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【書籍発売イベントレポート】『The AI-Driven Internal Audit』著者が語った、内部監査の「希望」と「危機」 ※動画付

2025年7月23日、来るべきAGI(汎用人工知能)時代における内部監査の変革を提言する新刊『The AI-Driven Internal Audit』の出版を記念し、オンライン・ローンチイベントが開催されました。

著者の土田 浩之氏(米国法人Front-IA Innovations代表)が登壇し、執筆に込めた熱い想いや書籍の核心について語った本イベント。短い時間ながら、参加者に強烈なメッセージを残しました。

本記事では、そのイベントの様子、特に著者が発した言葉に焦点を当て、未来の内部監査が向かうべき道をレポートします。

『The AI-Driven Internal Audit』発売

1. イベント概要:AIが監査の常識を覆す日

イベントは、著者による温かいウェルカムメッセージから始まりました。

「今日、この日を皆さんと共に迎えることができ、心から光栄に思います。私たちは今、AIによる信じられないほどの変革の時代に生きています。この変化は、内部監査の世界に大きな挑戦を突きつけています。私たちが何十年も頼ってきた伝統的な手法は、もはや時代のスピードに対応できません」

著者の発言より抜粋

著者は、この現状に対する深い信念から本書を執筆したと語ります。その核心となるのが「AX(AI Transformation)」というコンセプト。これは、従来の内部監査機能をAIを基盤とした知的でリアルタイムな「アシュアランス」と「戦略的インサイト」のエンジンへと進化させるためのロードマップです。

本書が提唱するのは、AIと人間が協業する新しい監査の姿。AIが膨大なトランザクションを24時間365日監視し、人間はAIが発見したリスクの分析や、より高度な経営助言に集中する。そんな未来像が示されました。

2. 著者のメッセージ:今、行動を起こすか。未来はあなた次第。

イベントの中核をなすQ&Aセッションでは、著者の想いがより具体的に、そして熱を帯びて語られました。

Q1. なぜ、この本を書こうと思ったのですか?

この質問に対し、著者は「強烈な希望」「深刻な危機感」という、2つの相反する感情が原動力であったと明かしました。

【希望について】 「2023年頃に生成AIが登場した瞬間から、私は内部監査との驚異的な可能性を感じていました。エンジニアとしての経験を活かし、監査業務に特化したAIチャットボットや自動化ツールを自作してみると、その相性の良さはすぐに明らかになりました。監査人の仕事の多くは、膨大な情報を収集・分析し、調書や報告書といった文書を作成することです。これらはまさに、AIが最も得意とする領域。私は、監査プロセス全体を自動化し、より高度なものにできると確信しました。このポジティブなビジョンを業界全体と共有したい。その想いが、世界中の人々に届く『本』という形になったのです」

著者の発言より抜粋

【危機感について】 「一方で、多くの専門家が『シンギュラリティは2030年までに来る』と予測しています。その世界では、企業間および企業内部の取引はAIエージェントが自動で行う『A2A(AI-to-AI)取引』が主流になります。そのスピードと量は爆発的に増え、プロセスは人間には追えないブラックボックスと化すでしょう。この状況を、私は深く懸念しています。もし私たちが準備を怠れば、企業は深刻なインシデントに晒されることになる。この新しい世界を監視するためには『AI監査人』が必要です。そして、その準備を2030年に始めても手遅れ。今、始めなければならないのです。 この本は、より良い未来への希望と、行動しないことのリスクに対する明確な警告、その両方を伝えるための私の手段なのです」

著者の発言より抜粋

Q2. 読者に最も伝えたいコアメッセージは何ですか?

著者の答えは、シンプルでありながら、強い決断を促すものでした。

「私のコアメッセージは、警告であり、同時にチャンスでもあります。監査部門はAIへの変革を受け入れなければ、存在意義の危機に瀕するでしょう。しかし、これはビジネスにおける真の信頼されるパートナーになる絶好の機会でもあるのです。そして、その変革は今日から始められます」

著者の発言より抜粋

著者は、文書作成のような部分的なAI活用では不十分だと断言します。AI登場以前に設計された監査プロセスそのものを、AIを前提に再設計する必要がある、と。

「AIドリブンな未来では、もはやどの拠点を監査するか、年間計画を立てる必要はありません。あなたの『AI監査人』が、常に全拠点を監視しているからです。人間の監査人は、AIが発したアラートを基に、複雑な問題の調査に専門知識を注ぎます。この根本的な変化こそが、私が提唱する『AX(AI Transformation)』です」

著者の発言より抜粋

「この変革が大きな挑戦に聞こえることはわかっています。だからこそ、本書はビジョンだけでなく、具体的な行動計画『AXcelerationフレームワーク』を提示しました。これは、5つの明確なステージと5つのコア要素で構成された、変革を成功に導くための実践的なロードマップです。究極のメッセージは、皆さんの背中を押すことです。この変革は必要であり、ツールは揃っており、そしてこの本が地図となる。旅を始めるかどうかは、あなた次第なのです

著者の発言より抜粋

Q3. AIと内部監査の業界は、今後どうなりますか?

未来予測について問われた著者は、業界が2つの異なる道に分岐するだろうと語りました。その対比として、本書に登場する2つの架空の企業「GlobalCorp社」と「OldWay社」の例を挙げました。

【AI変革を受け入れる企業の未来】 「GlobalCorp社のようにAIトランスフォーメーションを受け入れる企業の未来は、非常に明るい。彼らは強力な『AI監査人』を構築し、A2A取引の驚異的なスピードとリスクを管理します。これにより、人間の監査人は戦略的アドバイザーや問題解決者へと進化できるのです。AIが生成した洞察を基に、経営陣に計り知れない価値を提供する。こうした監査部門は世界中から最高の人材を引きつけ、ビジネスに不可欠なパートナーとして知られるようになるでしょう」

著者の発言より抜粋

【変化を拒む企業の未来】 「一方で、OldWay社のように適応に失敗する企業の未来は、危険に満ちています。彼らは昨日のツールで明日の問題を解決しようとするでしょう。限定スコープ・サンプリング監査は、AIが引き起こすリスクの前では無力です。コンプライアンス違反や不祥事が絶えず発生し、残念ながら内部監査部門は信頼を失うことになります」

著者の発言より抜粋

著者は、内部監査という専門職が、今まさに岐路に立っていると締めくくりました。

「私たちの専門職は、未来において重大な課題に直面します。リスクはかつてないほど大きい。しかし、私たちが提供できる価値の可能性もまた、かつてないほど大きいのです。変革にコミットする者にとって、内部監査はより重要で、やりがいのある仕事になるでしょう。しかし、躊躇する者にとって、そのリスクは時代に取り残されることです。この本で私が目指すのは、誰もがその明るく、より戦略的な未来を選ぶきっかけを作ること。行動を起こす時は、今です

著者の発言より抜粋

3. まとめ:未来の監査は、もう始まっている

イベントの最後に著者は、感謝の言葉と共に、改めて力強いメッセージを参加者に送りました。

「AIと共に働くことを選ぶなら、私たちは経営を真に支え、組織を前進させる『信頼されるアドバイザー』へと成長できます。この本が、皆さんと皆さんのチームがその未来へ向かうためのガイドとなれば、本当に嬉しく思います。AIドリブン内部監査の未来を、共に創り上げていきましょう

著者の発言より抜粋

今回のイベントは、単なる新刊紹介ではありませんでした。それは、すべての内部監査人、そして企業のガバナンスに関わる人々に対する、未来への招待状であり、行動を促す警鐘でもありました。

変化の波は、もうすぐそこまで来ています。本書を手に取り、自社の「AX(AI Transformation)」の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

イベント動画

冒頭の挨拶とQ&Aパートのみを切り出した動画です。


引用元:
書籍『The AI-Driven Internal Audit』発売イベントの著者発言(2025年7月23日)

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