰もがワクワクしちゃう「海賊」作品!
皆さんだったら、「海賊のマンガといえば?」と尋ねられたら、どの作品を挙げますか? だいたい95%の人が、同じ作品を挙げると思うんです。
先日、ある取引先の人たちと食事をしていたら、みんな『ONE PIECE』の大ファンで、会話の中でちょくちょく『ONE PIECE』のセリフやら例え話を挟んでくるんですよ。
それで、私が毎回ポカンと理解できないでいて、「えーー!!『ONE PIECE』読んでない人いるのー!?今の全部、かなり初級者向けの喩えよ!?」と驚かれまして。
そう、私はお恥ずかしながら、あの『ONE PIECE』をほとんど読んでいないアホなのです……。というか、企画職なので向学のために何度も読もうとするんですけど、毎回1巻か2巻で挫折しちゃって……。あとは勧めらたところを飛び飛びで見てる、という感じです。クリエイター失格です、すみません。
面白くないとは思ってないんですよ。きっと面白いんだろうなという雰囲気はもちろんビンビン伝わってます。でも、私が『ONE PIECE』にハマれていない一番の大きな理由がありまして……。
実をいうと、うちの3人の息子たちも全然『ONE PIECE』を見ようとしないんですよ。友だちの話から「adoが映画版の歌を歌ってる」みたいな情報は聞いてるみたいなんですけど、全然『ONE PIECE』知ってない。
私も子どもたちも、理由は同じだと思います。
「海賊のマンガ」と言えば、強烈すぎる別の作品をイメージしてしまうのです。
私にとって最高の「海賊のマンガ」と言えば、当然、この作品なのです。

『キャプテンキッド』ですよ! 海賊といえば、キャプテンキッド! フランシス・ドレイク・ジュニアですよ!(ここから、知らない人にとっては全く理解できない熱い話が続きます)
このマンガが好きすぎて、写真のように全巻持ってるので、その『ONE PIECE』好きにも貸したんです。
パラパラめくりながら「似た展開があるなあ」とか言ってきたんですけど、
『キャプテンキッド』が「マガジンSPECIAL」に連載されてたのって、1990年ですからね。確か『ONE PIECE』の連載開始が1997年だから、『キャプテンキッド』の連載のほうが『ONE PIECE』よりもずっと早いんです。(ONE PIECEファン、すぐパクリ疑惑を言ってくる)
で、私の幼少期の実家はマンガを買ってはいけない方針で、マンガは友人の家で読ませてもらうことが多かったんですけど、一人の友人が全巻持っていたこの『キャプテンキッド』を読ませてもらって、もうその圧倒的な画力と世界観にハマってしまいまして。
そして社会人になってからは、「マンガ図書館Z」で全巻が無料公開されていたので、ちょくちょく読み返してたんですよ。面白すぎて。
でも、ある時期から「マンガ図書館Z」での公開が終了しまして、慌てて全巻を揃えることに。絶版本なので全巻揃えるのがなかなか大変で。
そして今、全10巻が家にあるのですが、子どもたちが夢中になって読んでおりまして(特に小2の三男)、子どもたちが全然『ONE PIECE』に行かない理由になっております……。今は三男のほうが私より圧倒的にキッドに詳しいです。
海賊作品といえば、もちろん「海賊船とお仲間」ですよね!
主人公は、海賊王フランシス・ドレイクの息子、隻眼の若き海賊王・キャプテン・キッド。世間から莫大な賞金を賭けられながらも、父から譲り受けた海賊船ゴールデンドレイク号(途中からII世号になる)でアトランティスに伝わる黒魔剣(ブラックライトニング)を片手に、七つの海を駆ける。ちなみにイギリス出身。

そしてキッドの相棒は、二刀流のブーメラン剣の使い手、ジョーカー・バラード。たびたびピンチに陥るキッドを助け、また時にはライバルとして戦う時もある剣士。読む人読む人みんな「ロロノア・ゾロみたい」と言って来るんですが、何度も言いますがゾロの初登場よりも7年以上早いですからね。
まあルフィで言えばゾロ、ルパン三世で言えば次元大介みたいな立ち位置の右腕キャラです。ちなみに、イタリア出身。

それから元貴族で牧師の格好をしているのに、ドイツの自動拳銃モーゼルM1896をぶっ放しまくるイケメン銃士が、ハリー・ライム。知能にも長けていて冷静な戦略係、さらにはバズーカ砲などの銃器も使える。
さらには剣を持たせても二本の聖剣クルセイダーズを巧みに使い抜群の剣術。うちの三男はすぐ、ハリーがクルセイダーズを十字架にして構えるモノマネするんですよ。ちなみに、オーストリア出身。本名はハインリヒなんとか。(忘れた)

ヒロインは途中から仲間になる、アトランティス古代王朝の末裔であるマリーナ。水がかかると、下半身が人魚になってしまう。アトランティスの秘宝にちょくちょく関わっている力を持ち、最終決戦でもとても重要な役目を果たすキャラクターです。

そして、仲間なのか敵なのか、ちょくちょくキッドたちの前に現れてはお宝を横取りしたり、時には共闘したりする、変装の名人にして凄腕の拳銃使い、カリブの美女海賊レッド・スタージェス。
紘野流が作中で最も好きだったりするキャラ。ルパン三世で言えば峰不二子みたいな感じですが、スタージェスも一味を持っている船長。ちなみにアメリカ合衆国出身。

『キャプテンキッド』が面白いのは、完全な異世界ではなくて、19世紀の世界を舞台にしているというところ。だから、キャラたちの出身地を見れば分かるように、当時の世界各国がいろいろと登場し、各地にいろんな人物が登場します。
うちの小2三男に最も好きなキャラクターを聞いたら、邪神ゴアと戦うインド篇に登場する魔剣士クリシュナなんだとか。風神の魔力を持つ聖剣ルドラを手に、腕が何本にも見える「アシュラの舞」でキッドを苦しめるんです。ちなみに三男は「アシュラの舞」のモノマネをしてうちの間接照明の電球を割りました。

エジプトの砂漠の民族ベドウィンの族長、H・O・ロレンスもめちゃくちゃ強い。持ってる黄金剣(ゴールデンタスク)は、キッドのブラックライトニングと対を成す存在とも言われる魔剣。強すぎやろ。

そして、キッド最大の敵にして最恐の悪魔、イタリアの名門財閥の当主でめちゃくちゃ金持ち、目的のためなら大金を投じてどんな兵器でも作って卑劣な侵略をやりまくる、ジョナ・F・ヴィスコンティ大佐。ちなみに、キッドの父親である海賊王ドレイクを殺したのもこいつ。
こいつがもう、軍服姿なのにめちゃくちゃ強い。キッドのブラックライトニングの兄弟剣みたいな光竜剣(ドラゴンライトニング)を振るう使い手。軍服姿で戦闘力もあると言えば、『ストリートファイターII』のベガが印象的ですが、当然ベガの登場よりも連載での登場は早いです。

そういった魅力的なキャラクターがいろいろと登場する、この『キャプテンキッド』。私が昔からずっとハマっている理由は、その圧倒的な画力に魅せられたからなんですけども、特に好きな点を挙げろと言われると……
●説明コマがいちいちカッコ良すぎる
海賊モノといえば「宝の地図」や「財宝」ですよね。この『キャプテンキッド』、19世紀の世界を説明するコマがちょくちょくあるんですが、そう言った宝の地図や財宝をモチーフにした説明イラストが、ひとつひとつカッコいい。「宝探しをしたい!」という子どもの冒険心を掴んできます。

●料理の描写がめちゃくちゃ美味しそう
19世紀当時の世界各国を巡るんですけど、そのあちこちで現地の料理をたらふく食べるんです。この料理の描き方が本当に美味しそうで、「旅行に行って食べてみたい!」とワクワクしたモノです。今見てもやっぱり美味しそう!

現地の料理だけではなくて、船の上でみんなで食べる食事もすごく美味そうなんですよ。ただし、キャプテンドレイク号では専属のシェフはいなくて、食事係は当番制。船長のキッドが担当する時は料理が不味いという……。(そういえば『ONE PIECE』は料理係いるじゃないですか。でも確かタバコ吸ってて、私は喫煙者の作る料理が現実世界でも超絶苦手)
この『キャプテンキッド』、全10巻であとがきには「アトランティス篇の構想がある」と書かれてあって、ずっと続編を楽しみにしたんですが、作者の宇野比呂士先生は2018年に他界されたそうで、続編は幻となってしまいました。
ちなみに、宇野比呂士先生の作品で、あのジュール・ヴェルヌの傑作『十五少年漂流記』を描かれているものがあるんですよ。これがもう、あの画力で描かれているから、とにかく迫力があって面白くて。
うちにも1冊あるんですが、三男が『キャプテンキッド』にハマったきっかけは、先に読んだこっちの『十五少年漂流記』の絵にハマったからだったりします。

というわけで、私が最もハマった海賊マンガ、『キャプテンキッド』を熱く語ってみたわけですが……。
こう見てみると、恐らく私が普段あまり異世界ファンタジーにハマらないのは、完全な異世界よりも、現実世界を描いているストーリーのほうが好きだからなのかなとも思います。
『キャプテンキッド』は海賊ファンタジーですが、舞台は19世紀の世界であり、実在の国に行きます。決戦の舞台も「地中海の海底ピラミッド」とか「黄河水上に浮かぶ紫禁城」とか、現地の伝説や歴史をモチーフにしたものばかり。
私は幼少期から、そういうのを見るほうが「いつか旅行してみたい」とワクワクしてて、完全な異世界モノは「どっかヨソのはなし」と他人事になっちゃうのかもしれません。
そうそう。私は『ルパン三世』の大大大ファンなのですが、あの作品もいろんな実在の国の美術館や銀行などに忍び込むし、ディアゴスティー二が世界地図にまとめてしまうぐらい各地のありそうなお宝を盗むじゃないですか。現実世界で活躍を見せるというのがルパンの醍醐味だと思うのです。銭形警部がICPO所属なんて、めちゃカッコよくないですか?
だから、こういうこと言うとすぐ怒る人いるんですけど、ルパン三世の作品の中で、多くの人が最高傑作と言う『ルパン三世 カリオストロの城』、私は今見ても1mmも面白くないんですよ……。話題になるたび10回以上は観てるんですが、架空の国の話だからかルパンを使う理由が今も1mmも分からなくて。幼少期に初めて観た時、「まさか『盗んだのは愛だった』とか言わないだろうな……」と不安に思いながら観てたら、本当にそんなことを言う結末だったから、ラストで超絶落胆したのを覚えています。
私が『キャプテンキッド』にどハマりしたのに『ONE PIECE』はいつも脱落してしまう理由は、そこにあるのかもしれません。私は異世界とは相性が悪いのです、きっと。
そんな、異世界ファンタジーと相性が悪い私が、生まれて初めて異世界ファンタジーものにチャレンジした小説が、現在TALESで連載中の『香水瓶は皇宮に躍る』です。異世界ファンタジーに触れてなくても、これぐらいだったら書けるんだな、というバロメーターにしていただければ。

『キャプテンキッド』、知らなかった、読んだことがなかった、という方の中に、一人でも「面白そう、読んでみたい」という方がいたら嬉しいです。
あと、これは書いておこうっと。
「『ONE PIECE』を読んでないなんて人間じゃない」などとすぐ誹謗中傷してくる方。そういう人に限って、『ONE PIECE』の面白さを説明させると、全然面白そうじゃないんですよ。私のような無関心派を生んでいるのは、きっとその人たちのPR力の無さなのです。(これは本当に、毎回そう)
「読んだら分かるから!」と言われてどっさり貸され、毎回読み始めて2巻ぐらいで脱落しちゃって、そのたびに「24巻から面白いから!」「50巻からすごいから!」みたいなことを言われるんですけど、『キャプテンキッド』は第1巻の1コマ目から面白いんだよ!
でもやっぱり、向学のために『ONE PIECE』はもう一度ちゃんと読んでみますね。がんばります。
「創作大賞2026」に向けて海賊ファンタジーものを書きたい!という方は、『ONE PIECE』を参考にすると愛好者多すぎてバレちゃうので、『キャプテンキッド』にしましょう。そうしましょう!
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