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私の猫Knight

これは、離婚する前のお話。

カタ。
キィ、バタン。
日付が変わる直前に、
夫が帰宅する。
リビングにもよらず、
入浴もせずそのまま就寝。
休日も違い、
すれ違いの生活だが
私はその方が都合が良かった。
心が離れた夫婦の日常に、
会話は無い。

ある日のこと。
自治会役員のことで、
寝室ドアの傍らで
夫と話していた。
ねこ様がトットットと
ドア傍に駆け寄ってきた。
そして夫に激しく食って掛かる。
責め立てる。

くぅおら!
なんや!おまえ!
おれさまのだいじにゃ、
おかあたんをいじめたり、
にゃかしたりしたら、
ゆるさんでぇ!
この牙と爪が、
だまっとらんからにゃ!
にゃぁごぉぉぉぉぉ!!

猫の知能は人間の
2歳から3歳程度と言うけれど、
それだけでは測れない賢さがある。

家族内の人間関係を把握、
言葉を理解し、
トーンを聞き分けている。
人間の行動や感情まで記憶し、
分析して行動している。

お口が猫だから
「にゃん」とか「ぐる」とか
「あおん」しか言えないだけだ。

猫は本来、争いごとを嫌う
慎重な生き物。
強い生き物(人間)には
向かっていかない。
それなのに、その日、
不仲の夫との会話という
「いつもと違う不穏な空気」を
敏感に察知し、
全力で盾になってくれた。

大袈裟なようだけど
命がけの愛の証明だよ。

にゃんちゃん。
ありがとうね。

いつまでも愛してる。

大好きだよ。



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