見出し画像

夢のパーフェクトゲーム

もう40年以上にわたってプロ野球を見続けている私だが、不思議なことに、いまだに無安打試合というのを見たことがない。

球場からは足が遠のいてもう10年以上になるが、テレビ中継などではけっこう見ているので年間の観戦数は数十試合以上。せっせとスタジアムに通っているサッカーよりも試合数だけは見ていると思うが、にもかかわらず無安打試合と遭遇したことがないのだ。この大記録が達成されたのを知るのは、いつもスポーツニュースや新聞、ネットを介してだ。

長年にわたって、これだけ見ているのだから、1度や2度は遭遇しても不思議はないと思うのだが。

だからたぶん自分は、「無安打試合運」ともいうべき「運」が極端に悪いのだと思っていたが、ちょっと思い立って調べてみた。つまり、無安打試合ってどのくらいの確率で生まれているのか。

日本にプロ野球が誕生し、大投手・沢村栄治がタイガース相手に昭和11年9月25日に日本初の無安打無得点試合を達成して以来、日本プロ野球で無安打試合が達成されたのは、89試合である。

意外に多い気もするが、80年余に及ぶ歴史の中で89回だけ。戦後だけでも3万試合以上が行なわれている中での、89回である。大雑把にいって、達成率およそ0.2%。

500試合に1回しかないと思えば、そうか私くらいの観戦数で遭遇しないのも当たり前なんだな、と納得いく。年に1回あるかないかなのだから。

ちなみに私が覚えている最初の無安打試合は、昭和43年のこと。9月14日に広島の外木場義郎が達成した試合で、これを報じた新聞の大見出しを覚えている。ちなみに私が近鉄バファローズを応援しはじめたのは、その翌年の昭和44年で、実は外木場の直前の昭和43年8月8日には近鉄のエース鈴木啓示が達成しているのだが、こちらは全然覚えていないのが残念。近鉄では、昭和46年の10月6日に佐々木宏一郎が達成したのをよく覚えている。

近鉄バファローズは案外と達成者が多く、山下登武智文雄、鈴木啓示(2回)、佐々木宏一郎、神部年男エルビラと、合計7回の無安打試合がある。まあ私はどれも見ていないのだが。チーム別でいちばん多いのはやはり巨人だが(15回)、中日の9回、阪神の8回に次ぐのが近鉄と阪急の7回なので、誇れる記録ではある。これ以上伸びる可能性がないのは、近鉄ファンとしては残念だが。じつは阪急は他にオリックスでの2回があったりするが、そのへんはまた感情的になるので省略。

無安打試合の最上級が、一人のランナーも出さないパーフェクトゲーム。日本語でいう完全試合。いやこの言葉の響き、何とも言えずカッコイイですね。

当然ながらこちらのほうが遥かにむずかしく、前記した89回のうちパーフェクトゲームは、わずかに15回。さっきの確率でいえば達成率0.05%。じつに2000試合に1回しか達成されない割合となる。

昭和25年6月28日に巨人の藤本英雄が西日本を相手に達成したのが日本初の完全試合で、前記した外木場や佐々木の無安打試合もパーフェクトゲームだった。私の印象に残っているのは他に、阪急の今井雄太郎(昭和53年8月31日)、巨人の槙原寛己(平成6年5月18日)あたりか。見ていないけど。槙原の完全試合はたしかテレビで全国中継されていたように思うが、私はたまたま見ていない。この槙原以来もう20年以上も完全試合の達成者はなく、21世紀の日本プロ野球では未踏の記録である。

野球における無安打試合の興奮というのは、ちょっと他のスポーツにはない独特のもの。イニングが進むたびに高まるサスペンスや、四死球やエラーでも崩れるパーフェクトゲーム成るか成らぬかのスリルは比類がない。そう、達成試合は見たことのない私だが、途中まで、あとちょっとで、の試合は何度か目撃しているのである。

いつかは、それも出来ればライブで、この大記録達成を見てみたいものだが、まあむずかしいのかな。

パーフェクトゲームは、遠いぞ。

  スポーツ雑記帳 目次

【2018/7/28】 昨日7月27日にジャイアンツの山口俊が中日戦でノーヒットノーランを達成した。史上90回目の快挙。7回に四球を一つ出しただけの「準完全試合」だったそうだが、またも見逃した。やっぱり「無安打試合運」がないのかな。

【2022/4/10】 こんな記事を書いてから約7年。今日の試合で千葉ロッテ・マリーンズの佐々木朗希がオリックス戦で、28年ぶりのパーフェクトゲームを達成した。13連続(新記録)をふくむ19奪三振の超快投。上記したように前回の完全試合はジャイアンツの槇原。1994年なので今回の快挙は21世紀初、平成2ケタ以降初になる。すげえ。で、もちろん見逃しました(笑)

いいなと思ったら応援しよう!