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【完治なし】彼氏に持病を打ち明けた時の話【=夫へのラブレター】

私、治らない病気もってる
捨てられるなら早い方が傷も浅いと考え
意を決して電話した当時20歳の私。



19歳で連絡をとり始めて20歳で付き合った。
正確に言うと10代そこそこからの知り合いだけど
話したことはほとんどなかった。

人生って、状況って、
どこで変わるか本当に分からない。

再会した彼の外見が
超がつく程どストライクで。
メールも途切れないし
会話もユーモア溢れてるし
歌も上手いし
カッコいい赤い服着てるし
運転してくれるし
優しいし穏やかだし
少し離れると寂しがるし、で
もう速攻でゾッコン。

追いたい派の私は
押して押して時々引いてまた押して‥
告白された時は
世界が一段階明るくなった気がした。
それと同時に、
彼の横にいることに
すでに安心感を感じていたため
一生一緒にいたい
と強く思った。

‥だけど。ふと考える。
私、病気のこと言ってない
発症から6年経ち
自分にとっては日常になりつつあった持病。
でも彼にとっては?
クローン病って病名もなんだか不気味だし
恥ずかしいくらい下痢するし
何より、子どもを授かれるか分かんない。
そもそも病気がある彼女なんて
嫌なんじゃない?
とまで思った。

今まではそれなりにやってきた。
気が遠くなりそうだった空腹に耐え
苦痛だったムーンフェイスに耐え
腹痛や下痢を日常のものとし
検査や通院も前向きに捉え。
唯一気がかりなのは
家族に心配をかけていることくらい。

だから、誰かに伝えることが
こんなに怖いだなんて思わなかった。
こんなに臆病になったことはなかった。

フラれたくない。
でも、黙って付き合うこともできない。
もしもフラれるなら
早い方が楽かもしれない。
そう決心した私は覚悟を決めた。

私、治らない病気もってる
子どもも産めるか分からない

こんな話を聞いて困るのは彼の方。
落ち着いて話そうと考えていたのに
いつの間にか涙と鼻水が溢れていた。
ごめん、こんな彼女でごめん。

‥ところが、だ。
私は彼の懐の広さを甘く見ていたようだ。
それなら子どもはいらないよ
ずっとふたりでいよう
身体が1番大事だよ

心底ホッとした。
子どものいない人生を一緒に歩ませてしまうかも。
そんな責任や自覚はあるけれど、
それよりもこの人と一緒にいられることを
嬉しく思ってしまう自分って
我ながら自己中だなと思った。

だから、この時に誓った。
一生あなたの「彼女」をちゃんとやる。
一生あなたの「妻」をちゃんとやる。
あなたより長生きできるよう頑張る。
あなたをひとりにはさせない。
私はワガママだから
1秒でも長くあなたの横にいることを諦めない。

それから17年の月日が流れた。
17年の間に苗字が変わり
2人の息子に恵まれた。
お察しの通り、当時の彼氏は今の夫だ。

夫は遊び心があるというか
人との距離感の取り方が絶妙というか‥
つまり子どもと遊ぶのが上手い。
息子の友達も一纏めにして
会話やスポーツを楽しんでいる。
側から見ても“子どもが好き”だと思う。
そういう場面を見るたびに思い出す。
あの時、どういう気持ちで
「子どもはいらないよ」と
言ってくれたのか。

それに負い目を感じるのではなく
私を選んだことを後悔させない
と考えることにしている。
人より少し多く荷物を背負っている私だけど
人とは違う荷物を背負っている私だけど
私が私自身をカバーして
こいつがいて良かった」と思わせる。
こいつといて良かった」と思わせる。

これからもあなたの「妻」をちゃんとやる。
あなたより長生きできるよう頑張る。
あなたはもうひとりではない。
静かに過ごしたくても
毎日子ども達の声で溢れている。
見られないと思っていた
景色を見させてくれてありがとう。
一緒に覚悟してくれてありがとう。
毎日幸せをありがとう。
私はワガママだから
1秒でも長くあなたの横にいることを諦めない。

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