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植物図鑑②~天翔けるガジュマル~


20㎝のガジュマル


うちには20年来のガジュマルの鉢があった。

引っ越しという一大イベントにも耐え、
飼い猫に葉をかじられても耐え、
すくすくと育っていたガジュマルだった。
最初は20㎝ほどの背の高さだったが、
気が付けば枝をグングン伸ばして60㎝ほどまで成長していた。
ところがある冬、突然すべての葉を落としてしまったのである。

「もう終わりかぁ。」

寂しい気持ちを抱えながらも、
なんとなく処分できず、
裸の枝だけになった鉢をそのまま窓辺に置いておいた。
すると、なんと春になって小さな新芽が顔を出したのである。

最初は本当に小さな緑の点だった。
けれど、その新芽は日に日に数を増やし、
気がつけば以前と変わらないほど青々とした葉を茂らせていた。
私はその姿に驚いた。
外側からでは分からないものだなぁ。
なんか人間みたいだなぁ、などどのんきに油断していたら、
それから2年後、一気に枯れてしまった。
最後の命の輝きを見せてくれたのかもしれない。


今一歩、前に足を踏み出すスタイルの子でした

そんなある日。
いつものように植物コーナーを見ていると、
思わず足を止めてしまうほど存在感のあるガジュマルが
目に飛び込んできたのである。
まるで今にも鉢から天に昇ってしまいそうな、力強い姿。
身の丈は私と並ぶほどもある。
圧巻だった。

「なに、この子、すごい。」

気がつけば夫の腕を引っ張り、二人でぽかんと見上げていた。
二十年近く一緒に過ごしたあのガジュマルとはまったく違う。
迫力に満ちたその樹は、「昇り竜」という名を冠していた。
新しい出会いへのときめきと、
どこか懐かしい気持ちが、不思議な形で胸の中に同居していた。

まるで、

「次は僕の番だよ」

と、そのガジュマルが話しかけてきたような気がしたのである。

売り物だったので、写真は撮れませんでした。イメージだけ。

でも待て待て。
さすがに150センチ超えの鉢植えを
即決はできない。
まず置く場所から困る。
理想の置き場は、キッチンのカウンターの上なんだから。

その日はいったん帰って、家族会議としていたら、
特設販売だったらしく、売り場がなくなっていた。
残念。
次、また出会ったら。。。買おう・・・・かな。

初心者が育てるとしたら


育てやすさ:★★★★☆

「多幸の樹」や「幸せを呼ぶ樹」とも呼ばれるガジュマル。
ぷっくりとした幹や根が特徴で、
まるで小さな生き物のような姿が人気の観葉植物。
丈夫で環境への適応力も高く、観葉植物初心者にもおすすめ。

基本的には日当たりと風通しの良い場所を好む。
春から秋にかけては成長期なので、
土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与える。
一方で冬は生育が緩やかになるため、
水やりの回数を減らし、乾かし気味に管理すること。

ガジュマルは比較的丈夫ですが、ひとつだけ注意したいことがある。

それは、グラキリスと同じく
「心配だから」
「かわいいから」
という理由で水をあげすぎないこと。
観葉植物を枯らす原因の多くは水不足ではなく、
水のやり過ぎによる根腐れだと言われています。
ついつい世話をしたくなりますが、
土が乾くまで待つことも大切なお世話のひとつ。

価格の目安

小さな苗なら1,000〜3,000円程度からよく見かける。
幹が太く立派な株や、樹形に特徴のある株になると
5,000円〜数万円ほど。
さらに年月をかけて育った古株や、
昇り竜のような迫力ある樹形のものは十万円を超えることも。
ちなみに私が出会った「昇り龍」は9800円でした。
結構お買い得だったのかも。


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妃沙 彩未 「続きを読みたい」「また見たい」と思っていただけたことが何より嬉しいです。 いただいたチップは、これからの創作活動に大切に役立てます。