🎹✏️6/8拍子って何が6つ?──「メロディは弾けるのに拍子が苦手」な大人のために |初心者のための音楽講座⑨
「楽譜は読めるし、メロディも何となく弾ける。でも拍子がよくわからないんです」
そんな声を、大人のピアノレッスンでよく耳にします。
拍子とは、リズムの流れを支える目に見えない枠組み。リズムに規則性を与えるマス目のようなものといってもいいかもしれません。
この感覚があるかどうかで、演奏のまとまりがぐんと変わります。
複合拍子のややこしさ
特に混乱しやすいのが、6/8拍子、9/8拍子、12/8拍子などの「複合拍子」です。
たとえばこちら👇
🎵 6/8拍子は「3拍子×2」

6拍子なので、この場合、何が6つかというと八分音符♪が6つです。
とはいえ、これは音楽としては
「3つ1組」のリズムが2つ並んでいる状態です。
つまり、”1・2・3 / 4・5・6”という流れですが、感じ方としては
「1、2」と2拍で数える2拍子系としてとらえます。
🎵 9/8拍子は「3拍子×3」

同じように、「3つ1組」が3つ並んでいます。
つまり、「1、2、3」という三拍子に近い感覚になります。
🎵 12/8拍子は「3拍子×4」

こちらは「3拍子×4」──つまり「1、2、3、4」と、4拍子として感じることができます。
12という数字に惑わされず、「三拍子をいくつ感じるか」で理解するとスッと腑に落ちます。
ちなみに、ショパンの《ノクターンOp.9-2変ロ長調》も12/8拍子で書かれています。
「え?3拍子じゃないの?!」と驚かれるかもしれませんね。
楽譜を見たことがなければ意外に感じられるかもしれませんが、ゆったりと流れるように1〜2〜3〜4〜と数えられる拍子です。

パデレフスキー版より
リズムは“目で見て”、身体で感じる
リズムが苦手な方ほど、「まず目で見て」「それを体で感じる」ことが効果的です。
シンプルなリズム譜で拍子を視覚化すると、「どこで1拍が始まるか」、つまり「拍の頭」がわかりやすくなります。
拍子は“理屈”だけでなく、”うねり”や“重さ”として感じることが大切。
この両方がつかめるようになると、音楽がもっと自由に、もっと楽しくなります。
🎹おわりに
演奏を楽しみたい。
その時にも、拍子やリズムの仕組みをちょっと知っておくと、楽しみ方が何倍にも広がります。
「メロディは弾けるのに…」と感じている方へ。
まず、拍子をシンプルに可視化することで、音楽の土台を整えてみませんか?
📍大人の愛好者さんにもわかりやすく、丁寧に書かれています
🌿最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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礒山久理/プロフィール
音楽好きな父の影響でクラシックを始め様々なジャンルのレコードを聞いて育つ。音楽教室講師を経て礒山久理ピアノ教室を主宰。生徒の心に寄り添い、楽しみながら上達するピアノレッスンを実践し多くの生徒を育てている。
30代よりバレエピアニストとしてのキャリアを重ね、「バレエとピアノの素敵な関係」「ブルクミュラーフェスティバル(2014年音楽之友社主催)」NHK「ららら♪クラシック」へ出演。又「ティータイムコンサート」等ソロピアニストとしても活動を継続。
「クロワゼ」等バレエ雑誌のほかメディアでの紹介多数。
ピアノを黒河好子、霧生トシ子、田中まり子、アキレス・デッレ・ヴューニュの各氏に師事。北海道教育大学、幼児教育専攻。メンタルヘルス協会心理カウンセラー資格保持。
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