神田ぶらり(85)知の危機
以前に、神田神保町のランドマークであった「書泉ブックマート」の消滅を嘆いたが、今度は神保町のど真ん中、神保町交差点のすぐ横にある名所「岩波ブックセンター」が大ピンチである。

「岩波ブックセンター」を経営していた有限会社・信山社が、去る11月25日に東京地裁から破産開始決定を受けたのだ(岩波書店とは資本関係なし)
岩波といえば、数多くの名著を刊行してきた、いわば日本の「知」や「文化」の象徴のひとつ。その刊行物のほとんどを、ほぼ専門的に取り揃えていた「岩波ブックセンター」が危機に陥るとは、現在の出版界の事情を象徴しているかのようだ。

実際には、店舗の店頭に掲示されているように、同社の会長で、店主だった柴田信氏が10月に急逝されたのが、直接の原因ともいわれる。
とはいえ、同社の負債総額は1億円を越えるとか。どちらにせよ、経営的に苦境にはあったのだろう。
「岩波ブックセンター」は11月23日から休業中。
今後は未定のようだが、何とか存続してもらいたいものだ。

あちこちでの書店の倒産や撤退、縮小などのニュースが、最近は数多く耳に入ってくる(まあ私の商売柄だろうが)
出版業界は、いろいろ辛いんですよ、いまは。
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