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すっごくスピった話をしようと思う。~ウサギ宇宙人と、私の不安回避法~

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すっごくスピった話をしようと思う。

私は昔からおまじない少女だった。

モーニングノートや引き寄せ、
宇宙からのメッセージなんかを信じるタイプだ。
霊柩車を見れば親指を隠すし、
13日の金曜日はマスクの男に怯えるし、
一瞬の沈黙を「いま神様が通った!」と言われれば、
なんとなく納得してしまう。

「夜に口笛を吹くと蛇が来る」
「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」
「土用の丑の日にはうなぎを食べる」

そんな、おばあちゃんから口酸っぱく言われた迷信たちと、
私の中ではだいたい同じ棚に並んでいる。

本当に効くのかと聞かれたら分からない。
でも、なんとなく信じている。

そんな私が、これまでいろんな人と出会い、
いろんな失敗をしながら身につけてきた、
自分なりの「不安回避法」がある。

もちろん、科学的根拠なんてない。

再現性も証明できない。

ただ、長年生きてきた経験の中で、
「あれ?」と思うほど効くことがあって、
私は今でもひっそり使っている。
いや、かなり頻繁に使っている。

正直に言うと、この話を堂々と記事にするのは少し気が引ける。

有料級の秘密だからではない。

むしろ逆だ。

これは私という人間の内側をかなりさらけ出してしまう話だから、
ちょっと恥ずかしいのである。

だから、この先は
「どんな話でも聞いてやる」
という猛者だけ読んでほしい。

笑ってもいい。

信じなくてもいい。

私自身も半分くらいは「そんなわけないだろう」と思っている。

それでも、なぜか続けてしまう。

その方法が――

「バリアを張る」

である。

ほら、呆れた。

だから嫌なのよ。

でも、真面目に最後まで聞いてほしい。

私がこの「バリア」を編み出したきっかけは、
「地球とつながれる」
という能力を持ったおばさんに前世を見てもらったことだった。
その人は、ハイヤーセルフとも会話ができるらしい。

最初にこう言われた。

「おへそからコードを出して、
 地球の核にある大きな木に、
 そのコードをコンセントみたいに差し込んでください」

「準備ができたら、そのコードを伝って地球のエネルギーがあなたに流れ込むのを感じてください」

言われた通り、私は想像の中でおへそからコードを伸ばした。

コードは地面を突き抜け、マントルを抜け、
たぶん核のあたりまで到達し、
そこに生えているらしい巨大な木へ向かう。

そして先端を――

ぶすっ。

木の幹に突き刺した。

エネルギーが流れ込む感覚は、正直よく分からなかった。

でも、
「来ている。来ているぞ」
と思い込んでいると、おへそのあたりが少しこそばゆい。
たぶん、それが私の想像できる
地球エネルギーの限界だったのだと思う。
(なんとショボい想像力だよ。)

そのエネルギーが満ちれば、
宇宙にアクセスできるし、
ハイヤーセルフとも会話ができるという。

私はハイヤーセルフに会いたい一心で、
一生懸命エネルギーを充電した。

そして、いよいよ私のハイヤーセルフが判明する。

なんと――

ウサギみたいな姿をした宇宙人らしかった。

ほほう。

そのウサギ宇宙人
――ポピンだったかピピンだったか、
そんな感じの名前だった気がする――
はどんなことでもわかるから、
知りたいことがあるなら聞いてよい、
とおばさんは言った。
ならば、と
私は私の夢を実現できるか、
と恐る恐る聞いた。
分かりました、と言って
おばさんは私のピピンだかポピンだかと交信を始めた。

そして
ふいに、おばさんはこう言った。

「この子は、自分のやりたいことをちゃんとやるよ~って言ってます」

軽いな。

正直そう思った。

もう少し宇宙の真理とか、
人生の使命とか、
「あなたは将来こうなります!」みたいな
私の未来を左右するような
重大発表があるのかと思っていた。
それなのに
「ちゃんとやるよ~」
である。

学校の先生の個人面談か。
まあ、やるならいいか。
私は気を取り直した。
そして続けて、前世も見てもらった。
「あなたはたくさん転生していますが、
 特にイギリスの騎兵隊と、
 インドの大家族のお母さんだった頃の影響が強いですね」
と言われた。

確かに私はシャーロック・ホームズも好きだし、カレーも好きだ。

なるほど。

そういうことかもしれない。
いや、どういうことだ?

さらにおばさんは続けた。

「インドでは10人くらい子どもを産んでいるので、
 今世では一人で十分だと思っています。
 沢山のこどもに愛情を注ぐ生き方ではなく、
 一人の子を存分に可愛がりたいと思って、
 転生しています。」

そのときの私は、妊娠の『に』の字もない頃だった。
だから、
「へえ」
くらいにしか思わなかった。

けれど不思議なことに、
その後の人生を振り返ると、
この言葉は真理をついていたし、
当たっていた。
結果として、娘は一人っ子だ。
そして今でも、「もう一人ほしいな」と思ったことが、ほとんどない。

だからといって前世を信じろという話ではない。

ただ、あのおばさんの話を思い出すたびに、
「インドで10人育てたなら、そりゃもう十分だよね」
と、少しだけ納得してしまう自分がいるのである。

そして最後に、おばさんはこう言った。

「今の宇宙とつながるセッションは、
 定期的に練習してください。
 必ず自分のエネルギーが綺麗に強くなります」

さらに念を押すように続けた。

「ただし、終わったら必ずコードを外して、
 おへその中にしまうところまで
 想像してくださいね」

「つなぎっぱなしは逆に疲れてしまいますから」

なるほど。

充電ケーブルは抜いてください、ということらしい。

私は素直にうなずいた。

そして、ふと思いついて聞いてみた。

「地球のエネルギーとつながって
 充電したエネルギーは何に使えるんですか?
 元気になるだけ?」

おばさんはにっこり笑った。

「願いを叶えるエネルギーが強くなります」

「地球が助けてくれます」

そうか。
やばいな。
それはやばいな。
地球規模か。

私は思わずにんまりした。

だって、願いが叶うのである。
しかも、自分ひとりで頑張るのではない。
地球が手伝ってくれるらしい。
なんだその心強いシステムは。

というわけで私は、
その日からちょくちょく地球のエネルギーを補充するようになった。

もちろん――

願いを叶えるためである。
不純な動機だったことは認める。
ただ、お察しの通り、宝くじや競馬なんてそうそう当たらない。
給料だって一年で50万円も100万円も上がったりしない。

私はわりと早い段階で、
「地球さんよ……」
と愚痴るようになった。

しかし、である。
ある日、「今日は絶対に嫌なことが起こる」と確信した日があった。

予感というより予想だった。
前日から少し面倒な案件が動いていて、私もその件に関わっていた。
状況的に考えて、
怒られる。
もめる。
誰かが機嫌を悪くする。
そのどれかは確実に起きる。
そんな、会社に行きたくなさすぎる朝だった。


ここから先は、私が今でも本気で続けている、少し恥ずかしい話になる。
効果の保証はできない。
でも私は、この方法に何度も助けられてきた。
笑わない人だけ、この先へどうぞ。


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