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景気って、誰の気分なんだろう? 〜AI時代は、期待が先に走り、インフラがあとから追いかける〜

前回、経済とは何なのかを考えた。

経済とは、ニュースに出てくる難しい数字だけではない。

人の活動がつながり、お金が流れ、生活が成り立っている。

では、その経済の中でよく聞く、

景気

とは、いったい何なのだろう。

景気とは、お金の流れの勢いかもしれない

ものすごく単純に言えば、景気とは、

お金の流れに勢いがあるかどうか

なのかもしれない。

人が安心してお金を使う。

すると、お店や会社の売上が増え、給料や雇用に回る余地も生まれる。

不安が減れば、またお金を使いやすくなる。

逆に、先行きが不安になると、人は支出を控える。

売上が減り、企業も投資や採用を控え、さらに不安が強くなる。

景気は数字で表される。

でも、その裏側には、人の期待や不安も混ざっている。

数字の話でありながら、かなり気分の話でもある。

AI時代は、期待と不安が先に走る

今の時代、特にAIのような新しい技術が登場すると、お金より先に期待と不安が走り始める。

新しいAIモデルが出る。

すごい動画生成が話題になる。

株価が動く。

企業が、

「うちも何かやらないと」

と言い始める。

そして会議が増える。

まだ大きなお金が動く前から、

「これはすごいことになるかもしれない」

「乗り遅れるとまずいかもしれない」

という空気が広がる。

昔なら会社の廊下や商店街でじわじわ伝わった空気が、今はスマホの通知で一気に届く。

景気の空気も、ずいぶん足が速くなった。

景気は、会議室の空気にも出る

私は長くITの仕事をしてきたので、景気と聞くと、ニュースの数字だけでなく、現場の空気も思い浮かぶ。

新しい技術への期待が高いときは、

「AIで何かできませんか」

「まずは小さく試せませんか」

という相談が増える。

提案依頼、検討会、PoC、資料も増える。

なぜか、資料はだいたい増える(笑)

一方、先行きが怪しくなると、予算承認が止まり、

「来期にしましょう」

が増える。

新しいことより、今あるものを延命する話が増える。

会議は減らない。

ただ、決まることだけが減る。

これは地味に怖い。

景気は、人が前に進もうとしているのか、様子を見ようとしているのか、その気配にも表れるのだと思う。

AI景気は、画面の裏側で起きている

生成AIというと、チャット、画像、動画、要約など、画面の中が目立つ。

でも、ITの仕事をしていると、つい裏側を見てしまう。

そのAIを動かすサーバーはどこにあるのか。

半導体やメモリーは足りるのか。

データセンター、電力、冷却設備は足りるのか。

AIは、多くの人が使い始めてからが本番である。

質問や画像生成が行われるたび、どこかでコンピューターが動く。

すると、AI景気はアプリ会社だけの話ではない。

半導体、サーバー、ネットワーク、データセンター、電力、冷却、建設、運用。

見えにくい場所にも、お金が流れ始める。

デジタルの話をしていたはずなのに、最後は土地と電力と空調の話になる。

だいたい最後は、物理層が勝つ(笑)

期待は速い。でも、インフラはすぐには増えない

AIへの期待は、ソフトウェアの速度で広がる。

新しいモデルが出れば、ニュースやSNSを通じて一気に伝わる。

でも、その期待を現実に支えるには、データセンターを建て、電力を確保し、設備を用意し、人を育てなければならない。

データセンターは、クリック一つでは増えない。

電力も、設定画面でオンにすれば湧いてくるものではない。

期待は高速で走る。

でも、物理インフラはゆっくり追いかける。

AI景気とは、

未来への期待が先に走り、そのあとを現実の設備が時間差で追いかける現象

なのかもしれない。

専門用語っぽく言えば、景気にもレイテンシがある。

ここが面白くもあり、怖くもある。

景気の熱は、均等には届かない

AIに期待が集まれば、半導体、クラウド、データセンター、電力、コンサルティング、人材教育などにはお金が流れやすくなる。

しかし、すべての人が景気の良さを感じるわけではない。

物価は上がる。

生活費も増える。

給料はそれほど増えない。

人手不足なのに、現場は楽にならない。

介護、保育、教育、地域の仕事などには、AI景気の熱がすぐ届くとは限らない。

だから、

景気が良い

という言葉だけでは足りない。

誰にとって良いのか。

どこにお金が流れ、どこで止まり、どこに届いていないのか。

そこまで見ないと、景気の姿は分からないのだと思う。

景気は、空気のようで、配線のようでもある

景気は、数字でもあり、お金の流れでもあり、人の期待や不安でもある。

AI時代には、そこに情報の速さと、物理インフラの遅さも加わる。

期待は一瞬で広がる。

でも、現実の設備や人の生活へ届くまでには時間がかかる。

だから景気を見るとは、ニュースの数字だけではなく、お金がどこへ流れ、誰の生活に届いているのかを見ることなのだと思う。

……などと、また真面目に終わりそうになっている。

危ない。

私はただ、コンビニのおにぎりから経済を見ようとしていたはずである。

今回は景気の話をしていたら、AI、データセンター、電力需要まで来てしまった。

おかしい。

私はプリンでも食べながら、景気って何だろうと考えたかっただけである。

しかし気づけば、画面の向こうでサーバーが動き、電気が流れ、冷却設備が回っている。

プリンからデータセンターへ。

視点は小さい。

話はでかい。

消費電力も、たぶんでかい。

そんな感じで、次回もまた中腰で考えてみたい。

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いちばのよしくん@CSM この記事は、私自身の経験と思考をもとに、生成AIとの対話を通じて探索・再構成した記録です。いただいたお気持ちは、次の寄り道の燃料としながら、生成AIと人間の共創の研究をさらに深めていきたいと思います。