DX戦記~IT音痴の4重苦構造を何とかしないとデジタル化は無理
この記事は改良版があります。
デジタル化が進まないのは“抵抗勢力”のせいではなくIT音痴という構造的な能力問題
デジタル化で挫折するときによく現れるのは、
「現場の抵抗」
「マネジメント、経営の現状維持志向」
という<デジタル化を拒絶・挫折させる IT音痴>現象です。
これはあくまでも表層、それを乗り越えるために、構造的な能力の問題としてとらえる必要があります。
「IT音痴」は構造的な能力問題
このデジタル化が出来ない、または適合できない状態を「IT音痴」と一言で雑に表すことが個人的に多いのですが、これは実は、以下のような能力問題として構造化をすることができます。

IT音痴は、2つの体系の4つの能力で構成される
経営管理音痴
プロセス音痴
業務の流れが見えない。属人化しがち。属人化されている業務はITシステムには乗りません。データ音痴
数字に弱く、勘と経験に頼る。
ITシステムは巨大な計算機、データ化されないものは扱えません。
技術音痴
ITツール音痴
使わなければ、動かない事すら分からない。
マニュアルを読み、理解しなければ使えない事も理解していない。DB音痴
Excelのピボットが扱える程度のデータの基礎知識がない。
セルを結合するとどうなるかという基礎レベルから理解していない。
よくあるIT音痴のパターン
技術は得意だが、経営管理音痴(技術者に多い)
システムは作れるが、業務の目的やKPIの意味がわからない。
「それって何のためにやるんですか?」と聞かれて固まる。
結果として、現場にフィットしない“浮いたシステム”が生まれる。
経営管理は得意だが、技術音痴(実務現場に多い)
業務の流れや数字には強いが、ツールやデータベースには拒否反応。
「ITは詳しい人に任せます」と言って丸投げ。
結果として、現場の知見がシステムに反映されず、使われない。
経営管理も技術も音痴(最多)
業務もITも属人的で、デジタル化の話になると「今まで通り紙で…」
この層が多いと、DXは“掛け声”だけで終わる。
ITベンダーに丸投げし、導入後に「使いづらい」と言って放置される。
デジタル化は構造改革である
デジタル化は、単なるITツール導入ではなく、組織的な必要能力の再設計と獲得が必要という事です。
音痴構造を放置したままでは、どんなIT投資も無駄になります。
まずは、自分たちの“音痴構造”を認識することから始めましょう。
