東京3日目(最終日)
さて、東京2泊3日の旅もいよいよ最終日。
わたしは朝、ホテルで目を覚まして、ふいに「平将門公の首塚へご挨拶に行こう」と思いました。
今まで一度も行ったことがないのに。
なぜ急にそう思ったのかは謎なのですが…。
「行くしかない」と思いました。
すぐにホテルのチェックアウトを済ませ、わたしは大手町にある将門塚へと向かいました。
連日動き回ってばかりで疲れていたはずなのに、不思議なくらい足取りが軽かったです。

迷うことなく到着。
綺麗なところですね✨
ビルとビルの隙間にあるのに、森の中みたいな雰囲気。
ここに来る前は、てっきり恐ろしい場所かと思い込んでいたのに…。
実際は、見えない誰かが迎え入れてくれるような優しい空気もありました。
深々と頭を下げて手を合わせ、初めましてのご挨拶と、今回の旅のご報告と、こうしてお参りさせていただいた感謝を心の中で唱えました。
平日の朝にお参りしたせいなのか、たまたまなのかは分かりませんが、他のお参りの方がいなかったので、「これからの人生でやりたいこと」までご報告しました。
わたしの気のせいかもしれないのですが、誰かが頷きながら聴いてくれているような感じがしました。
本当に不思議な空間ですね。
また、保存会の方からのメッセージもじっくり読みました。

そしてこの稀有な人物にますます心惹かれました。
今後平将門公関連の書籍を読んで、また、史跡も訪ねて、このnoteでご紹介していきたいです。
さて、お参りを終えてからスマホで検索すると、「将門塚に行った後は神田明神にお参りする人が多い」という情報を得ました。
わたしは「よし、わたしもそうしよう」と思い、神田明神方面へ向かって歩き始めました。
歩いて行くには距離があるようなので、公共交通機関を利用する予定でした。
すると…。
通りすがりの人たちがこう噂しているのを耳にしました。
「坂本龍一展行った?」
「行ってない」
「凄かったよ! 絶対行ったほうがいいよ!」
と。
…ここでわたしは立ち止まって考えました。
「絶対」という言葉に心惹かれたからです。
気になる。
すごく気になる。
しかし、飛行機の時間を考えると、神田明神と坂本龍一展の両方に行くのは明らかに不可能でした。
「どちらを選ぶべきだろう?」と迷った末、わたしはこう思いました。
「神田明神には東京に来さえすれば今後いつでも行ける。でも、坂本龍一展は今しかやっていないんじゃないか?」
と。
そこで、神田明神には次回以降必ずお参りすることにして、

わたしは東京現代美術館へとやって来ました。
清澄白河駅から東京現代美術館まで、結構歩きますね🚶♀️➡️
徒歩15分くらい。
スニーカーをはいて行って大正解でした👟

●三脚・自撮り棒・フラッシュを使った撮影は禁止
●シャッター音が他の鑑賞者の妨げにならないようにする
●一部の作品は動画撮影禁止
等の条件を満たせば撮影可能でした。
詳しい撮影条件は会場で確認してみてください。
さて、『坂本龍一 | 音を視る 時を聴く』展の世界に入ってみると…。
ギョッとしました。
真っ暗だったから。
闇の中に浮かび上がる映像と音を味わっていると…、自分がこの世にいるのかあの世にいるのか分からなくなり、「自分」というものの輪郭がぼやけていくような気がして、ゾッとしました。
これは「死」なのでしょうか?
それとも、「誕生」を前にした原始的な恐怖?

こちらの展示にもハッとさせられました。
「普段、わたしは〝音〟に心を傾ける時間がどのくらいあるのだろう?」
と。

雨が水たまりを打つ音にも。
何かが響いた時の心臓の鼓動にも。
いつだって無関心かもしれません。
それらは確かに存在するのに。

こちらは東日本大震災の津波で被災したグランドピアノ。
時折音が鳴ります。
けれど、その音は一般的にイメージするピアノの音からは大きく外れていました。
「調律が狂っている」というよりは、これはこれで自然が生み出した音色と言えなくもありません。
とても悲しい音色だけれど…。
ピアノが鳴る度に空の様子が変わっていく様子もあり、見惚れると同時にゾッとしました。
世界は同じままではいられないということに気づかされて、思わず立ち尽くしました。
こうしている間にも時は流れていきます。
止まらない。
止められない。
音と音の境にある静寂にも、心がざわめきました。
聴こえる音だけではなく、聴こえない音が心を動かすこともあるのですね…。

坂本さんにインスピレーションを与えた品々。
読んでみたい・聴いてみたい作品ばかり。
「今回の旅でやりたいことが沢山見つかったけれど、わたしの人生って残り時間はあとどれくらいなんだろう?」
と考えながら進んで行くと…、

この展示に衝撃を受けました。
作品名は『async-immersion tokyo』。

時間の経過と共に少しずつ景色が移り変わり、

メッセージが現れては消えていきます。
寄せては返す波のように。
この世に生まれては去っていく命のように。
わたしはこの展示の前からしばらく動けませんでした。

わたしの今回の旅は色んな何かに導いてくれるかのように進んでいきましたが、このメッセージを見るということも、もしかしたら旅の目的の一つだったのかもしれません。
見えない誰かが筋書きを書いてくれたかのようで面白いです。

さて、突然ですがクイズです。
これらの点は何でしょうか?
写真では分かりにくいので、会場に足を運んだ方は、この点の一つ一つが何を表すのか、よーく目を凝らして見てくださいね。

この展示にも感激しました。
自分の目の前で坂本龍一さんが演奏してくださっているかのような映像と音声が流れています。
椅子も設置されているので、コンサートに来た気分になり、ゆったりと堪能させていただきました。
ピアノから紡ぎ出される音たちが、まるで光の矢のように放たれていく様子も素敵。
いつかは儚く消えゆくものだとしても作品を生み出し続ける…。
そんな芸術家の情熱を感じて、なんだか火傷しそうになりました。
これは良い火傷ですね。

芸術は芸術家だけではなく、鑑賞者も参加して創り上げるものだと気づかせてくれる展示。
わたしも霧の中に入ってみました。
楽しい!
けれど、周りの様子が見えなくなって、霧の中を手探りで進むことになりました。
まさに人生そのものですね。

さて、素晴らしい展示の数々に見入っていたら、あっという間に時が溶けてしまいました。
もう羽田空港に向かわないといけない時間!
というわけでわたしは慌てて会場を後にしました。
旅の1日目では保安検査場でハラハラドキドキしましたが…。
安心してください!
帰りはスムーズに保安検査場を通過しましたよ✈️✨
ありがとう東京。
また行きます。
ただいま鹿児島🌋

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