見出し画像

オリジナル漫画「scope」原作-3

第3話「黒豹型拳銃“ブラックパンサー961”」



条 「 うぉいっ おっさん、起きろ。」

胸ぐらをつかむ、条。

金歯おやじ② 「 ゼぇーゼぇーゼぇ………。  」

太ももを撃たれたのに加え、飛び膝蹴り(シャイニングウィザード)も食らって瀕死状態の金歯おやじ②。

条 「 お前ら、闇(赫)に精通してる人間だな? 正直に答えろ!」

金歯おやじ② 「  …………………。 」

闇(赫)というワードにピクっと反応するも、沈黙を続ける金歯おやじ②。< 決して目を合わせようとしない >

条 「 チッ だんまりかよ。もう割れてんだよ!お前らが、闇の取引で人身売買に関わってるって事がな!」

金歯おやじ② 「 …………… ジジジ…聞こえましたか。。? ボス 」

ポケットに通信機を忍ばせていた金歯おやじ②。

( 路地裏で通信機を握って会話を聞いている、金歯おやじボス。<ヤバいな。。あの方に連絡を…> フォークリフトに隠しておいた拳銃を取り出し、条に向けて発砲する。)

< パンっ! >(まぐれで)条の頬をかすめる弾丸。が、全く動揺しない。

< パンっ! >  もう一発発砲するも、かなり的外れ。
…しかし今度は条が冷や汗を掻いている!?

怒りスイッチが発動した様子の条。徐々に冷酷な目になっていく。振り向きざま一閃、得意の“縦蹴り”(ブラジリアンキック)が金歯おやじ②の横アゴ辺りに炸裂する。

<シュッ ドガ!>【押忍】空手ポーズ残心

条 「 必殺… おっさんのアゴあたり潰し2 」

<ピューン> 折れて飛び出す金歯。金歯おやじ②は泡を吹いて仰向けに倒れている。

条 「 チッ この三流料亭でも出せねぇような、”低足”ガニが !」

タカアシガニが好きな条は、おっさんの醜態に、本気で怒っているようだ。

条 「 ここは危ないから、中に入ってろ。」

少女Bを建物の中に避難させ、父が残した形見である闇の特殊拳銃『Genima(ゲニマ)』/黒豹型拳銃“ブラックパンサー961”を構える。

大噛 条一狼

< パンっ! パンっ! > 数発 発砲してくる、金歯おやじボス。しかし、やはり銃に慣れていなのか、全く条を捉える事が出来ない。

条 「 …だよな。(さっきのは何だったんだ?)まぁいい。さぁて、やりますか。」

ブラックパンサー961の“スキャナーマガジン”にて特殊弾丸を選択する。

【 黒影弾(シャドウ) 】< スチャッ >

金歯おやじボス 「 くそっ! 無駄に撃っても、中々当たらねぇな。」

条 「 影走り!<ダーン!> 」

<下方向に放たれた弾丸が、途中から黒豹形の影に形を変え、金歯おやじボスの足元に向かって地面の中を潜って行く。(地面に潜り、顔の上半分を出しながら泳ぐように進む)>

金歯おやじボスの足元まで来ると、しっぽを出して横回転する黒豹形の影。<グルグルグルんっ>足首にしっぽが巻き付いて身動きが取れない金歯おやじボス。

金歯おやじボス 「 グっ 何じゃあ これは!?」

両足を黒豹のしっぽでキツく巻き付かれて、1本脚状態でバランスを失い倒れる金歯おやじボス。混乱して銃を乱射する。

< パンっ! パンっ!パンっ! パンっ! パンっ! >
……… カチッ カチッ どうやら弾切れのようだ。

=========================
黒豹型拳銃 “ブラックパンサー961”
闇の特殊拳銃『Genima(ゲニマ)』の一種で、かつて、サイバー警察時代に条一狼の父、豹尾<ヒョウビ>が使っていた形見の特殊拳銃。黒豹を模した拳銃で、黒豹モチーフの弾丸が放たれる。一般的な拳銃としても使用できるが、専用パーツである ”スキャナーマガジン”に取り込んだ、特殊能力を発揮する弾丸を込める事で、さらにパワーアップする事が出来る。トリガーが異常に重く、操作するには並々ならぬ握力が必要。いくら力があっても、相性によっては、弾く事すら出来ない拳銃も存在する。
=========================

「影走り」によって、身動きが取れない金歯おやじボスの前に立ちはだかる条。焦ったおやじは、弾切れの拳銃を条の顔面に向けて発砲する。<カチッ カチッ>

金歯おやじボス 「 クソー! < 弾切れの拳銃を投げ捨てる > これは何なんだよ! んで、てめぇは一体何者なんだ!?」

両足を黒豹のしっぽでキツく巻き付かれたまま、地面に倒れて悶えている金歯おやじボス。まるで、“妖怪が24時間正座してみた!”企画を終えたばかりの、からかさ小僧のリアクションみたいだ。

条 「 その金歯を見る限り、お前、連中のボスだよな?」

他のおやじは一部が金歯だが、このおやじは全ての歯が金歯で、異常にギラっている。

金歯おやじボス 「 …ボス? さぁな、何のことだか 」

口いっぱいの金歯をゴツゴツさせながら、白を切る金歯おやじボス。

条 「 汚ッねぇ しゃちほこには、日本語が通じねぇか。…んじゃぁ仕方ねぇ 」< ポキポキと指を鳴らしながら、ニヤニヤしている>

サッと 道端に落ちている鉄箸を拾う条。< 神隠し騒動の混乱にて散乱した、路面店で使用していた鉄製の菜箸 >

条 「 レクイエムは何が良い? 」

ガバっと無理やり金歯おやじボスの口を開ける条。

条 「 マブしっ 本当に金閣並みにマッキンキンだな。。 えーと、ドー・レー・ミー・ファー……」

何やら、金歯の数を数えている。

金歯おやじボス 「 もごもご、もごもー! (何する、止めろー!)」

金歯おやじボスに馬乗りになり、ロックバンドのドラムスのように、鉄箸1本をくるくると指の間で回す。そして、タイミングを見計らって両鉄箸をカチカチと打ち鳴らす 「ワン・ツー・スリー・フォー!」

<ガキ ガキ ガキ バキ ガキ ガキ ドギ キンっ!>

レクイエムとは似つかわぬ、本場のハードロックを彷彿とする、条の激しいドラムプレイがさく裂する。

金歯を1本1本鉄箸で打ち壊していく。
<ガキ ガキ ガキ バキ ガキ ガキ ドギ キンっ!>

ジャーン! 最後におやじの額を叩き、地獄のレクイエムが終わった。ふと金歯おやじボスを見ると… 白目を剥き、全ての歯が折れて無くなった状態で痙攣している。

条 「 おい! 遊びじゃねぇって事が、もう分かっただろ! 闇(赫)との関係を教えろ!! 」

金歯おやじボス 「 …………………。 もごっ 」

条 「  …あっ やべっ。。詳細聞く前にまたやっちまった 苦笑 」

ノリノリで打ち鳴らした激しいドラムプレイを反省している様子の条。

条 「 しゃ、しゃべれねぇなら、紙にでも書けよ!…あっ 紙もペンもねぇーや 苦笑 んじゃ 指文字でオレの背中に書け。。 」

金歯おやじボス 「 ……………もっ 」「 良いから書くんだよ!(条)」 被せるように一喝する条。もはやヤケになっている。

全米の「?」が品切れした 『 口元が血だらけの 全く歯がないおやじが、変な拳銃を持った男の背中に指で文字を書いてる異様な光景 』 絶賛公開中状態だ。

条 「 テメっ わざと難しい漢字書くんじゃねーよ!」

…しばらく わちゃわちゃしていると、それはやって来た。

ブォォォオオオオオオオおおお!!!!

路面店で大暴れしていたUMA、神隠しだ。

「そう言えば…」ふと振り返ると、金歯おやじボスが、ラジコンのコントローラーのような典型的な機材で、神隠しを操作してるじゃねぇか。

金歯おやじボス 「 ……もごっ もご! 」

突進して来る全身毛だらけの大型の生物、(チューバッカのような)神隠しに対し、身構える 条。

条 「 むぅ… あいつかー また面倒そうなのが来やがったな。 チッ! 」

ブラックパンサー961を構え、照準を神隠しに合わせた瞬間…

バチバチバチバチぃーーー!!!!


その刹那、神隠しの背中に激しい電流が流れた。

ブォオオオオオオオおおお!! バターンっと その場に倒れる 神隠し。

銛の先端のような発射物に電線を括りつけた、水中銃型のスタンガンが車の窓から発射されたようだ。
< バタンっ> 黒塗りの高級車(GENGORO)から、色白の黒服の人間が降りて来る。

闇企業(赫)幹部 「 おい おい おい これはどういう事だ? 何が絶好調だって? 」<金歯おやじボスを睨み付ける>

金歯おやじボス 「 …もご、もごご。。 」

気まずそうに、うつむく金歯おやじボス。

闇企業(赫)幹部 「 UMAも雑に扱うな。 不良品とは言え、金が掛かってるんだ。 」< いっしょに降りて来た部下たちに、肩を担がれ、回収される 神隠し >

BAN!

金歯おやじボス 「 …もごっ! 。。。 」

< 闇企業(赫)幹部に不意打ちで発砲され、力尽きる金歯おやじボス >

闇企業(赫)幹部 「 お前にはもう無理だ。 黙って眠れ。 」

条 「 !? 搾取するだけして、ちょっと失敗したらズドンかよ。闇ってのはホント予期せぬところに存在するもんだな。…だがなぁ、ついに辿り着いたぞ。…お前らが 人身売買系 闇組織(赫)だな! 」
< 撃たれた金歯おやじボスに合掌し、目つきが変わる >

条 「 あばよ、下品なドラムセット 」

闇企業(赫)幹部 「 ほぅ 俺たちの事をちょっとは知っているようだな。ド素人ってわけじゃないのか。差し詰め、当ビジネスの仕入業者(=被害者)ってところか?これはこれは、いつも大変お世話になっております。 ニヤっ 」

条 「 …さぁな、ところでダイアナは元気か? 」
< 怒りを押し殺して冷静に問いかける >

闇企業(赫)幹部 「 !? …知らないね。」
< 想像し得ない突拍子も無い質問に若干反応するも、咄嗟に白を切る >

条 「 そうか …そのリアクションだけで十分だ。詳細聞かせてもらうぞ!!」
<ブラックパンサー961を構える。>

闇企業(赫)幹部 「 ?? おっと。。 とても危ないオモチャ持ってるようだな。まぁ 待て、そっちがそうなら、ウチも専門家がお相手する。おいっ 」

黒塗りの高級車(GENGORO)から、首をコキコキ鳴らしながら、イカつい容姿の男が下りて来た。

闇の用心棒 “ジレイジ” 現る。


闇企業(赫)幹部 「 世の中にはなぁ、知らない方が幸せな、素人が決して首を突っ込んではならない世界ってのがあるんだよ。せいぜい頑張んな。」
< バタンっ “ジレイジ”と入れ替わりで幹部が黒塗りの高級車(GENGORO)に乗って、その場を立ち去る > ブロロロロ~ < あいつ一体“何者だ?顔”の幹部 >

条 「 まっ 待ちやがれ!」
ブラックパンサー961を構える 条。< チャッ >

ジレイジ 「 おっと、お前の相手はオレだ。 」
条と車( GENGORO )の間に立ちふさがる。

条 「 邪魔だ! どけっ < 目潰しをかまそうとするも、手首をつかまれ簡単に阻止される >バッ!つかまれた手を振りほどく 条。お前も、闇企業(赫)の人間か?やたらファンキーな見た目だが。 」
< 身体の至る所にタトゥーが入っており、髪型はモヒカンだ >

ジレイジ 「 オレぁ 雇われでな、用心棒ってヤツだ。奴らに掛かる火の粉を振り払う役目で、それ以上は、やり過ぎても何も問題無ぇって契約だ。 へへ  」

=========================
※インターネットの闇領域=DOSには、闇企業専門の用心棒斡旋組織も存在する。犯罪を生業としている、多くの闇企業が契約しており、この組織もまた謎が多い。
=========================

条 「 …用心棒ってか。 何だか知らねぇが、要はお前も闇の住人ってことだよな? 」

ジレイジ 「 あぁ そうだろうな。へへ 」

条 「 そうか、分かった。 」
< 目を瞑り、何か覚悟をする表情の条。1回、大きく深呼吸をする。 >

おもむろに ブラックパンサー961を上空に掲げ、条が叫ぶ。「 位置について、 よーい ドンっ! 」復讐開始の号砲が、すさんだ空に鳴り響いた。

< バン バン バンっ! > ジレイジに向けて、通常弾丸を放つ、条。

建物の陰に隠れ、被弾を防ぐ ジレイジ 「 へっ おもしれぇ 」 < そのまま民家の裏口から家中に侵入し、二階へと上る > ドタドタドタドタ 異形の拳銃、銀蠅型拳銃 「ペスト」を取り出し、二階のテラスから条を狙う、ジレイジ。 ダ・ダ・ダ・ダっ!

ギリギリのところで身を交わす条だが、一発だけ避け損ねた弾丸が右腕をかすめ、わずかに流血してしまう。

条 「 チッ 金歯おやじのようには行かねぇか。さすが闇の用心棒だな。 」<ギャーギャーワーワー依然、観光客の群衆が混乱している路面店ストリート >

ニヤッっと笑い、混乱の雑踏の中に姿を消す、ジレイジ。一般人が多すぎて本格的に戦うには被害が甚大だ。< どうする? …しばし考える条。>

条 「 よし!これで行くか。 」

ポケットに手を突っ込み、何やらキラキラ輝く宝石のようなモノを、地面にばら撒いた。

ジレイジ 「 おっ♪ あれは! 」
輝きに目がくらんだレイジが飛び付いてくる。

条 「 かかったぁ! 」

宝石のようなモノを拾おうとしている瞬間を狙って、条がジレイジの脇腹に膝蹴りを食わらす。< ドゴッ >

たまらず倒れたジレイジに、追い打ちを掛けるかのように、マークコールマンばりの膝蹴り=アルティメットハンマーを頭部に食らわす条。(頭部への膝蹴り)

< ドゴッ ドゴッ ドゴッ >

条 「 はぁ はぁ はぁ… これでどうだ? ちっとは効いただろーがよ。

< !? >

ムクッ と立ち上がるジレイジ。 何事も無かったかのように、拾った宝石のようなものを見つめてニヤニヤしている。ほぼノーダメージの様子。

条 「 マジか。。 ヨウジンボーって こんなにタフなの?汗 渾身の膝蹴りが無防備な頭部に何発も入ったんだけどな。。 」

< パサッ パサッ 土を振り払う >

ジレイジ 「 おーい なんだこれは? いびつな形だが、純金か? へへ 」 < 金銀財宝に目が無い様子 >

条 「 あぁ それか? 欲とバイキンにまみれた伝説の愚宝… おっさんの金歯だよ。 ウゲっ キッタねー 」

ジレイジ 「 ん??? おっさんの金歯と?? ………テメー!何掴ませてんだー!!ノヤロ―! 」 ブチ切れた表情のジレイジ。

頭に血が上ったジレイジは、モヒカンをさらに逆立て、猪突猛進で条を追い掛けて来る。

条 「 よしっ このまま人気の無い場所に移ろう。ついてこい! 変態愚宝コレクター! 」

ドダダダダダダ < 指先をピーンとして、綺麗なフォームの元、必死の表情で全力疾走している条 > と、ピッタリとその後を追い掛ける激怒の表情のジレイジ。トムとジェリーを彷彿させる追いかけっこの後、路面店が立ち並ぶメインストリートを抜けると、巨大渦潮の上に掛かる工事中の大橋が目の前に。

【危険!立ち入り禁止】の看板を蹴破り、建設中の大橋、中間付近で足を止める二人。

最近出来た、今や観光名所となっている「巨大渦潮」が、デッキ下の至近距離でゴォーゴォーと渦巻いている。 この大橋は観光客用に建設予定の橋で、現在建設途中のため、両脇の手摺なども無い危険な状態。それに増して横から強烈な海風も吹いている、非常に不安定な場所だ。

< ビューー! ゴゴゴゴォーー! >
吹きすさぶ真横からの海風と、真下で豪快にうねり狂う、巨大渦潮。

条 「  続・き・を、始・め・る・喝ぁーーーつ!! 」のリズムで、言い終わりと同時に急に振り返り、フライングエルボーを放つ条。

バツ!両手で受け止める、ジレイジ。勢いで後方に押される。< ザザーッ >

ジレイジ 「 姑息なやろうめ! お前は絶対に始末する 」
握りつぶした金歯を投げ捨て、銀蠅型拳銃 「ペスト」を構える。

まるで、銀バエのような下品でガサツなフォルムのハンドガン。いかにも闇の人間が使いそうな拳銃である。
<トリガーを引く指に血管が浮き出ている>

ジレイジ 「 鬱羽<ウツハ>! パンパンパンっ!」

<Booooon! Booooon! Booooon!>不衛生な銀バエが、羽ばたいているように弾丸が飛んで来る。

( つづく )



この記事が参加している募集