ロールバーを掴むと、指がなくなります モータースポーツ初心者の危険なNG行為8選
モータースポーツの現場で、一番危ないのは
“やる気のある初心者”です。
なぜなら
・安全装備はある
・でも使用方法と構造を理解していない
その結果、本来は命を守るはずの安全装置を、
逆に“危険装置”に変えてしまうケースが
実際にあります。
しかも、本人は怪我するまで気づきません。
・ロールバーを掴む
・ハーネスの位置がズレる
・顎紐を締めない
・窓を開けたまま走る
全部、「よくあること」です。
でも、事故前には戻れません。
実際に、友人は事故の際に顎紐を
締めておらず、ヘルメットが脱げて
頭を窓ガラスに打ちつけ、
しばらく言語障害が残りました。
また先輩は、横転時に窓から手が
出てしまい、指を欠損しました。
どちらも普通に起こる事故です。
この記事では、同乗走行・スポーツ走行で
初心者がよくやる怪我につながるNG行為を
理由付きで解説します。
「知らなかった」では、
済まされない内容です。
1. ロールバーを掴む
同乗走行で本当に多いのがこれです。
怖くなると、
人は無意識に何を掴もうとします。
その時に、
ロールバーやピラーを掴んでしまう。
これは非常に危険です。
指が無くなった話を結構聞きます。
事故時、手首、腕に直接大きな力がかかる
転倒時は、指が切断する
本来、体を支えるのはハーネスとシートです。
しっかり3点ベルトだろうが、
引っ張って体を固定してください。
腕で体を支えようとした時点で、
拘束が破綻しているサインだと思ってください。
手で何かを掴みたいなら、シートか、
ドアを締める部分がお勧めです。
2. ハーネス位置がズレている
装着しているだけで安心してしまう、典型例です。
よくあるNG
バックル位置がみぞおち、もしくはその上
肩ベルトの調整金具(ターンバックル等)が鎖骨の上
「締めたつもり」だが、実際はかなり緩い
ハーネスは内臓ではなく「骨盤」で
衝撃を受ける設計です。
位置がズレると、
内臓圧迫、内臓破裂
鎖骨への集中荷重で骨折
衝突時に体が浮き、ハンドルやロールバーに接触
という、本末転倒な状態になります。
4点式だと走行中にバックルが
段々上がって来て体を保持できないので、
5点式以上を使用しましょう。
また、ラリーのような100㎞/h程度の
低速クラッシュでバックルの下を体が
すり抜けてしまい、足を骨折した方がいます。
また、ベルトのアンカーボルトは、
純正のシートベルト固定位置に
ちゃんと付けましょう。
L字ステーや、シートと共締めは
衝突時に非常に危険です。
4点、5点、6点式ハーネスの装着法
HANS対応 6点式ハーネスの装着法
3. ヘルメットを正しく被ってない
よくある例
顎紐をしていない、もしくは緩い
サイズが合っておらず、被ると動く
ヘルメットは、被っているだけでは意味がありません。
顎紐は落下防止ではなく、位置を固定するための装置です。
サイズが合っていないヘルメットは、
衝撃時にズレて本来守るべき部位を守れません。
きつい方が安全です。
友達が事故った際、顎紐を締めておらず、
ヘルメットが脱げ、頭を窓ガラスに打ちつけ、
しばらく言語障害になりました。
ラーマン山田さんが、谷田部で300㎞で
クラッシュした際、顎紐していたのにも関わらず、
ヘルメットが脱げて、路上に落ちていたそうです。
4. 軍手・袖まくり・化繊ウェア
一見すると軽視されがちですが、
事故時の被害を大きく左右します。
軍手:ステアが滑る、転倒時にガラスが刺さる
袖まくり:転倒時に火傷・擦過傷・ガラスで腕がズタズタに
化繊ウェア:車両火災時に熱で溶け、皮膚に貼り付く可能性
サーキットであっても、転倒すれば地面と直接接触します。
5. 足元が危険(靴・靴紐・ペダル周り)
車内環境を綺麗にしましょう
締めていない靴紐
ペダル周りに余計な物(缶やペットボトル)がある
これらは、
ペダルの引っかかり
踏み間違い
ゴミが挟まり踏めないブレーキ
といった、致命的なトラブルにつながります。
6. 運転席マットがズレる・厚い
非常に危険です。
厚手のマット
二重マット
固定されていないフロアマット
これらは、
ペダルの戻りを妨げる
ペダル下に潜り込む
フルブレーキしても止まらない
という事故を引き起こします。
モータースポーツでは、操作量も踏力も日常走行とは別次元です。
若い人は、モリゾウさんがアメリカの公聴会で
晒し者にされたのは知らないかもしれませんが、
アクセルが戻らず、アメリカで
大規模な問題に発展した事例もありました。
運転席の足元に可動物を置かない。
これは最低限の安全条件です。
7. 車内に荷物を乗せっぱなし
ドリフトの方に多いんですが、後席やラゲッジに置いた荷物、「重くないから大丈夫」と思っていませんか。
グリップだと、遅くなるから、大体の方は荷物を降ろします。
工具箱
タイヤ
カメラバッグ
ペットボトル、缶
固定されていない物は、事故時に凶器になります。
10kgの荷物は、2〜3Gかかれば数十kgの衝突体です。
車内にある物は、固定されていない限り「荷物」ではなく「ミサイル」です。
8. 乗車側の窓を開ける
窓を開けてしまう。
横転とかすると、普通の人は、手を天井につき、体を支えようとします。
訓練された競技ドライバーはステアを握るか、体の前で手を交差して、遠心力で腕が車外に出ないようにします。
天井を支えて、腕を折るだけなら、いいんですが、
酷いと、窓が開いているせいで、腕が車外放出されて、指などが欠損します。
先輩が日光サーキットでドリフトして、横転して窓から手が出て、指を欠損しました。
まとめ
モータースポーツの安全は、
正しく使って初めて、安全装置になります。
もしこの記事を読んで、
「間違っていた」項目が一つでもあったなら、
それは今すぐ直すべきポイントです。
安全を軽視した走行は、
楽しさではなく後悔しか残しません。
ここまで読んで「じゃあ実際に
何をどう練習すればいいのか?」
と思った方へ。
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次回は、
初心者こそ、軽トラに乗れ
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