4歳の娘のために、AIで学習アプリを作ってみた
この記事は、AIで何か作ってみたい人、子ども向けアプリに興味がある人、そして「身近な誰かのために作る」ことに関心がある人向けの記事である。
6月30日、わが家に次女が生まれた。
現在、妻はまだ入院中である。
そのため今は、4歳の長女とパパの二人で生活している。
朝起こして、保育園の準備をして、ご飯を食べさせて、送り迎えをして、夜は一緒に寝る。大変ではあるが、長女としっかり向き合える貴重な時間でもある。
ただ、妻が退院して次女を我が家に迎えた後のことを考えると、少し気になることがあった。
それは、長女と関われる時間が減ってしまうのではないか、ということである。
これまでは、土日になっても仕事の疲れが残っていた。
どこかで自分のメンタルを回復させることを優先していて、長女と本気で遊びきれていなかったようにも思う。
その分、この土日は長女と色々な場所に出かけたり、「リズム王国ミラクルスターズ」で遊んだりして、できるだけ一緒の時間を過ごした。
長女にとっては、ママが家にいない生活が始まり、パパと長い時間遊べるようになった。
そしてその後、次女を家に迎えた途端に、今度は親が赤ちゃんのお世話で忙しくなる。
そう考えると、長女の気持ちが揺れるのは自然なことだと思った。
赤ちゃんのお世話にはどうしても手がかかる。ミルク、おむつ、寝かしつけ。親の意識が次女に向く時間は増えるだろう。
一方で、4歳の長女もまだまだ甘えたい時期である。
「妹が来たから、自分は後回しになった」
そう感じてしまうことは、できるだけ避けたいと思った。
だから最近は、長女にも赤ちゃんのお世話に少しずつ関わってもらえるように事前にお願いをしている。
「ミルクあげるの手伝ってくれる?」
「ナデナデしてあげてね」
そんなふうに前もって声をかけている。
今のところ、長女は妹に対して好意的に受け止めてくれている。
お姉ちゃんになる心の準備をしてくれている。
長女と妹を競争関係にしたくない。
「パパとママを取られた」ではなく、「みんなで赤ちゃんを迎える」という協力関係にしたい。
とはいえ、理屈だけで寂しさが消えるわけではない。
そこで、妻の退院後に長女と遊べる時間が減る前に、何か長女が楽しめるものを作っておきたいと思った。
それが、今回作った子供向け学習アプリ「まなびランド」である。
既存アプリは良い。でも少し気になることもあった
これまで長女には、iPadで「トドさんすう」や「ABC Kids」のような学習アプリをやらせていた。
どちらもよくできている。
子どもが触りやすいし、音やアニメーションも楽しい。
子供が長く楽しめるよう導線が非常に工夫されている。
ただ、少し気になっていたこともある。
ひとつは、サブスク料金である。
子どもが楽しんでくれるなら価値はあるが、いくつも入れていくと月額料金はそれなりに気になる。
もうひとつは、長女に合わせて細かく調整しにくいことである。
長女は難易度が高いと、やる気を一気になくしてしまう慎重派だ。
トドさんすうやABC Kidsといった優秀なアプリも例外ではなく、
次第に簡単なやつしかやらなくなっていき、そして飽きる。
年間のサブスク契約だと、やらないのにお金だけかかる、無駄な出費になってしまう。
自分で作れたら、娘の理解度に合わせて少し背伸びしたら出来るくらいに調整できるのになぁと考えた。
Claude CodeのFable5を自走させた
今回のアプリ作成では、Claude Codeの最新モデルFable5を使った。
Fable5に興味のある方は、以前の記事で触れたので参考にしていただければと思う。
Fable5は、自走力が高いという点に留意する必要がある。
使い方には少しコツがある。
最初はつい、
「この画面を作って」
「この機能を追加して」
「バグを直して」
という指示を出したくなる。
しかし、このような「〜して」というプロンプトだと、そのタスクが終わった時点で自走が止まってしまう。
それだったら、Opus4.8で十分という話だ。
Fable5を使うからには、長時間自走させて、AI自身に考えさせながらアプリ全体の完成度を上げさせたいと私は思う。
つまり、細かい命令ではなく、目的、方針、制限の大枠のみ伝えたうえで、自分で考えて改善してもらう形にした。
こうした方向性を渡すと、Claude Codeは画面を追加し、UIを調整し、テストを行い、改善点を見つけて修正してくれた。
人間が一つずつ指示して作るというより、目的を共有して一緒に開発してもらう感覚に近かった。
私はその間、BGMを作っていた
Claude Codeにアプリを作ってもらっている間、私は別の作業をしていた。
各学習画面のBGM作成である。
ChatGPTで曲の方向性やSUNO用のプロンプトを考え、SUNOで音楽を生成した。数字の画面、ひらがなの画面、計算の画面など、それぞれの雰囲気に合うBGMを作り、アプリに当てはめていった。
プログラムはClaude Code。
音楽はChatGPTとSUNO。
私はその間をつなぎながら、「長女が楽しめるか」を考える。
自走は2,3回に区切ったが、結果として、合計2時間程度で思っていた以上にアプリらしいものができた。
実際の画面を動画にしてみた
作ったアプリの各画面を録画して、YouTubeにアップしてみた。
動画9分と長いので、全部をじっくり見るというより、飛ばしながら雰囲気を見ていただき、BGMにも耳を傾けていただけると幸いだ。
いかがだっただろうか。
正直、ひらがなの音声は、まだ機械音っぽい。
動画ではマウス操作だがタッチ操作に変える必要がある。
ここは改善の余地がある。
それでも全体としては、それなりに子供向け学習アプリっぽい感じになったと自分では感じている。
そして実際に長女に少しやらせてみたところ、こちらの予想以上にドはまりだった。
画面を見ながら数字を選ぶ。
音楽を聴きながら問題に答える。
正解すると喜ぶ。
プロのアプリと比べれば粗さはある。
ただ、子ども目線では「問題を自分の力で解けること自体が面白い」のだと思った。
つい数日前、長女はAIで作った音楽にもハマっていた。
そのときも感じたが、親が作ったもので子どもを喜ばせられるのは、なかなか良い体験である。
買ってきたおもちゃやアプリで遊んでもらうのも楽しい。
しかし、自分で作ったものに子どもが反応してくれると、少し違う嬉しさがある。
誰か一人を思い浮かべると、AI開発は面白くなる
今回やってみて思ったのは、AI開発は「何を作るか」よりも、「誰のために作るか」が大事なのかもしれない、ということである。
ただ何となくアプリを作ろうとすると、方向性がぼやける。
しかし今回は、4歳の長女が使うという具体的な相手がいた。
「子供向けアプリ」ではなく、「うちの長女が楽しめるアプリ」として作ったから、形にしやすかったのだと思う。
次女が生まれ、これから家の中はますます慌ただしくなる。
長女にも我慢させてしまう場面は増えるかもしれない。
だからこそ、ただ「待っててね」と言うだけではなく、長女が楽しめるもの、関われるもの、少しでも特別だと思えるものを作っていきたい。
AIでアプリを作るというと、大げさに聞こえるかもしれない。
でも最初は小さくていい。
家族のため。
子どものため。
友人のため。
自分の過去の悩みを解決するため。
誰か一人を思い浮かべて、その人のために小さなアプリを作ってみる。
そうすると、AI開発は単なる技術遊びではなく、生活に近いものになる。
みなさんも、誰か一人を想定して、その人のためのアプリを作ってみてはいかがだろうか。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今回は、4歳の娘のために、AIを使って子供向け学習アプリを作ってみた話を書きました。Claude Code、ChatGPT、SUNOを組み合わせることで、個人でも「誰かのための小さなアプリ」をかなり現実的に作れる時代になってきたと感じています。
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これからも、AI活用、子育て、仕事、暮らしの中で感じたことを、自分なりに書いていきます。
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