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実録:縁切りの店(後編)~黄色いお好み焼き屋の奇妙な法則~

※前編はこちら

蜜月の時

黄色いお好み焼き屋のマスターとは次第に仲良くなっていき、私は
自身が会社員とは別に占い師をやっていることも伝えた。
するとお店が入っているマンションの常連さんをクライアントとして
紹介してくれたり、土曜の午後なら単価を安くしてくれるという
事だったので、友人達を集めて食事会をしたりもしていた。
また、普段はワンオペ事務所であったが、たまに役員たちがやってくる
ことがあり、彼らが昼食をおごってくれる時には当然
「黄色いお好み焼き屋」に連れて行った。

「法則」への気づき

その後も友人や彼女も連れていき、みな本格的な関西お好み焼きに
舌鼓を打ち喜んでいた。
駄菓子菓子。。。
私はこの頃から「ある法則」に気づき始めていた。
それは2つあって、一つは

いつ来ても客がほとんどいない

ということだ。
マスターの作るお好み焼きは関西の有名なお店をオマージュした
「ふわふわのお好み焼き」と関西の業者から仕入れた太麺のやきそば麺
とソース、そして塩焼きそばの出汁醤油はマスターお手製のオリジナル
という「こだわりの逸品」達で、私も近所に用があった時はわざわざ
立ち寄っていたくらいだった。
しかも近所には人気のラーメン店もあり、真向いには関西発の有名な
アミューズメントパークがある。
時々奥の席で宴会をしているグループがあったが、それは完全に
弾き語りが趣味のマスターの身内の音楽仲間や近所の人達であった。
そして身内の宴会があるときはマスターの奥様も手伝っていたが
忙しいからなのか、そういう時のマスターは奥様に口調がきつかったり
「絵にかいたような塩対応」
をしていた。要は忙しくなることでマスターの本性が漏れ出ていたのだ。

そして、もう一つは後に気がついて怖くなってきた。

私がお店に連れて行った人達の殆どは後に疎遠になるか絶縁状態

みな、会食中はおいしいお好み焼きや焼きそばに喜ぶし
また行きたいね💛」
となる。
駄菓子菓子。。。
その後、意見の食い違いや遠方に転勤、またはSNSでのやり取りが
薄くなって、ほとんどの相手が疎遠となっていく。

以前にお店の最寄り駅の近くに住んでいた長年の友人は
生まれ育ちが関西人で味にうるさい奴だったのだが、会食以降
お店の名前を出しただけで不機嫌になった。元々食については
面倒な人だったけど、以降あまりに態度が不遜になり始め
その後あるひどいことをいわれたのをきっかけに絶縁した。

某SNSグループの音楽祭の打ち合わせで会った友人は、その後
グループの悪口を5ちゃんねるで声高に書き込んでいたことが
バレて、グループから追放された。以降私は友人を誘ってお店に
行くのを止めた。

そして、店に通い始めて5年後、私の勤め先は・・・空中分解した。
※詳細は私の過去記事参照
会社が倒産する前に、事務所の備品をこっそり引き取りに来た
役員たちと「最後の宴」の昼食もその「黄色いお好み焼きの店」だった。
なぜ”こっそり”だったのかは・・・それも過去記事参照m(__)m
私は残務処理で取引会社が用意した「分室」で1年近く過ごしたが
その後役員のうち2人は数年後に若くして星になった・・・。
星になった役員の一人は、奥様同伴で一緒に仕事終わりに店に
行ったこともあり、棚に並んでいる地酒にテンションが上がり
マスターと色々話をしていた。そんな彼は高血圧が原因で後に
星になってしまったのだ。。。お酒はほどほどにってことだ。

「縁切りの店」の意味と別れ

「黄色いお好み焼き屋」は私にとって「人間交差点」であり。大きな
インターチェンジだったのかもしれない。その店に一緒に行った人でも
今でも関係が続いている人は何名かいる。
今振り返ると、離れていった人たちは、当時あまりにも距離が近すぎた
人たちだったようにも思う。
マスターは四柱推命では「庚戌日」生まれの人だった。知っている人は
知っている「魁罡日(かいごうび)」生まれの人で、私にとっては
縁は深いが緊張感がありバランスがとれなくなると反目しやすい関係
になる。そもそも魁罡日生まれの人はかなり強烈な個性と人生を送るので
影響も強く、離れる時もあっという間だったりする。

そして、別れは突然やってきた。
久しぶりに東急線沿線でのイベントに出展することがあったので
「あのお店、どうなっているかな?」
と思い立ち、ググってみたら
閉業
になっていた。
マスターは私のひとまわり年上。今年72歳。
電話とかで連絡はしないけど、立ち仕事は厳しい年齢だし
3人ご子息がいたから、おそらくみな成人したのだろう。
大運を見て「もしや?」ということは感じるが、ここでは書かない。

縁切りの店」っていうのは、私にとっては色んな意味があったと思う。
一つ言えることは、あの「黄色いお好み焼き屋」は私にとっては
日々のストレスからエネルギーを取り戻すための「オアシス」であった
ことは間違いないということだ。


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