ボス、冬のクロックスはあかん。
以前勤めていた会社に、忘れられないボスがいました。
アメリカの大学を出ていて、どこか海外っぽい雰囲気。毎日スーツというわけではなく、ドレスパンツにワイシャツだったり、ポロシャツでカジュアルにまとめたり。部署のムードメイカー的な存在でした。
入社してすぐ、気になり始めたことがありました。
彼の足元。
いつも、クロックスでした。
■ 最初は、まあそういう人もいるよね、と思っていた
クロックスはおしゃれなサンダルです。カジュアルな職場なら全然ありだと思います。
雨の日も、クロックス。
チームディナーも、クロックス。
本人いわく、「雨の日は濡れないようにするより、濡れたほうが拭くだけだから靴よりいいでしょ!」
なるほど、合理的な考え方です。アメリカ仕込みの合理主義でしょうか。
お客様のときはさすがに履き替えていたし、春だし、夏だし、と思っていました。
■ そして秋が過ぎ
気づけば11月。街はコートを着た人たちであふれ始めました。
まだクロックスでした。
12月になりました。
まだクロックスでした。
そしてついに、その日が来ました。
雪です。
東京に雪が降った、あの朝。
出社してきたボスの足元を見た瞬間、私は声を失いました。
クロックス。
靴下もなし。素足にクロックス。雪の中を歩いてきたクロックス。
冬はあかん。
どれだけ合理的な人でも、雪の日のクロックスだけは。
冬はあかん。
次回も懲りずに書きます。
