帰宅した息子を見送る心――見送る側、見送られる側
帰宅した息子を見送る心――見送る側、見送られる側
就職した息子が4月に家を出た。
寂しくなるかなと思っていたが、日々の生活の中では、あまりそんな気持ちにはならなかった。
何ヶ月かぶりに役所関係の手続きが必要になり、週末に息子が帰ってきた。
仕事はまだ研修がメインのようだったが、その様子を話す息子は楽しそうだった。
新しい世界、社会の中で、仲間と働くことへの喜びと期待感が伝わってきた。
息子が帰っていくとき、妻と二人で玄関先まで見送った。
そのとき、何かすごく寂しい気持ちになった。
息子がいなくなったことにはもう慣れていたはずなのに、見送った瞬間、その慣れが揺らいで、なくなったものの感覚が蘇ってきた。
見送った後、ふと、実家に帰省した私を見送るときの、母の表情が心に浮かんできた。
ふるさとを遠く離れて暮らす私は、年に数回、両親の住む実家に帰省する。
実家からの帰り際、見送ってくれる母は笑顔だけれど、どこか寂しそうだった。
同じ立場になってみないと、わからないことがある。
実感して初めて、人の気持ちがわかる。
私の紹介
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私のnoteの紹介記事です。よろしければ、お読みいただければと思います。
この投稿の連載(マガジン)です。
