小説「空飛ぶペンギン」第一章を書き終えた話
「空飛ぶペンギン」第一章
初挑戦の小説「空飛ぶペンギン」第一章を書き終えました。
右も左もわからない手探りの状態でしたが、書き進めるうちに湧き上がる喜びと、なんとか一段落つけた達成感は、今までに味わったことのないものでした。
正直なところ、現時点では誰かに熱烈に支持されているわけではありません。
それでも、物語を紡ぐことそのものが楽しく、これからも自分のペースで書き続けていきたいと思っています。
努力は報われる
この物語で何よりも伝えたいこと。
それは、「努力は報われる」ということです。
この強い想いが、物語の中心を貫く太い幹となっています。
空を飛べないはずのペンギンが、物語の中ですぐに空を舞い上がるような都合の良い展開にはしたくありませんでした。
主人公のペンギン、ペグもまた、飛ぶことのできない一羽でした。
しかし、彼のひたむきな努力が実を結び、長年の願いを叶えるまでの過程を、物語の冒頭で丁寧に描きました。
星に願うだけで夢が叶うような、安易な物語にはしたくなかったのです。
血の滲むような努力を重ねたからこそ、掴み取れる喜びがある。
そんなメッセージを込めたかったのです。
そうして空を飛ぶ力を手に入れた主人公ペグは、そこで満足することはありません。
その力を使って、今度は誰かの役に立ちたいという新たな夢を抱きます。
ただ空を飛び、悪者をやっつけるような単純なヒーローではありません。
決して諦めない強い気持ちと、他者を思いやる優しい心で、困っている誰かを助ける。
そんな主人公像を描きたいと考えています。
自然災害と地域の孤立
「人助け」という普遍的なテーマで物語を構想する中で、現実の世界でも起こりうる問題を物語に取り込み、解決への道筋を示したいと思いました。
今回の第一章では、自然災害と、それに伴う地域の孤立を題材に選びました。
「氷の国」という架空の島国を舞台にしましたが、これは決して全て想像の出来事ではありません。
私たちの住む日本でも、大雨や地震などの自然災害によって、特定の地域への物資輸送が一時的に困難になることがあります。
この第一章は、そんな無慈悲な自然災害と、孤立した地域が抱える問題を、主人公ペグがどのように解決していくのかを描きました。
食料自給率
そして、本編とは少し趣向を変えた番外編として、主人公の親友であるシロクマのロックの物語も同時進行で描いています。
こちらは、災害によって孤立した地域の「食料自給率」というテーマが中心となっています。
正直に言って、このように物語の背景を解説してしまうと、テーマが「経済」という側面を強く帯びてしまい、純粋な子供向けの小説とは言い難いかもしれません。
自分なりに、少し難しいテーマでも、子供たちが理解できるよう、できる限りわかりやすく書いたつもりですが…。
どのように受け止められるかは、やはり不安なところです。
友情の形
もう一つ、第一章で強く描きたかったのは「友情の形」です。
主人公ペグとシロクマのロックは、物語の中心となる、かけがえのない親友同士です。
しかし、物語の展開上、この二匹はしばらくの間、離れて暮らすことになります。
私が描きたい友情の形は、「いつも一緒にいるから親友」という、狭い定義のものではありません。
「離れていても、お互いを想い合い、それぞれの場所で成長していく」という、少し大人びた友情の形を描きたいと思っています。
これもまた、子供向けのテーマとしては、少しばかり深すぎるかもしれません。
とはいえ、次に二匹が再会する時まで、それぞれの場所で成長していく姿を丁寧に描いていきたいと考えています。
叶わぬ夢
続く第二章の舞台は「岩の国」です。
そして、そこで描くテーマは、一見すると少し重い「叶わぬ夢」にしようと思っています。
暗いテーマに聞こえるかもしれませんが、決して悲しい物語にするつもりはありません。
私自身の経験が大きく影響しているのかもしれません。
10代の頃、私は本気でバンドで成功し、「ロックで飯を食う」ことを夢見ていました。
しかし、その夢は、残念ながら叶うことはありませんでした。
それでも、今の私は決して不幸ではありません。
むしろ、楽しく充実した日々を送っています。
夢を叶えた主人公がいる一方で、そうではない動物たちもいる。
ただ、決して無駄な努力はなく、夢を叶えなくてもその経験は後からきっと報われる。
皆、それぞれの運命を受け止め、前を向いて生きている。
そんな人生の多様性を描きたいと思っています。
なんとも長々と、個人的な想いを綴った自己満足な記事になってしまいましたが、これからも小説は続けていくつもりです。
もし気が向いたら、私の拙い物語を読んでもらえると、とても嬉しいです。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
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