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「なんの病気なんや!」両親への報告の日 

【第11話】

大学病院に行った翌日、とうとうおとんとおかんに連絡することにした。

けど内容が内容だけに、電話などではなくて、直接家に行って話すことにした。

でもまず、わらび兄ちゃんに先に連絡しとかなあかんかった。

よもぎ
「今日おかんとこ連絡するから、騒いでそっちに連絡いくかもしれんわあ」

わらび兄ちゃん
「そやなあ……わかった」

よし、あとはおかんだけや。

おかんへの報告は、さらっと済ませるつもりやった。

よもぎ
「ちょっと病気になって、手術と入院することになったわあ。保険証券そっちにあるからとりに行くわあ」

おかん
「は!なんの病気なんやねん!」

よもぎ
「ちょっとややこしいから、家行ってからゆうわあ」

おかん
「は!別になんの病気ぐらい言うていいやろ!」

よもぎ
「とりあえず明日そっち行くから、明日家でゆうわあ」

おかん
「はあ!いいやろ、なにゆうてるんや!!」

よもぎ
「だから明日ゆうって!」

おかん
「だからゆうたらいいやん!!」

よもぎ
「だから明日ゆうってゆうてるやんか! 
ちょっと忙しいから電話切るわ!」

ガチャ!!

その後も何度か着信があったけど、全部無視した。

しばらくして着信がぴたっと止んだから、

「あ、あきらめたんやなあ」

と思ってた。

けどそれは甘かった。

夜、わらび兄ちゃんから連絡が来た。

わらび兄ちゃん
「今日おかんから何回も連絡あってん。

途中で一番上のぜんまい兄ちゃんに電話変わって、『子宮頸がんか?』って聞かれたから、兄ちゃんにはゆうた。

けど、
『おとんとおかんにはまだゆわんといて』
って伝えといたわ」

よもぎ
「ん、そか。わかった」

結局おかんは、あきらめてなんかなかった。

わらび兄ちゃんに電話してたらしい。

翌日、実家へ。

リビングに行くと、おとんとおかんがソファに並んで座っていた。

よもぎ
「わらび兄ちゃんにきいてると思うけどなあ、子宮の病気なって、手術せなあかんようになったわ」

おかん
「ん、そうか。わかった」

おとん
「入院と手術するんやな」

よもぎ
「ん。ほかに聞きたいことある?」

おかん
「もうわかったよ。もうその話はいいわあ。
きくのもう疲れた……」

……ん?

あれ、そんだけ?

昨日あんなけ電話口で騒いでたのに、
いざ向き合ったらこれ?

なんやったんやあ、
って完全に拍子抜けしてしまった。

(まあ、思ったより騒がずに終わってよかったあ。それにしても静かすぎやな……。)

この時の嫌な予感は、あたっていた。

騒ぎの続きは、入院のときに待っていた。

【第12話】へつづく

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