SNSを使って採用を成功させる方法(後編)
採用競争力を高める具体的な方法とは?
その答えが見つからず
お悩みの人事の方へ向けて
SNSを使った採用方法を解説してきました。
まだ読んでいない方は
先にコチラから読むことをお勧めします。
採用の4Pを知りたい方はコチラ ↓
動画による情報発信を学びたい方はコチラ ↓
今回は「後編」ということで、
・タイパよく情報収集したい学生向けに
何を情報発信すれば良いのか?
・学生の記憶に定着させるために
インフォグラフィックをどう活用するのか?
・企業側が陥ってしまうSNSの落とし穴
以上の3つにテーマを絞ってお話します。
この記事を何度も見返すことで
実戦レベルで成果が出てきますので
ぜひ最後まで読んでください。
1.学生が求めているものとは?
まず最初に、あなたはSNSで
就活中の学生向けに発信されている
写真や動画を見たことがありますか?
じっくりと見たことはないなぁ~
イメージができない…という人のために、
Instagramで検索してみましょう!
「採用」「就活」を検索すると
学生側の目線でみたリアルな情報や
就活のアドバイス等が多く出てきます。
「採用担当」「人事部」を検索すると
人事の担当者からの情報発信が出てきます。
(就活のアドバイスも含まれますが…)
「求人」と検索すると
アルバイト、パートの求人が出てきます。
従って、Instagramに掲載する場合は
以下のようなハッシュタグをつけます。
#採用
#就活
#採用担当
#採用情報
#新卒採用
#人事部
#インターン
次に、
採用担当者の発信する情報をよく見ると
ある特徴があるのに気付きましたか?
知ってしまえば当たり前なことですが、
つい忘れてしまいがちに…
何だか分かりましたか?
答えは
学生の目線で役に立つ情報
を発信していることです。
もう少し具体的には
学生の悩みに共感する情報
学生の悩みを解決するヒント
になっていることが多いです。
特に、学生向けにお役立ち情報を発信し、
就職支援サービスを展開をしている企業は
彼ら、彼女らの心理をよく理解しています。
就活アドバイザーとして、
学生の記憶の中に定着させることを目的に
以下のような情報を無料で発信しています。
・ブラック企業の見極め方
・ESの書き方、NGワード
・面接官の印象に残る逆質問 等
では、雇入れる側の企業から見たとき、
学生に向けて、何を?どのように?
発信すれば良いのでしょうか?
待遇情報?
企業が求める人物像?
自社の魅力?
答えは後半でお答えします。
ぜひ、あなたも考えてみてください。
2.良いイメージの定着方法
次に、学生に良いイメージを持ってもらい
定着させていくプロセスを説明します。
その前にあなたに質問です。
採用活動において、誰でも知っている企業と
そうでない企業では、認知のステップが
異なることをご存じでしょうか?
AISCEAS(アイセアス)(※1)という
マーケティングで使用する消費者行動モデルを
使って、詳しく解説したいと思います。
※1 AISCEAS(アイセアス)
Attention(認知・注意)
Interest(興味・関心)
Search(検索)
Comparison(比較)
Examination(検討)
Action(行動)
Share(共有)
採用の場合、上記のモデルに当てはめると
どうなるか考えてみましょう。
Attention(認知・注意)=企業のことを知る
Interest(興味・関心) =気になり、興味をもつ
Search(検索) =採用HPを訪れる
このようになり、Search(検索)して
採用ホームページを訪れるがゴールです。
もちろん最終目標は
Action(行動)=応募/ES提出ですが、
SNSだけで成果には直結しない
という点も押させておく必要があります。
最終目標を果たすためには
採用ホームページに詳細の情報を掲載する
必要があります。
学生はこの情報を元に、競合他社との間で、
Comparison(比較)、Examination(検討)
を経て、Action(行動)=応募に至ります。
では大企業と中小企業の違いについて
比較すると何が違うのかご説明します。
大企業の場合
既に企業としての認知は獲得済みです。
従って、
Attention(認知・注意)の段階が
『インターンを●月●日行います』といった
お知らせを認識してもらうことを指します。
しかし
中小企業の場合はこの段階が
『何だか面白そう…』
『〇〇という会社なのか』
といった形で、第一ステップとして
企業を認識してもらう段階が必要です。
その認知を獲得した上で
『インターンを始めたので来てください』と
お知らせを認識してもらう段階
=第二ステップへ進むことができるのです。
想像してみてください。
知らない会社からのイベント案内では
どこの、どんな会社か分からないのに
興味が湧かず完全にスルーしますよね?
つまり、
中小企業は企業の認知というステップが
もう一つあるために、お知らせなどの
次の段階へ移行すること自体が難しい
という現実があります。
しかし、安心してください。
中小企業でもある心理法則を利用して
粘り強くアプローチすれば解決します。
ザイオンス効果(※2)を利用します。
(別名、単純接触効果)
この心理法則はどういうものかというと
はじめは興味がなくても、
何度も接点をもつことで、
次第に良い印象として企業が認知がされる
というものです。
逆に、
広告みたいに勧誘の要素が強過ぎると、
嫌悪感を抱くようになり、逆効果となる
という研究結果もあるのです。
※2 ザイオンス効果(単純接触効果)
はじめのうちは興味がなかったものも何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく。
広告の効果も、単純接触効果によるところが大きい。CMでの露出が多いほど単純接触効果が起きて、よい商品だと思ったり欲しと思うようになる。
後の研究により、10回からは効果が低減することが分かっている。また対象に興味が無い段階では好感度が高まるが、一度嫌悪感を抱くと逆効果となることも分かっている。
従って
中小企業の情報発信は難易度が高いため、
焦ってすぐに効果を求めてしまい、
誤った発信を行ってしまいがちです。
勧誘のイメージが強い発信は避け、
学生に嫌われないように注意しましょう。
3.インフォグラフィックの使い方
次に、HOW(どのように)へ視点を変えます。
前回の記事では、動画に焦点を当てて
事例も交えてお話をさせて頂きました。
しつこくてごめんなさい。
もう一度リンクを貼ります。
動画はこちら ↓ で詳細を解説しています。
ただ、動画には一つ欠点があり、
自社完結させる場合において
作業工数がとても多いという点です。
編集を外注すると費用もかかります。
記憶の定着という視点では
情報量が圧倒的に多い動画が良いのは
間違いありません。
しかし、中小企業の場合は
すべてを動画で作成するのは現実的でない
という認識が必要だと思います。
そこで、注目したいのが
インフォグラフィックであり、
自分たちで割と簡単に作成可能なので
こちらの方がお勧めです。
では、インフォグラフィックで
どのような情報発信すると良いのか?
あなたも一緒に考えてみましょう!
私の意見としては、
これだけ押さえれば大丈夫ではなく、
オリジナルの要素が必須だと思います。
この切り口こそが、発信した情報に
注目を集められるか否かの決め手となる
そのように考えています。
ちょっとイメージが湧き難いですよね?
今回も習うより慣れよで
他社の事例を見ていきましょう!
きっと上記の意味が分かると思います。
滋賀県の日本プロパティシステムズという
会社の情報発信を例にご紹介します。
①会社の数値を伝える情報
これは採用ホームページでも
よく使われる手法ですね。
求人票では会社のスペックという印象を
インフォグラフィックの効果で緩和して
分かり易く伝えることが出来ます。
②面接で何を見ているか伝える情報
採用基準を教えるというよりは、
基本的に「こんな人に来て欲しいよ」
裏を返せば「こんな人は来ないでね」
という主旨の内容です。
③職場の魅力を伝える情報
職場の魅力は事務所や作業場だけではなく
職場の周辺に美味しいお店があることは、
立派な一つの魅力ですよね?
このように工夫次第で表現が広がります。
④インタビューで魅力を伝える情報
インタビュー形式で仕事の魅力を伝える
というオーソドックスな手法です。
こんな人が働いているんだ…
自分が働いたらどうなるのかな?
とイメージしてもらい易い切り口です。
インフォグラフィックスではありませんが、
写真や画像で伝えるということで、
AJ•Flat株式会社の事例をご紹介をします。
如何だったでしょうか?
他にも色々発信されていますので、
ぜひ、ご自身でタブって調べましょう!
基本的な戦略として言えることは、
オーソドックスな情報は網羅した上で
効果的に学生の興味関心を寄せるために
独自の視点(切り口)で伝える情報
これが欠かせないと主張したいのです。
とはいえ、
ここまで読み進めてご理解が深まったと
思いますが、これだけやっておけば、
絶対大丈夫といった確証はありません。
ただし、
WAHT(何を)、HOW(どのように)が
企業からの一方向な発信だけはNGである
これだけは間違いないと断言できます。
あとはアイデア(=切り口)次第です。
これをビックアイデア(※3)といいます。
※3 ビックアイデアとは?
マーケティングやコピーライティングの
基礎的なスキルのこと。簡単に言うと、
普段何気なく通り過ぎるようなものでも、
新しく、面白く伝える発想のことです。
4.答え合わせ・SNSの落とし穴
それでは問いの答え合わせをしましょう。
問題は
雇入れる側の企業から見たとき、
学生に向けて、何を?どのように?
発信すれば良いのでしょうか?
待遇情報?
企業が求める人物像?
自社の魅力?
でしたよね。
これに対する私の答えは…
WHAT(何を)
すべて正解(というか何でも発信可能)
ただし、
HOW(どのように)
学生の目線で役に立つ情報、または、
独自の視点で伝える情報であること。
学生のニーズを無視した
企業から一方向な発信ではないか?
注意する必要がある。
これが結論です。
今回の記事をまとめると…
WHO(誰に)
⇒ ターゲットとなる学生
WHAT(何を)
⇒ 学生に役に立つ、興味関心を引く情報
HOW(どのように)
⇒ ビックアイデア+伝えたい情報
情報発信の方程式は以上となります。
5.SNSの炎上に注意
最後に、SNSで絶対にしてはいけない
注意しないとハマる落とし穴があります。
①競合他社の批判はNG
先に自社がSNSを始めたとして
既に競合もSNSの発信をして
成功しているケースがありますよね?
でも絶対に他社の株を下げることで
自社を持ち上げるような発信はNGです。
これを行うと、社会正義に敏感な
学生たちは嫌悪感を抱き、離れていきます。
②レピュテーションリスクに注意
レピュテーションリスクに関しては
過去の記事を見てください。
簡単にいうと
「ブランド価値を下げる行為」全般です。
・ウソの情報を発信
・現実とはかけ離れた誇大な表現
・一貫性のないデザイン、メッセージ
これらは企業ブランドの価値を損なうので
十分注意してください。
③学生目線を絶対に忘れない
これまでの記事で何度も
SNSはコミュニケーションツールです
とお伝えしてきました。
何度もお伝えしていますが、油断すると
どうせテレビCMのWeb版でしょ?
と、すぐに誤解して判断を誤ります。
SNSは良質な情報を発信し続け、
学生の目に何度も触れることで
「この情報は何か好き!」
「これを発信しているのはどんな会社だろう?」
企業に対する良いイメージの過程を経てから
「採用ホームページを確認してみよう」
と変化していくものなのです。
従って、
求人情報をタダで出せる媒体
ではありませんし、
選考やイベント情報だけ発信する
のは効果がありません。
伝えたいことを発信するのではなく
学生が知りたいことを発信し続け、
好感を得てもらえる努力を欠かさない
これがとても大切なのです。
さて、全3話でお届けした
SNSを使って採用を成功させる方法
の基礎編は如何だったでしょうか?
まずは、私から
基本的な考え方をインストールしました、
次は、ご自身の手で
他社の事例から、自社に合ったものをマネる
所から始めてもらえたら良いと思います。
ただし、著作権侵害にはご注意ください。
必ず、
広告の掲載を審査する部署や
法的問題を審査する部署と
協議してから、情報発信を行いましょう!
もし、この記事を読んで
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