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【開催レポ】XR・Meta Quest 3で描く「未来の自動運転バス」。中学生がクリエイターに変わる、鳳凰高校の探究実践レポート

南さつま市の公道を、自分たちがデザインしたバスが走る――。 想像するだけでワクワクしませんか?

こんにちは。鳳凰高等学校サイエンスクラブ顧問の中村太悟です。

私たちの学校がある鹿児島県南さつま市では、現在、先端技術を活用した「自動運転バス」の実証実験が進んでいます。

DXハイスクール採択校である鳳凰高校では、探究学習の一環として、この自動運転バスのラッピングデザインをVR/MRデバイス「Meta Quest 3」も活用して作成するという、全国でも類を見ないプロジェクトに取り組んでいます。

このプロジェクトは今年で2年目。

昨年度は課外活動の時間でラッピングデザインを生徒に考えてもらいましたが、今年度は新設普通科の探究の授業の時間で考えました。

さらに先日、この学びを地域の中学生にも体験してもらうワークショップを開催。

南さつま市内の中学生が集まり、自動運転とXRという最先端のテクノロジーを学びました。


南さつまの街を走る「未来」を、自分たちの手で。

バーチャル上でデザインしたバスのラッピング

自動運転バス×Meta Quest 3。鳳凰高校だけの「探究」がスタート!

Meta Quest3でバスのラッピングデザインに挑戦する生徒

鳳凰高校の探究は、いつも「やってみる」から始まります。

今回は、南さつま市を走る自動運転バスを、高校生の自由な発想で彩るプロジェクト。使用したのは、最新のVR/MR(複合現実)ヘッドセット「Meta Quest 3」です。

通常、デザインといえば「紙」や「PCの画面(2D)」で行うものですが、生徒たちは「バーチャル空間(3D)」の中に実物大のバスを出現させ、その周りを歩き回りながら、直接筆で色を塗るようにデザインを施していきました。

なぜ「バーチャル」なのか?空間に描くからこそ生まれる自由な発想。

デジタルものづくりLab(D-Lab)で試行錯誤する生徒たち

「なぜわざわざバーチャル空間で?」と思うかもしれません。 答えはシンプル。

「バーチャル空間で考えるほうが圧倒的に楽しいし、直感的だから」です。

平面の画面では分かりにくい「奥行き」や「街中での見え方」を、バーチャル空間なら等身大で確認できます。

生徒たちは、バスに思い思いのデザインを施したり、見る角度によって変わるグラデーションを試したりと、自由な発想でデザインを行いました。

生徒のアイデアがラッピングデザインとして採用!

生徒が考えた自動運転バスのラッピングデザイン

探究の時間でアイデアを膨らませたデザインは、南さつま市との複数回のやり取りを経て、実際の自動運転バスのデザインとして採用されました!

バスのラッピングに施されている花は、南さつま市の花である「つわぶき」をモチーフに、東シナ海に沈む夕日の赤と豊かな海の青をカラーとして使っています。

その他にも南さつま市としての特徴をふんだんに盛り込んだデザインとなりました。


中学生が生き生きした「没頭」の時間

集まった中学生にデザインの説明を行う生徒

このワクワクを生徒たちだけで終わらせるのはもったいない。
そう考えた私たちは、南さつま市で自動運転バスの実証実験期間中である2026年1月31日(土)に、南さつま市内の中学生を対象にしたワークショップを開催しました。

最初は恐る恐る……。でも、次第に自在に空間を彩り始めた子どもたち。

Meta Quest3を使って試行錯誤する中学生

このワークショップに集まってくれた中学生たちは、初めてMeta Quest 3に触れる人ばかり。

最初はコントローラーの操作に戸惑い、「これ、どうやるの?」と少し不安そうな表情を見せる子もいました。

しかし、ものの数分で空気は一変します。 空間に線が描けた瞬間、色が広がった瞬間、「わぁ」という声が上がりました。

気づけば、バスの周りをぐるぐると歩き回り、夢中で空中に筆を走らせる子どもたちの姿が。

サポートに入る高校生や教員と一緒に「もっとこうしたい!」「この色、かっこよくない?」と話す声が飛び交い、教室は熱気に包まれました。

デジタルが変えた、学びの新しい形

自由な発想で大人が想定していなかったデザインを考える中学生

デジタル技術は、時に「冷たいもの」と思われがちです。

しかし、私たちはそのようには捉えていなくて、

むしろ、「自分にはできない」という心理的な壁を取り払い、誰もがクリエイターになれる魔法の杖だと思うのです。

文字を書くのが苦手でも、計算が少し嫌いでも、バーチャル空間なら自分の感性を爆発させられる。

今回のワークショップで、中学生たちが短時間でこれほどまでに没頭し、大人顔負けのデザインを創り出した姿を見て、私は改めてデジタルの可能性を実感しました。

デジタルの力は、教育に「正解を出す喜び」ではなく「表現する喜び」をもたらしてくれるのだと。


鳳凰高校は「あなたのワクワク」を応援します

デジタルとリアルを繋ぎ、地域に貢献する手応え。

ワークショップ冒頭でNTT西日本の方から自動運転バスの説明していただきました。

今回のプロジェクトのゴールは、単にバーチャル空間で遊ぶことではありません。

このような取り組みで生まれた自由な発想のデザインが、実際に南さつま市の道を走る自動運転バスに採用される。

自分の学びが、大好きな地元の風景の一部になる。

これこそが、鳳凰高校が大切にしている「地域連携と共創」のカタチです。

最新技術を使いこなす「未来のクリエイター」を育てたい。

夢中でデザインを考えている様子

私たちは、生徒たちに「使いこなされる側」ではなく、テクノロジーを使って「新しい価値を生み出す側」になってほしい。

だからこそ、最新の機器を整備し、失敗してもいいから「まずやってみる」ことができる環境をつくっています。

今回の中学生向けワークショップも、そんな私たちの『想い』を形にするために開催しました。

鳳凰高校がこうした場を創り続けるのは、一人でも多くの子どもたちに、最先端の技術が拓く『新しい世界』を肌で感じてほしい。ただそれだけです。


正解のない世界を、一緒に遊び尽くそう!

「高校って、どんなところだろう?」
「勉強って、何のためにするんだろう?」

もし読んでいるあなたが今、そんな風に悩んでいるなら、一度、鳳凰高校のデジタルものづくりラボ(D-Lab)をのぞきに来てみてください。

ここには、学校の教科書には載っていない、ワクワクするような「問い」が溢れています。

正解はあとからついてきます。
まずはMeta Quest3を被って、まだ誰も見たことのない未来を一緒に描きませんか?

【取材・報道】

MBCに当日の様子を取材いただきました!

自動運転EVバス実証実験始まる ワークショップでVR技術の体験も 鹿児島・南さつま市


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