見出し画像

【後編】BioJapan参加リポート

1.思わぬサプライズに盛り上がった会場
BioJapan2025の会期中、うれしいニュースが飛び込んできました!
京都大学理事・副学長/高等研究院特別教授の北川進先生がノーベル化学賞、京都大学名誉教授の坂口志文先生がノーベル生理学・医学賞をそれぞれ受賞! 急遽パネルを設置したところ、多くの人が足を止め、撮影をされていました。ブースをさらに盛り上げてくれました。

2.まだまだ続くセミナー
■ 10月9日(木)
NINEJP〜全国9拠点の産官学連携が生み出す次世代型イノベーション・ネットワーク
KSACを含む全国9拠点による産官学連携プラットフォーム「NINEJP」の取り組みと、各拠点が支援するスタートアップ事例紹介が行われました。また、国際展開を視野に入れた研究提案やスタートアップ情報を集約したオンラインプラットフォーム「Made in Campus」についても紹介。これらの活動を通して、横連携による効果や課題、今後の展望について議論されました。
さらに、「仕組み化」による継続的なネットワーク形成の可能性なども話題に上り、ネットワーク型支援の意義や成果をあらためて認識する機会となりました。

〈モデレーター〉
鈴木 忍 京都大学成長戦略本部/「医学領域」産学連携推進機構 特定教授
〈ご挨拶〉
室田 浩司 京都大学副理事・成長戦略本部長
〈パネリスト〉
天野 斉 北海道大学産学・地域協働推進機構
     スタートアップ創出本部特任教授、副本部長
田原 栄俊 広島大学スタートアップエコシステム担当副学長
曽根 一朗 大阪大学共創機構 特任教授
溝田 岳 文部科学省科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課
     産業連携推進室室長

■ 10月10日(金)
アカデミア発創薬をもっと前へ!CRO活用で企業に刺さる研究に
(ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社共催)
アカデミア発の革新的なシーズに注目が集まる一方で、アカデミア側の創薬プロセスへの理解不足や、産業界が求めるデータの質や信頼性とのギャップなど、企業との間に存在する課題が提示されました。創薬においてはデータの信頼性や再現性、一貫性が重要であり、企業がどんなデータに価値を見出すかを知ることも必要です。
そうした現状を踏まえ、医薬品開発業務受託機関(Contract Research Organization :CRO)の活用の有効性が紹介されました。CROを通じて得られる信頼性の高いデータは、企業との議論を前進させる共通言語となり、創薬の実装力を高める手段となります。また、研究活動全体で「再現性」や「説明責任」を重視する「クオリティカルチャー(Quality Culture)」の醸成が、企業や規制当局の信頼を得る基盤として重要であることも議論され、参加者は創薬成功に不可欠な要素を確認していました。

〈モデレーター〉
鈴木 忍 京都大学成長戦略本部/「医学領域」産学連携推進機構 特定教授
〈パネリスト〉
・前田 朋子 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
       R&Dアライアンス部 部長
・丸野 明子 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
       神戸医薬研究所 R&Dアライアンスマネージャー
・加藤 寛 富士フイルム富山化学 株式会社バイオ解析研究部 副部長
・務台 衛 メディフォード株式会社 事業統括部門 顧問
・楠 淳 ジョンソン・エンド・ジョンソン
     エクスターナル・サイエンティフィック・イノベーション
     アジアパシフィックシニアディレクター

■ 10月10日(金)
魚を育てる最先端科学〜微生物の力で水産業の未来を拓く〜
(京都iCAP・HoloBio共催)
水産業、特に養殖業の焦点を当て、金融機関によるフードテック関連スタートアップへの支援の現状、養殖現場の実情などが紹介され、京都大学における水産イノベーションの取り組みについて議論が行われました。

〈モデレーター〉
森田 諭 京都大学イノベーションキャピタル株式会社投資部マネジャー
 
・京都大学における水産イノベーションの推進
 室田 浩司 京都大学副理事・成長戦略本部長
・金融機関からみた一次産業の重要性 - MUFG Food-X Projectが目指すもの
 小杉 裕司 株式会社三菱UFJ銀行京都支店執行役員 京都支店長
・魚の「腸」からはじまる養殖革命 -機能性腸内細菌で大きく元気な魚を創る
 梅田 眞郷 ホロバイオ株式会社 代表取締役社長
・海を育み、未来を創る。企業の視点で見る養殖の可能性
 椎名 康彦 マルハニチロ株式会社事業企画部 部長役
・日本一の養殖産地を技術で支える -愛媛の水産研究の現場から
 渡邉 昭生 愛媛県農林水産研究所水産研究センター
       水産研究センターセンター長
・大学の知を活かした新規産業創出エコシステムのかたち -持続可能な社会づくりに向けて
 小笠原 大知 京都大学成長戦略本部 エコシステム構築領域
        イノベーションプロデューサー

3.積極的なパートナリングも!
BioJapanでは、京都大学の担当者3名により、20社以上と個別面談を実施。ベンチャー企業や大手製薬企業との接点が多く創出され、複数の企業と共同研究の可能性を見出すことができました。
会期前の10月7日(火)には、プレイベントとして東京で「KYOTO DAY & KYOTO INNOVATION CONNECT 2025」を開催し、京都大学の研究紹介やスタートアップのピッチ、コーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)との交流などが行われ、基礎研究の成果を社会実装へつなげるにあたって、多様な立場から議論されました。
今後も、これらの取り組みを通じて築いたネットワークを活用し、共同研究や新規事業へと繋げてまいります。
 
4.BioJapanで築いたネットワークを今後へ
6月に開催された米国・BIO International Convention 2025で「BioJapanにも参加したい」と言っていただいた方の来場が現実となるなど、京都大学のブースは終始賑やかで、参加者からは好意的に受け入れられました。
あちらこちらで研究者たちとの対話が繰り広げられ、新たな連携や実用化が現実となる近い将来が期待されます。
京都大学はBioJapanでの新たな出会いを契機に、国内外の企業・研究者との協力体制を強化し、京都発の研究成果を次なるイノベーション創出へとつなげる活動を継続していきます。

【Announcement】
会期中、動画撮影を行いました。会場やセミナーの様子、京都大学担当者のインタビューなど盛りだくさんの内容となっています。公開されましたらお知らせします。お楽しみに!

前編を見る
https://note.com/iac_kyotou/n/ne683c7d942f3

<参考>