見出し画像

【企業経営理論#36】カンパニー制組織


カンパニー制組織

今回は、" カンパニー制組織 ”についてです。

カンパニー制組織とは、企業の組織構造を事業ごと分割し、それぞれの事業を独立した会社のように運営する組織形態です。

各事業部は、「カンパニー」と呼ばれ、独自経営戦略を持ち、人事権予算独立しています。

まるで社内に複数の会社が存在するようなイメージです。

カンパニー制のイメージ




カンパニー制組織と事業部制組織の違い

カンパニー制組織と事業部制組織は、どちらも事業ごとに組織を分割し、
自律性高めるという点で共通していますが、
権限責任の範囲独立性違いがあります。

カンパニー制組織と事業部制組織の違い

カンパニー制組織

  • 各事業部は「カンパニー」と呼ばれ、より高い独立性を持つ。

  • 人事権予算編成権など、重要意思決定権限各カンパニー委譲される。

  • 会計上も独立しており、独自財務諸表を作成する。

  • まるで社内複数会社存在するようなイメージ

事業部制組織

  • 各事業部は、企業一部門として位置づけられ、カンパニー制ほど高い独立性ない

  • 人事権予算編成権などは、本社保有し、各事業部は本社の指示に従って活動する。

  • 会計上も本社一体であり、独立した財務諸表は作成しない。

カンパニー制と事業部制の比較





カンパニー制組織の特徴

  • 分権化
    権限と責任が各カンパニー委譲され、自律的運営可能

  • 独立採算制
    各カンパニーは、損益に責任を持ち、独立した会社のように運営される(法人格を持つわけではない)。

  • 専門性
    各カンパニーは、特定製品サービス市場特化することで、専門性高めることができる。

  • 柔軟性
    企業としての大きな裁量を持ったまま、現場により近い判断を下せるため、市場や顧客の変化対して各カンパニー迅速対応できる。

  • 競争
    カンパニー間競争促進することで、組織全体活性化を図る。





カンパニー制組織のメリット

  • 迅速な意思決定
    現場近いカンパニー自律的意思決定を行うことができるため、変化迅速対応することができる。

  • 責任明確化
    各カンパニーのパフォーマンスが明確になるため、責任所在はっきりし、管理が容易になる。

  • モチベーション向上
    カンパニー上層部従業員モチベーションオーナーシップ向上させる。

  • 人材育成
    経営者候補の育成に効果的。

  • 新規事業
    新規事業立ち上げやすく、イノベーション促進しやすい。





カンパニー制組織のデメリット

  • 全体最適:
    各カンパニーが独立しがちで、全体最適視点失われやすい。
    また、カンパニー間シナジー効果生み出しにくい

  • コスト
    カンパニーごとに機能重複し、コスト増加する可能性がある。

  • コントロール
    本社から各カンパニーコントロールするのが難しくなる可能性がある。

  • 競争
    カンパニー間過度な競争は、組織全体パフォーマンス低下させる可能性がある。





カンパニー制組織が適している企業

  • 多角化
    規模が大きく、複数事業展開している企業。

  • 事業
    独立性高い事業(他部署との関わりの必要性が薄かったり、その部署内で完結する事業)展開している企業。

  • 環境
    変化激しい市場環境にある企業。

  • 人材
    起業家精神高い人材豊富にいる企業。





まとめ

今回は、カンパニー制についてまとめました。
カンパニー制組織は、市場や顧客の変化に柔軟に対応し、迅速な意思決定を可能にする組織構造です。

事業部制組織と似ていますが、カンパニー制組織の方が、各事業の独立性が より高く、自律性が重視されることが特徴です。

しかし、全体最適やコストなどの観点からの課題も存在するため、自社の状況に合致しているかどうかを慎重に判断する必要があります。

次回は、官僚制組織についてです。

復習問題

問題1:穴埋め問題

  1. カンパニー制組織とは、企業の組織構造を( ① )ごとに分割し、それぞれの事業を独立した会社のように運営する組織形態。

  2. 各事業部は、「( ② )」と呼ばれ、独自の経営戦略を持つ。

  3. カンパニー制組織では、人事権や( ③ )も独立しており、

  4. ( ④ )制をとる場合が多く、各カンパニーが損益に責任を持つ。

問題2:正誤問題

  1. カンパニー制組織と事業部制組織は、全く同じ組織形態である。( ○ / × )

  2. カンパニー制組織では、各カンパニーが独立した財務諸表を作成する。( ○ / × )

  3. 事業部制組織では、人事権や予算編成権などは、本社が保有する。( ○ / × )

  4. カンパニー制組織は、変化に迅速に対応することができる。( ○ / × )

  5. カンパニー制組織は、全体最適の視点が失われやすい。( ○ / × )

問題3:記述問題

  1. カンパニー制組織と事業部制組織の違いを、権限と責任の観点から説明してください。

  2. カンパニー制組織のメリットを3つ挙げてください。

  3. カンパニー制組織のデメリットを3つ挙げてください。

  4. カンパニー制組織が適している企業の特徴を3つ挙げてください。

問題4:多肢選択問題

以下のうち、カンパニー制組織の特徴として適切なものをすべて選びなさい。

a. 分権化 b. 集権化 c. 独立採算制 d. 専門性 e. 柔軟性

問題5:多肢選択問題

以下のうち、カンパニー制組織のメリットとして適切なものをすべて選びなさい。

a. 迅速な意思決定 b. コスト削減 c. 責任明確化 d. モチベーション向上 e. 全体最適

問題6:多肢選択問題

以下のうち、カンパニー制組織のデメリットとして適切なものをすべて選びなさい。

a. 全体最適 b. コスト c. コントロール d. 競争 e. 柔軟性

問題7:記述問題

ある電機メーカーが、カンパニー制組織を導入することを検討しています。 どのようなメリットとデメリットが考えられるでしょうか?

解答

問題1

ここから先は

409字

この記事は現在販売されていません

ここまで見ていただいてありがとうございます!! noteメンバーシップもよかったら覗いてみてください!!