第2回:「親本人ができること──“全部”でなくていい、一つだけ本音を出す」 シリーズ15「薬を見直したいときに、患者・家族・薬剤師ができること」
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【このシリーズについて】
このシリーズは「薬を見直したいときに、患者・家族・薬剤師ができること」全9回です。
「薬が多い気がする」「減らせるかもしれない」と感じたとき、患者・家族・薬剤師それぞれにできることがあります。減薬・処方見直しに向けた三者の連携方法を具体的にお伝えします。
対象:薬の種類を減らしたい方、処方を見直したいと考えている方・そのご家族
他の回はこちら → https://note.com/hot_chives4356
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親の薬を見直したいとき、いちばんの主役はやっぱり「飲んでいる本人」です。
とはいえ、親世代の多くは「先生が出してくれたんだから」「文句を言ったら悪い」と思い、本音をなかなか口に出せません。
ここでポイントになるのは、「全部を正直に話す」ことを目指さないことです。
まずは、一つだけでも本音を外に出せれば十分です。
たとえば、こんな気持ちを抱えていないでしょうか。
「本当は、こんなにたくさんの薬は飲みたくない」
「飲み忘れる日があるけれど、怒られそうで言えない」
「この薬を飲むと、どうも体が重い気がする」
これらを、いきなり診察室で全部話す必要はありません。
まずは、家の中で紙切れやメモ帳に、一行だけ書いてもらうところから始めます。
例)「この薬を飲んでから、朝がつらい気がする」
「薬の数が多くて、正直しんどい」
きれいな文章でなくてかまいません。
字が書きづらければ、家族が聞き取って代わりに書いても構いません。
大事なのは、「親本人の言葉で」「一つだけでも」書かれていることです。
診察や薬局では、そのメモを見せながら、こう伝えてもらいます。
「父(母)がこう書いているんですが、こういう気持ちも一緒に聞いてもらえますか。」
もしくは、親本人が読み上げてもいいですし、難しければ家族が代読してもOKです。
メモ1枚があるだけで、「何となく不満がありそう」ではなく、「こういうところが一番つらい」という“焦点”が伝わりやすくなります。
親にお願いするときの声かけも、責めるのではなく、こんなトーンがおすすめです。
「全部は言えなくてもいいから、『ここだけはしんどい』ってところを一つだけ書いてみない?」
薬を見直すチーム戦のなかで、親本人にしかできない役割は、「からだの中で起きている感覚」を持ち寄ることです。
それを完璧に説明してもらう必要はありません。
一つだけでも本音のメモが外に出てきたら、それだけでチームは大きく前に進みます。
【第3回へ続く】
【このシリーズの最初はこちらから】
※ここで書いている内容は、一般的な情報提供および一部の事例紹介を目的としたものであり、特定の病気や治療についての診断や処方を直接指示するものではありません。お薬の中止・変更を含む具体的な治療方針の決定は、この記事のみを根拠に自己判断で行わず、必ず主治医や薬剤師などの医療専門職とご相談ください。(2026年2月)
📖 このシリーズの全記事一覧はこちら → https://healthcare-arukikata.com/healtharuki-blog/zone-b/
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