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第2回:2014年生まれの長男とクラリスロマイシン シリーズ11 世の中には「良い薬」と「悪い薬」があること、知っていますか? #1112

2014年生まれの長男は、まさに「クラリスロマイシンをたくさん飲んだ世代」です。 熱が出たり咳が長引いたりするたびに、小児科でクラリスロマイシンが処方されることが何度もありました。 親としては、「よく効く薬を出してもらえた」「ちゃんと治療してもらえた」という安心感が大きく、その時点ではそれが“正解”のように見えていました。

しかし後になって、「同じ抗生剤を繰り返し使い続けると、その薬が効きにくくなる“耐性”がついてしまうことがある」と知ることになります。

しかも、長男は耐性になってクラリスロマイシンが効かなくなってしまいました。

社会全体の耐性菌の問題として語られることが多いですが、もっと身近な話にすると、「うちの子の体の中で、この薬がすでに効きにくい状態になっているかもしれない」ということです。 将来、本当に肺炎などの重い細菌感染症になったとき、「本来なら選べたはずの薬が一つ減っている」可能性があります。

ここで難しいのは、「2014年に何回クラリスロマイシンを飲んだから、202X年にどれだけ影響しているか」を、誰も正確に測れないという点です。 そして、10年前に処方した医師がその未来の結果に責任を取ってくれることも、ほとんどありません。 だからこそ親として強く意識しているのは、「自分がいなくなったあとにも、長男本人が『自分は子どもの頃、この薬を何度も使っていた』という事実を知っていてほしい」ということです。

カルテやデータには「クラリスロマイシン〇日分」と残っているかもしれませんが、それが別の医療機関に正確に伝わるとは限りません。 最後に頼りになるのは、本人と家族が持っている“薬の履歴”の記憶です。 長男の経験は、「昔の医師を責める」ためではなく、「薬の履歴をどう家族で引き継ぐか」を考える出発点になります。

編著者の先生とは一度お仕事でご一緒させていただきましたが、お人柄も素晴らしい方です。お勤めされていた保険薬局で患者さんの疑問に答えるために日々調査・研究を重ねられて出版社から声がかかりこのような書籍を出されているそうです。本当に患者さんの立場に立って考えていらっしゃる薬剤師の先生です。
何よりも、『薬』という一般的な方が取っつきにくい話を分かるように書いたりお話しされるという意味で右に出る方はいらっしゃらないかと思います。
私も足元にも及びませんが、少しでも見習っていければと考えております。
是非、本書を書店でお手に取っていただければと思います。

※Amazonアフィリエイトを利用しています。

【第3回へ続く】

【このシリーズ(シリーズ11)の最初はこちらから】

※ここで書かれている内容は、一般的な情報提供および一部の事例紹介を目的としたものであり、特定の病気や治療についての診断や処方を直接指示するものではありません。お薬の中止・変更を含む具体的な治療方針の決定は、この記事のみを根拠に自己判断で行わず、必ず主治医や薬剤師などの医療専門職とご相談ください。(2026年2月)

📖 このシリーズの全記事一覧はこちら → https://healthcare-arukikata.com/healtharuki-blog/zone-d/

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