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masaya_chonan
新宿三丁目駅|午後三時、曇り空とホットコーヒー
ヴェローチェで、ホットコーヒーとシーチキンのサンドウィッチを受け取る。
午後三時を少し過ぎている。
昼を食べていなかったことを、ここで思い出した。
窓際の席に座る。
伊勢丹の方向から、人の流れが見える。
急いでいる人もいれば、目的がなさそうな人もいる。
アルバイトのお姉さんが、隣のテーブルを片づけている。
ここで働く理由は、何だろう。
生活のためか、時間を埋めるためか。
あるいは、特に理由なんてないのかもしれない。
コーヒーを一口飲む。
湯気と一緒に、少しだけ気持ちが落ち着く。
このあと、紀伊國屋に行くつもりだった。
いつもなら、何も考えずにそうする。
でも今日は、
行かないかもしれない、と思った。
理由はない。
ただ、そう思っただけだ。
新宿は、相変わらず人が多い。
でも、前ほど圧迫される感じはしなかった。
新宿が変わったのか、自分が変わったのか、よく分からない。
都会は合わないと思っていた。
今も、たぶん得意ではない。
それでも、こうして座っていると、
少しだけ好きなのかもしれない、と思う。
好き、と言い切るほどではない。
でも、嫌いでもない。
その曖昧さが、今日はちょうどいい。
外は冬の曇り空で、
夕方が近づいている気配だけが、静かに濃くなっていく。
もう少し、ここにいようか。
それとも、やっぱり紀伊國屋に向かおうか。
どちらでもいい気がして、
コーヒーをもう一口飲んだ。
