自宅VPNを作ろうとして「詰んだ」人へ。ポート開放できない回線でも約10分で使える方法
追記:海外eSIMのギガが気になる方へ
海外ではeSIM、ホテルではWi-Fi+自宅VPN。
動画やゲームなどの大容量通信をホテルWi-Fiへ逃がす「使い分け」についてまとめました。
[海外eSIMのギガ、動画やゲームで使い切る?ホテルWi-Fi+「自宅VPN」という使い分け]
自宅VPNを作ろうとして、こんなところで止まっていませんか?
WireGuardを設定したのに、外からつながらない
IPv4 over IPv6やCGNATでポート開放できない
マンション一括回線で、上流のルーターを触れない
P2P型VPNを試したけれど、Direct接続にならずRelay経由で遅い
VPSを借りて一からVPNを構築・運用するほどの手間はかけたくない
もし当てはまるなら、設定を間違えているのではなく、そもそも今の回線では従来型の自宅VPNを作りにくい可能性があります。
そこで、こうした環境でも手軽に自宅VPNを使えるようにしたのが HomeGrid VPN です。
ポート開放できないなら「外から入る」のをやめる
一般的な自宅VPNは、自宅でVPNサーバーを待ち受けます。
外出先 → Internet → 自宅ルーター(ポート開放)→ VPN Server
ところがIPv4 over IPv6やCGNAT、マンション一括回線などでは、外部からのIPv4着信を自分のルーターだけでは自由に受けられないことがあります。
WireGuardの設定が正しくても、そもそも外からパケットが届かなければ接続できません。
HomeGrid VPNは、接続の方向が逆です。
外出先 → Cloud Hub ← 自宅
自宅側からCloud Hubへ先にOutboundで接続しておきます。
そのため、自宅側で外からのVPN接続を直接待ち受ける必要がありません。
ポート開放も、固定IPv4も、DDNSも不要です。
P2PでDirect接続できるかにも依存しない
ポート開放を使わない方法として、P2P型VPNもあります。
Direct P2Pが成立する環境なら効率のいい方法ですが、CGNATや二重NAT、マンション一括回線、接続先のファイアウォールなど、ネットワークの組み合わせによってはDirect接続できず、Relayへフォールバックすることがあります。
HTTPSベースのRelayでは通信がTCP上で行われるため、VPN内のTCP通信と重なる「TCP over TCP」が性能低下の原因になることもあります。
HomeGrid VPNは、最初からDirect P2Pの成立を前提にしません。
外出先 → WireGuard UDP → Cloud Hub ← WireGuard UDP ← 自宅
自宅側も外出先側もCloud HubへWireGuard UDPで接続する構成です。
「Directでつながるかどうか」を毎回気にする必要がありません。
自作もできる。ただし運用は続く
ネットワークやLinuxにかなり詳しければ、VPSやWireGuardなどを組み合わせて、似た構成を検討することもできます。
ただ、実際に日常利用できるところまで作ろうとすると、単純にサーバーを1台構築して終わり、とはいきません。
ルーティング、Firewall、鍵管理、クライアント設定、監視、自動復旧、アップデート、障害対応。
日常的に使うなら、接続設定やアクセス制御を扱うUIなども欲しくなります。
さらにVPS代だけではなく、クラウドによってはegress(データ転送)の料金も考える必要があります。
VPNを作ること自体が目的なら、自作も面白い。
でも目的が、
「外出先から自宅VPNを普通に使いたい」
なのであれば、時間・コスト・導入後の運用まで含めて、最初からサービスを利用するほうが手軽です。
HomeGrid VPNなら、自宅側でやることは3つ
HomeGrid VPNで自宅側に必要なのは、有線LANで自宅ネットワークにつなげられる余剰PCやミニPCです(対応環境は公式サイトを参照)。
セットアップは3ステップです。
HomeGrid VPN Applianceをインストール
画面を見ながら、ダッシュボードで取得したトークンを入力
自宅ネットワークへLAN接続
Applianceのインストールからアクティベートまでは約10分。
あとは外出先で専用アプリから接続します。
やらなくていいこと
ルーターのポート開放
固定IPv4の契約
DDNSの設定
WireGuardの手動設定
VPSの構築・保守
自宅VPNを「作る」ことより、「使う」ところから始める
IPv4 over IPv6だから。
CGNATだから。
マンション一括回線だから。
P2PがDirectにならないから。
そんな理由で、自宅VPNそのものを諦める必要はありません。
従来のように、
「どうやって外から自宅へ入るか」
を頑張って解決するのではなく、
「自宅から先に外へ接続しておく」
という構成に変える。
HomeGrid VPNは、ポート開放やDirect P2Pに依存せず、自宅VPNを手軽に使うためにこの方式を採用しています。
対応環境やセットアップ方法は、HomeGrid VPN公式サイトで確認できます。
