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【離婚の教理と規律】
ジョン・ミルトン著。1643年の著作。
当時の宗教的な主流派であった「長老派」よりも積極的に離婚を認める理論を打ち出した。
当時のイギリスは直前の清教徒革命(1941)で、出版規制の担当省庁であった星室庁が廃され、多くの出版規制制度が一時的に廃止になっていたが、翌年以降は次々と復活していた。
そのような中で『離婚の教理と規律』は当時義務づけられていた検閲官の許可をうけておらず、書籍出版業組合への登記も、ミルトン自身の署名もなかった(ミルトンの署名のみ、1644年2月の再版時に入ることとなった)。
ウェストミンスター会議(英国国教会再編のための神学者の会議)は非合法の書物出版をとがめ、本書を不道徳であるとした。それは単に出版規制を遵守していなかったためだけではなく、むしろ内容面においてであった。
また書店組合は庶民院に対し、違法な書籍に対する抗議を申し入れ、ミルトンらを糾弾した。
この一連の動きをきっかけとなって、翌年の『アレオパジティカ』へと繋がっていくことになる。同書は英米メディア史・言論出版史における言論・表現の自由の思想的源泉として、J.S.ミル『自由論』に並ぶ古典となった。
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