記録にない作業の支払いは?ーー鷹の台駅前広場整備工事の謎【第9回】
見えてきた「新たな論点」
鷹の台駅前広場整備工事について、これまで伊藤は、記録と実態の不整合を指摘してきました。
前回までで、土日に作業が行われていたにもかかわらず、日報上は存在しないことになっているという事実が確認されています。
ここで新たに問われるのは、極めてシンプルな点です。
その作業に対する支払いは、どのように処理されたのか。
記録にない作業はどう扱われるのか
公共工事において、支払いは契約および出来高に基づいて行われます。
その根拠となるのが、
日報
工程管理記録
完了報告
といった各種の記録です。
つまり、
記録に残っていない作業は、支払いの根拠を欠く可能性があります。
土日作業の扱い
本件では、写真により、
令和5年3月18日(土)
令和5年3月19日(日)
に作業が行われていたことが確認されています。
しかし、
日報上はこれらの作業は存在しないことになっています。
この場合、考えられるのは次のいずれかです。
作業は行われたが、記録されていない
記録されていないため、支払いの対象となっていない
いずれであっても、適正な契約・支払いの観点から問題が生じます。
土日以外にも存在する未記録の作業
さらに、本件においては、土日作業以外にも、
夜間作業
コンクリート殻の撤去・処分
雨水仮排水管設置工
樹木支柱 等
について、支払いとの関係が明確でない作業が複数存在しているとの指摘があります。
これらについても、
記録と実態の関係が整理されていない可能性があります。
なお、夜間作業に関する未払いの問題については、これまで伊藤が複数回にわたり指摘してきた経緯があります。
(参考)
「夜間工事はなぜ「なかったこと」にされたのか」
※第1回~第5回にわたって記事を公開しています。
第1回 https://note.com/hisashi_itou0134/n/nce931799bb0c
第2回 https://note.com/hisashi_itou0134/n/n00e8ef8ed0fd
これらは個別の問題ではなく、本件工事全体に共通する構造的な課題である可能性があります。
なぜこの問題が重要なのか
仮に、
実際には作業が行われている
しかし記録に残っていない
という状況であれば、
支払いが適正に行われていない可能性
が生じます。
一方で、
記録がないにもかかわらず支払いが行われている
とすれば、
支払いの根拠が不明確である
という別の問題が生じます。
どちらであっても、適正な契約処理とは言えません。
問われるべき点
この問題において、明らかにすべき点は以下です。
実際に行われた作業の全体像
それぞれの作業に対する支払いの有無
その支払いの根拠
伊藤の見解
伊藤は、本件は単なる記録の不備にとどまるものではないと考えています。
なぜなら、
記録と実態が複数箇所で不一致
金銭に直結する論点
作業の範囲が広範に及んでいる
という状況が重なっているためです。
記録に基づいて支払いが行われるのが公共工事の原則です。
しかし、その記録が実態と一致していないのであれば、
その支払いは適正であったと言えるのでしょうか。
この点について、引き続き検証を進めてまいります。
