認知症だから許される?隠れて触るおじいちゃん。_介護_介護士_介護福祉士
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「そこの椅子どうぞぉ」
お昼ご飯が終わって
ステーション近くの椅子に誘導されてくる。
杖をついて歩いてくる80歳を過ぎたおじいちゃん。
ガッチリとした体型で
歩く姿勢もピンとしてる。

余計な言葉は発しない男で
余程こっちが何回も聞かないと声は出さない。
ご飯も自分で食べるし
転倒する心配もない感じだし
本当に手のかからないおじいちゃん…
だったんだけど
いつものように
ステーション近くの椅子に座って
正面を向いて目を閉じてるおじいちゃん…

認知症のある静かで何をされても
反応の薄いおばあちゃんが誘導されてきたの。
横に並んで座ってる感じ。

2人とも話をしないタイプだから
会話はないだろうなと思ってたけど
それはそうで
会話はなかった。
おじいちゃんは変わらず真正面を向いて目を閉じてる…
けど
手が横にいるおばあちゃんの太ももに伸びてる!

おばあちゃんは触られてても
何をされてるか理解することが難しい…
だから
「やめて下さい!」
とか言うこともない。
何かの間違い…
物を探してたら
たまたま隣のおばあちゃんの太ももだった…
そう理解しようとしたけど
明らかに撫でてる感じ…
正面を向いたまま手はおばあちゃんの太もも…
かなり手慣れた感じだ。
それを知った日から
そのおじいちゃんの事を見る目が変わった…
自分で歩くから
声をかけないと好きなところに座る。
今までは何とも思ってなかったけど
女性入居者の近くに行くと触るかもしれない
それが頭をよぎる…
また
おばあちゃんの横に座った。
でも
そのおばあちゃんは
はっきり物事を言うタイプ。
隣に座られたけど
他の入居者と話してて隣におじいちゃんが来たことに気づいてない。
「何やってのんよ!」

ちょっと大きな声が聞こえた。
どうしたの?
職員からの声かけに
「この人が足を触ってきたのよ」
疑いから
確信に変わった瞬間。
本人に触ったのか確認しても
黙秘を貫き何かを話そうという感じもない。
腕を組んで聞こえないふり。

介護士が現場でできること…
所在確認に
女性入居者の近くに誘導しないことを徹底する。
それとは別に
家族への報告はどうするか…
お宅のお父さんは
女の人の体を触るんです
そんなこと急に家族に言ったら
どんな感情になるんだろ…
家族とそう言うことを伝えられる関係性であれば
相談員が話してくれるかな。
やんわりでも
伝えておかないとね。
今は座ってる時だけど…
寝てるところに行って触ったりエスカレートしてからじゃ遅いもん。
80歳をこえても
そういう気持ちってのはあるのかね?
年齢は関係ないのかな。
認知症があって
抑え込んでた気持ちの制御が出来なくなるのか…
理由はどうあれ
施設で生活するおじいちゃんであることは変わらない。
病気だから仕方がない。
そう思って…
なんて思えない。
病気だから何をしてもいいわけじゃない。
だから
そういう行動をさせないように…
することのないように
介護士が生活してもらう環境を作っていくしかないよね。

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